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KINAN RACING

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全日本自転車競技選手権個人タイムトライアル レポート

全日本自転車競技選手権ロードレースが開幕
個人タイムトライアルに挑んだ新城が19位で終える
●全日本自転車競技選手権ロードレース
男子エリート個人タイムトライアル 39km

●KINAN Cycling Team出場選手
新城雄大
2019年のロードレース日本王者を決める、全日本自転車競技選手権ロードレースが6月27日に開幕。
今年は静岡県・富士スピードウェイを主会場に開催される。
大会初日は個人タイムトライアルが行われ、39kmで争われた男子エリートに出場した新城雄大が19位。
レース序盤の落車アクシデントを乗り越え、チームのトップバッターとしての役割を果たした。

ウォーミングアップ開始直前まで動画でコース研究を繰り返す

来年に控えた東京五輪では、ロードレースのフィニッシュ地点となる富士スピードウェイ。
今回はモータースポーツでおなじみのレースコースに加えて管理用道路も含めた周回コースでレースが展開される。
個人タイムトライアルは、1周13kmに設定されたコースで争われ、短くも難易度の高いアップダウンや次々とやってくるコーナーなど、テクニカルなレイアウトが特徴。
また、この日は雨模様とあり、ウェットなコースコンディション。
クラッシュと隣り合わせともいえる状況下で、いかにギリギリまで攻められるかがポイントとなった。

カメラに向かっておどけてみせる

この種目には、KINAN Cycling Teamから新城雄大が出場。
エリートカテゴリーでは初となる全日本の個人タイムトライアルだが、2年前に出場したアンダー23(23歳未満)カテゴリーでは優勝を経験。
その時の再現をねらい、上位進出を目指すこととなる。
38選手がエントリーした中、新城は全体の24人目、第1ヒート終盤にコースへと繰り出した。

コースへと飛び出す新城雄大

雨が幾分弱まったタイミングでスタートを迎えた新城。
スタートから快調に進んでいくが、4km過ぎに迎えたコーナーで落車。
全カテゴリーを通じて、クラッシュが多発したポイントで新城もアクシデントに見舞われた。
だが、その後は立て直してペースを刻んでいく。
序盤の出遅れを取り戻すべく、20分前後のラップライムで進んでいった。

レース序盤に落車。右脚の傷が痛々しい

中盤以降はコーナーを慎重に入りつつ、ストレートではしっかりとしたペダリングで攻め続ける。
ラップタイムを大きく落とすことなく最後まで走り続けた。

2周目終盤の走り

39kmにわたる孤独な戦いを走り切り、1時間21秒56のタイムでフィニッシュラインを通過。
第1ウェーブを終えた時点での暫定では7位につける形でレースを終了。
その後、実力者がそろった第2ウェーブで新城を上回るタイムが続出し、最終的に19位に。
トップとのタイム差は4分16秒だった。

フィニッシュする新城雄大。結果は19位だった

レース序盤の落車が悔やまれるところだが、本人は落車に限らず走りそのものを「これが今の実力」と素直に受け止める。
課題を残す結果となった一方で、試走を含めてコースの特徴をつかみ、次のレースとなるロードレースに生かすことを誓う。
この日の走りの意義は、チーム戦でもあるロードで明確にする構えだ。

個人タイムトライアルを終え、チームはロードレースへとフォーカスする。
30日に行われるレースは、1周10.8kmを21周回する227kmで雌雄を決する。
個人タイムトライアル同様に、細かなアップダウンと連続するコーナーをいかにクリアしていくかが優勝争いのカギとなる。
KINAN Cycling Teamは昨年のこの大会で山本元喜が優勝しており、チャンピオンチームとして2連覇に挑む。
出走は新城、山本に加え、椿大志、大久保陣、雨乞竜己、中島康晴、荒井佑太の7選手。
あらゆる展開に対応できるメンバーをそろえてレースへと挑む。
全日本自転車競技選手権 男子エリート個人タイムトライアル(39km)結果
1 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 56分5秒53
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +11秒64
3 別府史之(トレック・セガフレード) +13秒81
4 小石祐馬(チームUKYO) +1分2秒13
5 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +1分2秒16
6 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) +1分2秒79
19 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分16秒03
●選手コメント
・新城雄大
「ツール・ド・コリアでの落車リタイア以降、短い日数でいかにコンディションを整えられるかを考えて今日までを過ごしてきた。その中でできる限りの調整をして、心身ともによい状態で今日を迎えられた。昨日の試走でテクニカルな部分がポイントになると感じて、何度も動画をチェックしながらコースを走るイメージを膨らませていった。

スタートしてからは淡々と走ることができれば結果につながる手ごたえがあったが、コーナーで落車してしまい、その後もコーナーのたびにいまひとつ攻めきれず、自分の次にスタートした岡選手(宇都宮ブリッツェン)に追いつかれてしまう形になった。脚の感覚はよくて、しっかり踏めている実感はあったが、コーナーで遅れることを繰り返してしまい、テクニックの面で負けてしまった悔しいレースだった。

個人的に、タイムトライアルは磨いていかないといけない分野だと思っている。今日に限って言えば、トレーニングは積めていたので距離やレース自体への不安はなかったが、やはりテクニックで取りこぼしてしまったことが最大の敗因。

すでに試走とレースを1本走ることができている部分は、ロードへの強みにできると思う。(ロードレース当日も雨予報)ウェットなロードコンディションにおける感覚もつかんだので、それらを踏まえて戦術を立てていきたい。7選手で臨むことができる数的な有利さもあるので、個々がテーマを持って走りながら作戦を実行できるようチームで話し合っていきたい」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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