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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン2025 第8ステージ・SPEEDチャンネル 東京 レポート

ツアー・オブ・ジャパンは5選手が全8ステージを完走
関係者・ファンとともに笑顔で大会を終える
●ツアー・オブ・ジャパン2025(UCIアジアツアー2.2)
5月25日 第8ステージ・SPEEDチャンネル 東京
6.5km×16周回=104.0km

・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール(第7ステージDNF)
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
8日間の日程で行われてきた国内最大級のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)が閉幕。
最終日・5月25日は東京での104kmのレースが行われ、KINAN Racing Teamは5選手が全8ステージを完走。総距離769.5kmの戦いを締めた。
5月18日に大阪・堺で開幕し、京都・いなべ・美濃・飯田・富士山・相模原と走ってきた選手たち。いよいよ、最終目的地の東京へと到達する。
最後を飾る東京のコースは、大井埠頭に設定される6.5kmの周回コース。
それを16周する104kmで争われる。高低の変化がほとんどない、TOJ随一の平坦ステージ。
大会の締めくくるにふさわしいスピード感にあふれたレースが展開される。

KINAN Racing Teamは、チームを牽引してきたネイサン・アールが前日24日に行われた第7ステージでリタイア。残る1日は5選手で臨む。
夜半に降った強い雨は朝のうちに上がり、曇り空の中をレーススタート。
パレード走行を経てリアルスタートが切られると、早くからアタックが散発。
KINAN勢も山本元喜や新城雄大が中心となって前をうかがっていく。
ただ、ポイント賞争いが僅差の争いとなっていたことが関係し、途中に設定される数回の中間スプリントポイントに向かって同賞の上位ライダーや選手が主導権争い。
逃げを狙ったアタックはいずれも決めきれず、11周が完了しても先行する選手が現れない例年にはない展開となる。
流れが変化したのは12周目。5人が集団に対して数秒先行すると、さらに数人が追走グループを形成。
ここにドリュー・モレも加わり、逃げを試みる。しかし、前に出た人数が多かったこともあって集団の容認は得られず。
ドリューたちは集団へと引き戻され、その後KINANメンバーはクラッシュのリスクを避けながらフィニッシュを目指す形をとった。
残り3周で新たな逃げが生まれて、スプリントを狙うチームを中心に集団が追走。
最終周回に入ったところで先行していた選手たちが全員捕まり、大方の予想通りのスプリントフィニッシュへ。
最終盤に入ってからもアタックが頻発したが、いずれも決定打に欠けた。

大集団のまま今大会最後のステージ優勝をかけたスプリントが行われ、KINANメンバーはいずれもその後ろで確実にフィニッシュラインを通過。
ドリュー、山本、新城、レイン・タラマエ、トマ・ルバが今年のTOJを完走。
8年ぶりのTOJ制覇を目指して挑んだKINAN Racing Teamは、要所での厳しいマークもあり、今回は悔しい結果に。今大会での悔しさを胸に、チーム全体でこの先のシーズンでの巻き返しを誓うこととなった。
今大会にあたっては、ホームステージであるいなべでの街を挙げた応援に加え、大会後半からはメインスポンサーである株式会社キナン・角口賀敏会長をはじめとする直々の応援、またラフィネグループさまより社を挙げた応援とスポーツマッサージ研修と、多くの方々の参画のもと全8ステージを完走。
改めて、KINANファミリー一丸で戦い続けていることを実感する期間にもなった。
ツール・ド・熊野に始まり、TOJまで続いた激動のロードはついに終着。
新たな目標へ向かって、チームは引き続き進んでいく。しばらくはイベント参加や各選手の適性に応じた活動にシフトしながら、6月下旬に控える全日本選手権に向けた調整を行っていく。
ツアー・オブ・ジャパン2025 第8ステージ・SPEEDチャンネル 東京(104.0km)結果
1 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュ×ボディラップ)2時間7分40秒
2 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+0秒
3 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)
4 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
5 中井唯晶(シマノレーシング)
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
46 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
47 新城雄大(KINAN Racing Team)
53 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
64 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+15秒
65 山本元喜(KINAN Racing Team)


・個人総合時間賞
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)18時間39分57秒
2 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)+21秒
3 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1分9秒
4 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1分17秒
5 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+1分54秒
6 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)+2分7秒
22 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+10分23秒
27 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+17分37秒
33 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+24分43秒
60 新城雄大(KINAN Racing Team)+44分35秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+47分21秒


・ポイント賞
37 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)5pts

・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 56時間1分10秒
5 KINAN Racing Team +28分44秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「TOJは本当に素晴らしく、誰からも愛されるレースだと実感している。各ステージのレイアウトも魅力的だったけど、結果に結びつかなかった。個人的にももっとチームに貢献できたはずだし、今回は自分に何が起きたのか分からない部分もある。ツール・ド・熊野とTOJに向けた準備段階で問題があったのだと思う。この経験は次に生かさないといけないし、シーズン後半戦ではもっとポディウムに上がりたい。そこに尽きる。来年再びTOJに戻って、富士山で成功することをモチベーションに走り続ける。

TOJで訪れた街も僕にとっては感動的だった。日本のファンがこの大会で熱狂するのも理解ができる。盛り上がりはヨーロッパのビッグレースに匹敵していると思う。

シーズン後半戦はもっと勝つことにこだわっていきたい。ツール・ド・九州やジャパンカップ、ツール・ド・おきなわと、目指すべき日本でのレースも控えている。これからはこれらのレースにフォーカスしていくつもり。エストニア選手権にも出場するので、チャンピオンジャージを獲得して日本に戻りたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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