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KINAN RACING

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ツアー・オブ・メルスィン第2ステージ レポート

レイン・タラマエがツアー・オブ・メルスィン第2ステージ5位
横風による集団分断に加わり、逃げ切りに成功
●ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)
4月11日 第2ステージ ギュルナル-シリフケ-エルデムリ 122.8km

・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中のツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)は、現地4月11日に第2ステージが行われた。
序盤約30kmのダウンヒルを経て、地中海沿いのルートへ。しばし一団で進んだプロトンはレース後半、強い風によって分断。
前線に加わったレイン・タラマエがペースアップを試みて、そのまま逃げ切ることに成功。
ステージ5位で終えて、個人総合成績でも同じく5位に浮上した。
トルコ南部のメルスィン県を4日間かけてめぐるレースは、前日10日に開幕。
第1ステージは3級山岳頂上に設けられたフィニッシュラインめがけて急坂を攻めて、レインと宮崎泰史が11位、12位と続いた。
トップのライダーが見えるポジションにつけて、第2ステージからの上位浮上を狙う。
レース距離122.8kmに設定された第2ステージは、標高1000m超のギュルナルの街を出発し、10kmほど上ったところから一気のダウンヒル。
テクニカルな下りを抜けていくつかのアップダウンをこなしたら、地中海沿いを東進。
古代都市コリコスの遺跡や「乙女の城」がヨーロッパで人気の観光地・エルデムリにフィニッシュする。
2.2kmのパレード走行からリアルスタートが切られると、直後の上りと長い下りによって集団が数パックに分断したが、その後の短い上り坂で後方グループが先頭合流。
序盤の難しいレイアウトに苦労した選手たちもメイン集団に復帰を果たして、仕切り直しとなったところでレースは中盤を迎えた。
展開に大きな変動はないまま、70km地点過ぎの4級山岳を通過。
数キロ下って平坦区間に入ったところで、レースは大きく動くこととなる。
強い横風を利用して15人ほどが集団を割って前線へ抜け出すことに成功。
ここにレインがKINAN勢でただひとりジョインして、そのままペースアップを試みる。
逃げ、さらには個人総合でのジャンプアップに向けて、利害を一致させた数選手とともにグループを牽引。
数十秒後ろを走るメイン集団では、上位にメンバーを送り込んでいるチームを中心に追走を図るが、KINANメンバーも前方にポジショニングしてそれらの動きを阻止。
前を行くレインがリードを拡大できるよう、追撃の芽を摘んでいった。
これが功を奏し、レインは集団に対し1分近いリードを奪うことに成功。
先頭グループではさらなる絞り込みがかかり、レインも同調すると6人で逃げ切りの構え。
最後はこの6選手でのステージ優勝争いへと移って、レインは5位で第2ステージを終えた。
レインたちのグループから56秒後、メイン集団もフィニッシュラインへ。
山本元喜、宮崎泰史、新城雄大がこの中でレースを完了。追い上げムードを断ち切るチームプレーに注力した後も、しっかりと走り切っている。
これらの結果により、個人総合順位が前日からシャッフル。レインがトップから25秒差の5番手につけた。
このほか、トマ・ルバ、ドリュー・モレもレースを完了。6選手が次のステージへと駒を進めている。
なお、序盤の下りで落車した宇賀隆貴はリタイアしている。

翌12日は今大会最難関の第3ステージ。102.2kmのレースは、中盤以降に超級・1級・1級の3カ所のカテゴリー山岳を立て続けに上る。
いずれも頂上は標高1000mを超え、登坂距離も10km前後の長さ。今大会のクライマックスとなる、覇権争いの大勢が決するステージに。
KINAN Racing Teamもレインを中心に戦術を組み立て、上位をうかがっていく。
ツアー・オブ・メルスィン第2ステージ(122.8km)結果
1 Mihajlo Stolic(TEAM UNITED SHIPPING)2時間33分13秒
2 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)+0秒
3 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)
4 Lennert Teugels(TARTELETTO - ISOREX)
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
6 Willem Jakobus Smit(チャイナグローリーコンチネンタル)
42 新城雄大(KINAN Racing Team)+56秒
47 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
49 山本元喜(KINAN Racing Team)
72 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分17秒
125 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+649秒
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)4時間34分46秒
2 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)+5秒
3 Willem Jakobus Smit(チャイナグローリーコンチネンタル)+8秒
4 Lennert Teugels(TARTELETTO - ISOREX)+10秒
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+25秒
6 Balint Feldhoffer(TEAM UNITED SHIPPING)+57秒
12 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分28秒
37 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分20秒
53 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分55秒
82 山本元喜(KINAN Racing Team)+6分32秒
91 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+8分3秒


・ポイント賞
10 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)1pts

・チーム総合時間
1 トレンガヌサイクリングチーム 13時間46分24秒
2 KINAN Racing Team +1分21秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「今日は経験を活かせたと同時に、運も良かった。集団から飛び出したのは一瞬の判断で、考えが一致していた選手たちと協力して逃げを狙った。なかでも、トレンガヌサイクリングチームの2選手は友人でもあるので、一緒に走るには良い状況だった。

明日は総合成績を決めるうえで重要な1日。うまく走ることができた今日のように、また何かトライできると思っている。

トルコでのレースはいつも楽しくて、今回のメルスィンもとても気に入っている。海がきれいで、人の温かさも感じられる。サイクリングにも適していて、この地域への興味が日々増している」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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