

全日本選手権個人タイムトライアル レポート
全日本選手権個人タイムトライアルは宮崎泰史が9位
怪我明けでベストコンディションならずも上位でまとめる
怪我明けでベストコンディションならずも上位でまとめる
●全日本選手権個人タイムトライアル
6月29日 7.3km×6周回=43.8km
・出場選手
宮崎泰史
6月29日 7.3km×6周回=43.8km
・出場選手
宮崎泰史
個人タイムトライアル種目の日本王者を決める全日本選手権が6月29日に行われ、KINAN Racing Teamからは宮崎泰史が出場。
前回大会の2位に続く上位入りをかけての走りは9位フィニッシュ。
春に負った怪我からの復調途上でありながらも、トップ10圏内できっちりとまとめている。
前回大会の2位に続く上位入りをかけての走りは9位フィニッシュ。
春に負った怪我からの復調途上でありながらも、トップ10圏内できっちりとまとめている。

前週のロードレースに続き、個人タイムトライアルの2025年日本王者を決める戦い。
ロードレースのような駆け引きとは異なり、このレースでは個々の独走力が試される。
各選手が前走者から一定の時間差でコースへと飛び出し、規定距離の所要タイムで競う。
宮崎が出走する男子エリートカテゴリーは、7.3kmのコースを6周回する43.8kmに設定された。
ロードレースのような駆け引きとは異なり、このレースでは個々の独走力が試される。
各選手が前走者から一定の時間差でコースへと飛び出し、規定距離の所要タイムで競う。
宮崎が出走する男子エリートカテゴリーは、7.3kmのコースを6周回する43.8kmに設定された。

今回の開催地となった渡良瀬遊水地は栃木県と群馬県にまたがり、これまでも国内シリーズをメインとしてタイムトライアル競技が多く行われている。
水辺をめぐるように敷かれるコースはアップダウンのほとんどない平坦路。
この日の午前中に実施されたアンダー23カテゴリーでは、1周あたり9分を切るラップタイムでの優勝争いが展開されており、エリートカテゴリーでも同様かそれ以上のスピードで走破することが上位入りの条件となった。
水辺をめぐるように敷かれるコースはアップダウンのほとんどない平坦路。
この日の午前中に実施されたアンダー23カテゴリーでは、1周あたり9分を切るラップタイムでの優勝争いが展開されており、エリートカテゴリーでも同様かそれ以上のスピードで走破することが上位入りの条件となった。

男子エリートには19人が出走。おおよそ半数ごとに第1・第2ウェーブに分けられ、宮崎は前回大会での成績が加味されて第2ウェーブの最後から2人目でスタートすることに。
やはり第1ウェーブか9分を切るラップタイムが聞かれ、第2ウェーブでの水準アップは必至と見られた。
やはり第1ウェーブか9分を切るラップタイムが聞かれ、第2ウェーブでの水準アップは必至と見られた。

満を持してスタートを切った宮崎は、序盤は落ち着いて入り、1周目のラップは9分5秒。
8分台後半で飛ばす選手たちをよそに、2周目からペースを上げていく。以降は8分50秒台のラップへと上げていき、3周目を終える頃にはトップ10圏内へ。
8分台後半で飛ばす選手たちをよそに、2周目からペースを上げていく。以降は8分50秒台のラップへと上げていき、3周目を終える頃にはトップ10圏内へ。

さらなる順位アップがかかった後半も1周あたり9分前後で刻み、他選手とのタイム比較から上位入りは決定的に。
最後の1周では再びペースを上げて、43.8kmを54分ちょうどで走破した。
最後の1周では再びペースを上げて、43.8kmを54分ちょうどで走破した。

優勝争った昨年の再現とはならなかったものの、最終的に9位を押さえて、10位までに付与されるUCIポイントを獲得。
4月に負った怪我から戦線に戻って間もない段階ながら、得意種目できっちりと上位でまとめた。
4月に負った怪我から戦線に戻って間もない段階ながら、得意種目できっちりと上位でまとめた。

ロードレースでの山本元喜の2位に続き、個人タイムトライアルでもトップ10入りと、シーズン前半の最重要レースのひとつで成果を挙げたチームは、この勢いで来るレースへと向かっていく。
次戦は迫っており、7月5日にJプロツアー「山陽建設 広島三原ロードレース」、同6日にJクリテリウムツアー「広島トヨタ 広島クリテリウム」が控える。
気温30度を超える猛暑下でのレースが予想されるが、タフなレースに強いKINAN Racing Teamの真価が試される場になる。
次戦は迫っており、7月5日にJプロツアー「山陽建設 広島三原ロードレース」、同6日にJクリテリウムツアー「広島トヨタ 広島クリテリウム」が控える。
気温30度を超える猛暑下でのレースが予想されるが、タフなレースに強いKINAN Racing Teamの真価が試される場になる。
全日本選手権個人タイムトライアル 男子エリート(43.8km)結果
1 今村駿介(Wanty-NIPPO-ReUZ)52分33秒81
2 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+9秒16
3 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+12秒43
4 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)+33秒39
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+55秒92
6 寺田吉騎(Bahrain Victorious Development team)+58秒05
9 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分26秒98
1 今村駿介(Wanty-NIPPO-ReUZ)52分33秒81
2 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+9秒16
3 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+12秒43
4 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)+33秒39
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+55秒92
6 寺田吉騎(Bahrain Victorious Development team)+58秒05
9 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分26秒98

●選手コメント
宮崎泰史
「(4月27日の東日本ロードクラシックで落車し鎖骨骨折)骨折後からのコンディションがイマイチよくなくて、正直なところ今日はトップ10入りが難しいと感じていた。そうした中で9位で終えられたあたりは、機材にも助けられながら、今のコンディションでは走り方を含め良い方に出たと思う。もちろん本来ならかなり悔しい結果。何とか、UCIポイント圏内で終えられたので最低限の走りでもあるが、うれしい気持ちもある。
これでシーズン前半が終わってひと段落。後半戦も大事なレースが控えているので、早くコンディションを戻すことを最優先に取り組んでいきたい」
宮崎泰史
「(4月27日の東日本ロードクラシックで落車し鎖骨骨折)骨折後からのコンディションがイマイチよくなくて、正直なところ今日はトップ10入りが難しいと感じていた。そうした中で9位で終えられたあたりは、機材にも助けられながら、今のコンディションでは走り方を含め良い方に出たと思う。もちろん本来ならかなり悔しい結果。何とか、UCIポイント圏内で終えられたので最低限の走りでもあるが、うれしい気持ちもある。
これでシーズン前半が終わってひと段落。後半戦も大事なレースが控えているので、早くコンディションを戻すことを最優先に取り組んでいきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU