

ツアー・オブ・ジャパン2025 第7ステージ・AMANO 相模原 レポート
ツアー・オブ・ジャパン第7ステージでトマがステージ優勝争い
あと一歩勝利に届かずも逃げ切りをかけて意地の走りを演じる
あと一歩勝利に届かずも逃げ切りをかけて意地の走りを演じる
●ツアー・オブ・ジャパン2025(UCIアジアツアー2.2)
5月24日 第7ステージ・AMANO 相模原
10.9km+13.8km×7周回=107.5km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
5月24日 第7ステージ・AMANO 相模原
10.9km+13.8km×7周回=107.5km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は5月24日に神奈川県相模原市で第7ステージを実施。
序盤から続いたアタックの打ち合いの末に、中盤以降でトマ・ルバが先頭グループへジョイン。
ステージ優勝争いに加わったが、フィニッシュを目前に逃げ切りはならず。それでも、残ったチャンスにかけて意地の走りを見せた。
序盤から続いたアタックの打ち合いの末に、中盤以降でトマ・ルバが先頭グループへジョイン。
ステージ優勝争いに加わったが、フィニッシュを目前に逃げ切りはならず。それでも、残ったチャンスにかけて意地の走りを見せた。

ここまで6ステージを終えたTOJ。前日23日は富士山を上る本格山岳ステージが設定され、総合成績が大きくシャッフル。
KINAN Racing Teamは順位アップをかけて猛攻に打って出たものの、トップには届かず。残る2ステージで巻き返しを図る。
KINAN Racing Teamは順位アップをかけて猛攻に打って出たものの、トップには届かず。残る2ステージで巻き返しを図る。

第7ステージは相模原市を舞台とし、東京2020五輪の自転車ロードレース競技で採用されたルートを一部走行。
橋本公園を出発すると、都市部を抜けて丘陵地帯へ。
景色が移り変わる同市の地理的特徴を反映したレイアウトは、ワインディングロードを縫うように進んでいく。
パレード走行後、周回コースの一部を走ったのち、鳥居原ふれあいの館を基点に13.8kmのコースを7周回。レース距離としては107.5kmとなる。
橋本公園を出発すると、都市部を抜けて丘陵地帯へ。
景色が移り変わる同市の地理的特徴を反映したレイアウトは、ワインディングロードを縫うように進んでいく。
パレード走行後、周回コースの一部を走ったのち、鳥居原ふれあいの館を基点に13.8kmのコースを7周回。レース距離としては107.5kmとなる。

4.8kmのパレード走行ののちにリアルスタートが切られると、レース前の予想通りに次々とアタックが発生。
前日を終えた時点で総合争いの大勢が見えてきたこともあり、ステージ優勝を狙う選手やチームが総攻撃。
KINANメンバーも果敢に動きを見せて、逃げのチャンスをうかがう。
前日を終えた時点で総合争いの大勢が見えてきたこともあり、ステージ優勝を狙う選手やチームが総攻撃。
KINANメンバーも果敢に動きを見せて、逃げのチャンスをうかがう。

一時的に形成される10人程度のパックには確実にKINAN勢も加わっていくが、レースをリードするところまでは至らない。
1周目と3周目のポイント賞と山岳賞が設定されていたことも関係してか、各賞を狙う選手・チームの動きと逃げを狙う選手との思惑が一致しない。
ハイペースで進むレース序盤は、ときおり時速50kmを超す局面もあった。
1周目と3周目のポイント賞と山岳賞が設定されていたことも関係してか、各賞を狙う選手・チームの動きと逃げを狙う選手との思惑が一致しない。
ハイペースで進むレース序盤は、ときおり時速50kmを超す局面もあった。

出入りの多かった流れに変化が現れたのは4周目の後半。
12人が集団から抜け出すことに成功し、ここにトマが加わる。
メイン集団ではJCL TEAM UKYOによるペーシングが本格化。先を行く選手たちとの差を約1分として、レース後半へ推移させた。
12人が集団から抜け出すことに成功し、ここにトマが加わる。
メイン集団ではJCL TEAM UKYOによるペーシングが本格化。先を行く選手たちとの差を約1分として、レース後半へ推移させた。

トマたちの先頭グループはおおむね協調体制を維持してリードを続ける。
残り2周を切ったあたりからはメイン集団でも追撃ムードが高まって、タイム差が縮まりかかるも両グループの形勢には大きな変動は見られない。少しずつ、先頭グループが逃げ切る可能性が膨らんでいく。
残り2周を切ったあたりからはメイン集団でも追撃ムードが高まって、タイム差が縮まりかかるも両グループの形勢には大きな変動は見られない。少しずつ、先頭グループが逃げ切る可能性が膨らんでいく。

この周回後半の上り区間で先頭グループの数人がアタック。
これを機に絞り込みが始まると、トマも逃げ切りをかけて攻勢に出る。
そして残り3km、3選手が仕掛けたところをトマが追うもその差が縮まらない。
一方、メイン集団も勢いを増して迫ってくる。前を行く3人が逃げ切った6秒後にメイン集団もフィニッシュへ。
上位入りをかけて踏み込んだトマだったが、集団に飲み込まれたところでレースを終えた。
これを機に絞り込みが始まると、トマも逃げ切りをかけて攻勢に出る。
そして残り3km、3選手が仕掛けたところをトマが追うもその差が縮まらない。
一方、メイン集団も勢いを増して迫ってくる。前を行く3人が逃げ切った6秒後にメイン集団もフィニッシュへ。
上位入りをかけて踏み込んだトマだったが、集団に飲み込まれたところでレースを終えた。

この日は、今大会奮闘を続けてきたネイサン・アールが体調不良で途中リタイア。
残る1日はトマのほか、ドリュー・モレ、山本元喜、レイン・タラマエ、新城雄大の5選手で挑むこととなった。
残る1日はトマのほか、ドリュー・モレ、山本元喜、レイン・タラマエ、新城雄大の5選手で挑むこととなった。

その最終・第8ステージは、ついに今大会の目的地・東京へ。
沿道には多くの観客が集まるほか、KINAN Racing Teamを支えるたくさんの関係者・ファンも会場に駆け付け、例年熱いフィナーレを迎える。
今回もKINANファミリーがひとつになって、8日間の戦いを締めくくることになる。
沿道には多くの観客が集まるほか、KINAN Racing Teamを支えるたくさんの関係者・ファンも会場に駆け付け、例年熱いフィナーレを迎える。
今回もKINANファミリーがひとつになって、8日間の戦いを締めくくることになる。
ツアー・オブ・ジャパン2025 第7ステージ・AMANO 相模原(107.5km)結果
1 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)2時間24分29秒
2 今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)+1秒
3 ヨン・クノレ(レンベ・ラド・ネット)
4 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+6秒
5 レナルト・フェーゲ(レンベ・ラド・ネット)
6 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
55 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+36秒
58 新城雄大(KINAN Racing Team)+43秒
64 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+57秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分1秒
DNF ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)16時間32分17秒
2 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)+21秒
3 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1分9秒
4 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1分22秒
5 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+1分54秒
6 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)+2分7秒
22 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+10分23秒
27 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+17分37秒
33 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+24分28秒
61 新城雄大(KINAN Racing Team)+44分35秒
67 山本元喜(KINAN Racing Team)+47分6秒
・ポイント賞
34 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)5pts
・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 49時間38分10秒
5 KINAN Racing Team +28分44秒
1 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)2時間24分29秒
2 今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)+1秒
3 ヨン・クノレ(レンベ・ラド・ネット)
4 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+6秒
5 レナルト・フェーゲ(レンベ・ラド・ネット)
6 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
55 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+36秒
58 新城雄大(KINAN Racing Team)+43秒
64 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+57秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分1秒
DNF ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)16時間32分17秒
2 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)+21秒
3 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1分9秒
4 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1分22秒
5 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+1分54秒
6 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)+2分7秒
22 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+10分23秒
27 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+17分37秒
33 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+24分28秒
61 新城雄大(KINAN Racing Team)+44分35秒
67 山本元喜(KINAN Racing Team)+47分6秒
・ポイント賞
34 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)5pts
・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 49時間38分10秒
5 KINAN Racing Team +28分44秒

●選手コメント
トマ・ルバ
「とにかくアグレッシブに攻めていこうと思っていて、かなり苦労はしたけど逃げでレースを進めることができた。一緒に逃げていた12人それぞれに考えがあったので、思い通りに走るのは難しかったけど脚の状態は良かったし、何とか逃げ続けようと力を尽くした。逃げ切るには20m足りなかったけど、最善の走りはしたつもりだ。
ツール・ド・熊野、ツアー・オブ・ジャパンと悔しい結果が続いてしまった。まずは明日の東京を走り切って、この経験をどう生かすかを考えていきたい。シーズン後半にはさらに調子が上がると思うから、良い結果が待っているはず。
最終の東京ステージはたくさんの人たちの前で走れるのがとても楽しみ。もちろん個人としてもチームとしてもトライをして、TOJを良い形で終えたい」
トマ・ルバ
「とにかくアグレッシブに攻めていこうと思っていて、かなり苦労はしたけど逃げでレースを進めることができた。一緒に逃げていた12人それぞれに考えがあったので、思い通りに走るのは難しかったけど脚の状態は良かったし、何とか逃げ続けようと力を尽くした。逃げ切るには20m足りなかったけど、最善の走りはしたつもりだ。
ツール・ド・熊野、ツアー・オブ・ジャパンと悔しい結果が続いてしまった。まずは明日の東京を走り切って、この経験をどう生かすかを考えていきたい。シーズン後半にはさらに調子が上がると思うから、良い結果が待っているはず。
最終の東京ステージはたくさんの人たちの前で走れるのがとても楽しみ。もちろん個人としてもチームとしてもトライをして、TOJを良い形で終えたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU