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KINAN RACING

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ルーカス優勝! ツール・ド・台湾 第5ステージ レポート

ルーカス・カーステンゼンが会心のスプリント勝利
小石祐馬もアジアンリーダー獲得でツール・ド・台湾を締める
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
3月19日(木)5ステージ 
幸福台九線 鹿野郷公所-鯉魚潭遊客中心 153.71km

・出場選手
山本元喜
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
新城雄大
小石祐馬
最後の最後まで気の抜けない駆け引きが続いた5日間。
今年のツール・ド・台湾を締めくくる第5ステージの勝負はスプリントとなり、ルーカス・カーステンゼンが会心の勝利。
最終局面に向けてKINAN Racing Teamのスプリントトレインが完全に機能し、ルーカス自身はもとよりチームとして求め続けたアジアでの勝利を手にした。
全5ステージを終えて、小石祐馬もアジアナンバーワンライダーの証であるベストアジアンライダーを獲得。個人・チームそれぞれに大きな成果を得た大会となった。
3月15日に首都・台北を出発したプロトンは、徐々に南下しながら戦いを進めてきた。
第4ステージまでを終えても、個人総合争いは僅差のまま。トップから16秒以内に19人がひしめく大接戦となっている中、KINAN Racing Teamは小石祐馬が上位戦線を走行。
第1ステージで得た2秒のボーナスタイムを活かし、個人総合9位につける。
同時にベストアジアンライダーの地位もキープしており、最後の1日に総合順位のアップとアジアナンバーワンの称号をかける。
大会最終日の舞台となる台湾東部は、2024年の震災(花蓮地震)で大きな被害を受けた地域。
今回は復興を祝うとともに、さらなる発展を祈念してのレース。153.71kmに設定されるコースは、最初から最後まで大小の変化が連続。
繰り返されるアップダウンから、最終盤はこの地域最大の淡水湖・鯉魚漂をめぐる周回コースへ。
最終決戦となる約5kmの上りをこなして、頂上に敷かれるフィニッシュラインで今大会の総合成績が決まる。
ここまでの4ステージと同様に、序盤から集団では激しい出入り。
数人のパックが形成されては集団が追いかける流れが続き、KINAN勢のチャレンジもなかなか決まらない。
やがて23.97km地点に設置されたこの日1つ目の中間スプリントポイントを迎え、上位通過ならなかったKINANメンバーは次のチャンス構築を図る。

© Tour de Taiwan

その後もしばらくは展開が大きく変動することはなく、67.78km地点に設置の4級山岳をクリア。
大きな局面はこの直後に訪れ、KINAN勢を含んだペースアップによって22人が集団から抜け出す形に。
アジアンリーダージャージを着る小石のほか、山本元喜と新城雄大が加わり、フィニッシュまでおおよそ70kmを残したところで攻勢に出た。

© Tour de Taiwan

小石と同様に個人総合でのジャンプアップを狙う選手が複数乗った先頭グループは、利害を一致させて先を急ぐ。
メイン集団が一時的にペースが緩んだこともあり、タイム差は1分40秒近くまで拡大。
優位に立った選手たちは87.31km地点に置かれた2つ目の中間スプリントポイントを通過。
KINAN3選手の上位通過はなかったものの、集団に対してリード持ったまま後半区間へと入っていった。
優勢に見えた先頭グループだったが、フィニッシュまで50kmを切ったあたりからペースを上げて、その差を縮める。
急ぐ先頭ライダーたちもペースを上げるが、15kmほど進んだところで後続が合流。
レースはふりだしに戻るとともに、リーダーチームのロット・アンテルマルシェが集団をコントロールして攻撃を試みる選手たちの動きを封じた。
以降、散発したアタックはすべて抑えられ、集団はひとつのまま終盤へ。
スプリントを狙うチームが主導権争いに移り、大会のフィナーレはスピードバトルにゆだねられた。
多くのチームが入り乱れて混戦状態となる中、冷静に立ち舞ったKINAN勢。
残り1.5kmから山本と新城が引き上げ役を担って、発射台を務める草場啓吾と勝負を託すルーカスを好位置へ。
草場からの最終の加速を受けると、フィニッシュ前150mでルーカスが先頭へ。
上り基調のスプリントは他選手を寄せ付けることなく、ルーカスは一番にフィニッシュラインを通過した。
今季KINAN Racing Teamに加入し、スプリント路線の旗手としての役目を担っているルーカス。
シーズンインからあと一歩トップに届かないレースが続いていたが、ワールドクラスのチームが集まったビッグイベントで価値ある勝利をつかんだ。
最終局面に至る流れも狙い通りで、選手たちが「完璧だった」と口にするほどの大成功だった。
勝利の歓喜とともに、小石が個人総合10位でまとめ、アジアンリーダーの座を確定。
前チーム時代を含め3年連続の同タイトルで、改めてアジア有数のオールラウンダーであることを証明。大会最終日は2人がポディウムに登壇し、多くの祝福を受けた。
これらの結果により、今大会でチームはUCIポイント37点を獲得。
個人総合で小石が得た20点に、山本が同24位で3点。そしてルーカスがステージ優勝の14点をゲットした。
アジア有数のステージレースとして名のあるこの大会で価値ある走りを見せた選手たち。
改めてアジアに、日本にKINAN Racing Teamありを示し、多くの成果と手ごたえをとともに今後のレースへと向かっていく。
チームの次戦は3月28・29日のJプロツアー・Jクリテリウムツアーの広島2連戦を予定。
今大会期間中に日本国内で調整を進めていたメンバーも合流の見込みで、さらに厚みを増したチーム状態でレースへと臨む。
ツール・ド・台湾 第5ステージ(153.71km)結果
1 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)3時間24分47秒
2 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュ×ボディラップ)+0秒
3 寺田吉騎(チーム右京)
4 ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)
5 ポール・エヌカン(エウスカルテル・エウスカディ)
6 ジェロエン・メイヤース(ルージャイインシュアランス・ウィンスペース)
20 草場啓吾(KINAN Racing Team)
53 新城雄大(KINAN Racing Team)
56 山本元喜(KINAN Racing Team)
60 小石祐馬(KINAN Racing Team)


・個人総合成績(最終)
1 マティス・グリゼル(ロット・アンテルマルシェ)13時間37分18秒
2 マシュー・フォックス(ロット・アンテルマルシェ)+4秒
3 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ)+5秒
4 ニル・ヒメノ(エキポ ケルンファルマ)+9秒
5 ディラン・ホプキンス(ルージャイインシュアランス・ウィンスペース)+13秒
6 イバン・コーボ(エキポ ケルンファルマ)
10 小石祐馬(KINAN Racing Team)+14秒
24 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分1秒
60 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分50秒
65 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)+11分26秒
73 草場啓吾(KINAN Racing Team)+13分16秒


・ベストアジアンライダー
1 小石祐馬(KINAN Racing Team)13時間37分32秒
5 山本元喜(KINAN Racing Team)+47秒
23 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分36秒
33 草場啓吾(KINAN Racing Team)+13分2秒


・ポイント賞
6 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)38pts
32 小石祐馬(KINAN Racing Team)3pts
36 草場啓吾(KINAN Racing Team)2pts


・チーム総合
1 エウスカルテル・エウスカディ 40時間52分42秒
5 KINAN Racing Team +1分36秒
●選手コメント
ルーカス・カーステンゼン
「フィニッシュ前が上っていたけど、そこまで気にはならなかった。最後の1kmはとにかく集中して、チームメートのガイドに沿って走った。上りが始まると同時にスプリントして、フィニッシュまで踏み続けた。

みんなには“お待たせしました”と伝えたい。本当にうれしい勝利だし、みんなにも喜んでもらいたい。特に今日はみんなパーフェクトな仕事ぶりで、感謝しかない。スーパースーパーハッピーだよ」
小石祐馬
「3年連続のアジアンリーダーで、個人総合でもトップ10入りしたので悪くはない。途中で集団が割れたときは、KINANとエキポ ケルンファルマを中心にローテーションしていて、レース前のイメージに近い展開にはできていたと思う。僕個人は総合順位を落とす結果になってしまったけど、今日はルーカスが勝ったことに尽きる。

強いチームが多かったなかで、僕たちはただついていくだけではなく、優勝や表彰台が見える位置を走ることができた。それはすごく良いトライだったし、必ず今後につながるものになると思う」
Photos: Tour de Taiwan, Syunsuke FUKUMITSU
Report, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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