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KINAN RACING

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マルコス・ガルシア山岳賞獲得! ツール・ド・熊野第3ステージ レポート

マルコス・ガルシア山岳賞獲得
トマ・ルバも2日連続の逃げでツール・ド・熊野を締める
●ツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)
第3ステージ 太地半島 104.3km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
山本大喜
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Cycling Teamの本拠地・熊野地域で開催されてきたツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)は、6月2日に行われた第3ステージをもって閉幕。
前日に山岳賞で首位に立ったマルコス・ガルシアがその座をしっかりキープしジャージを獲得したほか、トマ・ルバが連日の逃げでレースを盛り上げるなど、ホストチームとしての役割をまっとうし大会を終えた。

この日は、日本の捕鯨の歴史を凝縮する和歌山県太地町を舞台に、1周10.5kmの周回コースをメインとするレース。
昨年から採用されたこのコースは、太地港からの上りやテクニカルなコーナーが連続するダウンヒルなど、変化に富んだルートセッティング。レースは10周回・104.3kmで争われた。

紹介に手を挙げて応えるマルコス・ガルシア

チームは前日、熊野山岳をめぐったクイーンステージでトマがステージ優勝。
チームに今シーズン初勝利をもたらした。
また、マルコスが2度の山岳ポイント1位通過が奏功し山岳賞争いで大差をつけて首位に立ったほか、個人総合でチーム最上位の山本大喜も粘りの走りでメイン集団でフィニッシュ。
山本大は個人総合8位として、最終日を迎えることに。
その第3ステージでは、山本大の個人総合上位フィニッシュを目指すとともに、マルコスの山岳賞キープ、そして再度のステージ優勝を目指して最後まで戦うことを誓った。

太地湾を望む登坂区間をゆく

この日も選手たちは果敢な姿勢を貫いた。
1周目からマルコスが逃げを打ち、しばし2選手でレースを先行。
3周目に設けられた山岳ポイントをしっかりと1位で通過。
すでに完走さえ果たせば山岳賞獲得は決まる状況にあるが、最後までジャージキープへの意志の強さを表す。

1周目で形成された2人逃げにマルコス・ガルシアが入る

4周目に入って、1人がメイン集団から抜け出しマルコスらに一時合流したが、集団も活性化し次の周回までにいったんふりだしへと戻る。
こうした激しい出入りの間に、山本大が落車。
新城雄大とともに集団復帰を目指したがかなわず、両者とも最終的にリタイアとなっている。

レース中盤に追走を試みたトマ・ルバ

6周目に入ると、今度はトマがアタック。
すでに先行していた1人に追随する形で6人が合流。
総勢7人の逃げグループとなり、リーダーチームのマトリックスパワータグがコントロールするメイン集団に対して、タイム差は2分以上と開く。

先頭グループのスピードアップを試みるトマ・ルバ

レースが活気づいたのは9周目。
先頭ではトマらがペースを上げて、メンバーを5人に絞る。
一方のメイン集団でも総合での逆転を狙うチームが攻撃を開始して活性化。
だが、決定打は生まれず、先頭5人とメイン集団との構図は大きく変わることなく最終周回へと突入した。

5人に絞られた先頭グループにトマ・ルバも入る

十分なリードを得て逃げ切りを濃厚な情勢とした先頭5人。
上りを利用してトマが再三のアタックを試みるが、ライバルを引き離すまでには至らない。
結局5人がそのまま最終局面まで進行し、ステージ優勝争いのスプリントへ。
トマは前日に続くステージ2連勝をかけて加速したが、惜しくもトップまでは届かず。
順位こそ5位だったが、最後まで戦い抜く姿勢を見せた。

5位でのフィニッシュとなったトマ・ルバ

その後、メイン集団のフィニッシュライン通過を経て、山本元喜、マルコス、サルバドール・グアルディオラが立て続けにレースを完了。
マルコスは山岳賞を確定させた。

山岳賞の表彰。ジャージを獲得したマルコス・ガルシアに加え、トマ・ルバも2位となる

全ステージを終えて、KINAN Cycling Teamは個人総合での上位進出はならず、シーズン最大目標に据えた今大会をベストな形で終えることはできなかった。
それでも、第2ステージ以降はステージ優勝や各賞でのリーダージャージ獲得にフォーカスし、それらを実現。
来年こそは個人総合優勝を!」との期待の声を背に、今年のツール・ド・熊野を終えることとなった。

KINAN Cycling Team選手・スタッフ・関係者が揃って

大会期間中は、毎ステージ後KINANメンバーがステージでの「餅投げ」を行いファンとの交流を図ったほか、地元の人々の熱い応援とともに戦いを進めていった。
主催の「SPORTS PRODUCE 熊野」をはじめ、多くの人が参画した運営やボランティアも、チーム全体の士気を高める大きな要素となった。

国内外から年々注目度が増す大会にあって、ホストチームとしての責任を果たしたKINAN Cycling Team。
これからは新たな目標を持って、次なる戦いへと向かっていく。
次戦は6月12~16日のツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1)に決定。
引き続き、UCIポイントやビッグタイトル獲得を目指して各地でのレースに臨んでいく。

今大会最後の餅投げ

ツール・ド・熊野第3ステージ(104.3km)結果
1 フェデリコ・ズルロ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア) 2時間38分28秒
2 孫崎大樹(チーム ブリヂストンサイクリング) +0秒
3 入部正太朗(シマノレーシング)
4 ロビー・ハッカー(オーストラリア、チームUKYO)
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
6 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +44秒
24 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分10秒
25 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分15秒
33 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分22秒
DNF 新城雄大(KINAN Cycling Team)
DNF 山本大喜(KINAN Cycling Team)


個人総合
1 オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) 7時間32分49秒
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +9秒
3 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +13秒
4 コービン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) +15秒
5 サム・クローム(オーストラリア、チームUKYO)
6 平塚吉光(チーム ブリヂストンサイクリング) +16秒
14 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +5分00秒
21 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +9分55秒
22 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +10分45秒
37 山本元喜(KINAN Cycling Team) +17分35秒


ポイント賞
1 オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) 55pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 37pts
21 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 4pts
23 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 3pts


山岳賞
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 21pts
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 7pts


チーム総合
1 マトリックスパワータグ 22時間39分26秒
4 KINAN Cycling Team +5分33秒
●選手コメント
・マルコス・ガルシア
「雨の中でのレースだったが、まずは逃げを狙って動いた。集団内で走る方がリスクが大きいと感じた面もあったのだが、総合上位陣が含まれる集団に中盤で追いつかれてしまった。また、チームとしてミッションの1つだった(山本)大喜の総合上位進出はならなかったが、彼にとってはよい経験になったと思う。

(第1ステージが)チームにとってバッドデイとなってしまい、目標だった個人総合優勝が厳しい状況になってしまった。戦術変更を余儀なくされたが、トマが第2ステージで勝って、自分でも山岳賞を獲ることができた。その点ではよい形で大会を終えられると感じている」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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