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KINAN RACING

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ツアー・オブ・メルスィン 第3ステージ レポート

ツアー・オブ・メルスィン第3ステージは山岳での総合争い
レイン・タラマエが4位でまとめて個人総合でも順位アップ
●ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)
4月12日 第3ステージ タルスス-カムリヤイラ-トロスラ 102.2km

・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
宇賀隆貴(第2ステージDNF)
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが出場中のトルコでのステージレース、ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)は現地4月12日に第3ステージを実施。
102.2kmのレース距離に、標高1000m超の山岳を3カ所詰め込んだ本格クライミングステージ。
レース前半はトマ・ルバが先頭グループに入って流れをつくると、後半の重要区間でレイン・タラマエに勝負を託す。
レインはステージ4位でまとめて、個人総合でも同じく4位とした。
ここまでの2日間、攻めの姿勢を貫いているKINAN勢。
前日の第2ステージでは、コース後半の平坦区間でレインが横風をうまく利用して集団の分断に成功。
5人によるステージ優勝争いに加わり、勝利こそならなかったものの5位で終えた。
個人総合でも5番手につけて、第3ステージを迎えることとなった。
大会は半分が過ぎて、いよいよ覇権争いが激化。
特に第3ステージは102.2kmとレース距離としては短めながら、中盤以降に本格的な山岳登坂が3つ連続する今大会の最難関。
約10kmにわたって上り続ける超級山岳に始まり、急坂を下ってからやってくる2カ所の1級山岳が選手たちの脚を試す。
頂上はいずれも標高1000~1200mに達し、麓との気温の変化も激しい。
山岳にはカテゴライズされないものの、レース前半から緩急さまざまな上りもあり、サバイバル化する展開が予想された。
KINAN Racing Teamは総合成績で上位につけるレインを軸としながら、2位としているチーム総合でも順位アップを意識して臨んだ。
その狙いを果たすべく、KINANメンバーが序盤から攻撃。
スタートからしばらく続いた高低の細かい変化を利用してトマが集団から飛び出すことに成功。
4人がレースをリードして、30km地点で集団とのタイム差を2分とする。
メイン集団はリーダーチームのトレンガヌサイクリングチームが牽引。この中に待機したKINAN勢5選手は、次の動きへと備えた。
中間地点を過ぎ、1つ目の本格登坂となる超級山岳の上りでもトマたちの先行態勢は変わらず。
2分のリードを保って進み、山岳ポイントがかかる頂上は2番手通過とした。

長く先行したトマだったが、スタートから80kmを過ぎ、この日2つ目のカテゴリー山岳である1級の上りでメイン集団が合流。
レインを含む個人総合上位の選手たちが勢いを増し、この頂上に達する頃には各チームのエースクラスによる戦いの様相に。
それまでレースの流れをつくったトマに代わって、いよいよレインで勝負するときを迎えた。
頂上のフィニッシュラインを目指して、6kmの最終登坂。
先頭には15人ほどのライダーが残り、レインも好位置をキープ。
数人の散発的なタックを冷静に対処したレインは、前線で耐えてステージ優勝争いへ。
最後の力勝負こそトップに及ばなかったものの、ペースを守ってステージ4位を確保。大事な1日を上位でまとめた。
これにより、個人総合では前日から1つランクを上げて4位に浮上。
上位戦線に踏みとどまって最後の1日へと向かう。

このステージでは、山岳区間の途中までメイン集団でレースを進めた宮崎泰史や逃げで貢献したトマのほか、山本元喜、新城雄大がレースを完了。最終・第4ステージは5選手で臨む。
翌13日は、大会のフィナーレとなるメルスィン市街地での周回レース。
パレード走行後周回コースに入り、1周12kmを10周回する120kmで競う。
おおむね平坦なレイアウトで、最終日にふさわしいスピードレースが見込まれる。
KINAN Racing Teamにとっては、半月にわたるトルコでの活動の集大成にもなる。
ツアー・オブ・メルスィン第3ステージ(102.2km)結果
1 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)3時間18分29秒
2 Dawit YEMANE(バイクエイド)+20秒
3 Lennert Teugels(TARTELETTO - ISOREX)+25秒
4 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+35秒
5 Balint Feldhoffer(TEAM UNITED SHIPPING)+39秒
6 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)+46秒
21 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+5分53秒
31 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+9分33秒
70 山本元喜(KINAN Racing Team)+21分3秒
86 新城雄大(KINAN Racing Team)+25分3秒
DNF ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)7時間53分5秒
2 Lennert Teugels(TARTELETTO - ISOREX)+41秒
3 Mathias BREGNHOJ(トレンガヌサイクリングチーム)+1分1秒
4 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1分10秒
5 Dawit YEMANE(バイクエイド)+1分31秒
6 Balint Feldhoffer(TEAM UNITED SHIPPING)+1分46秒
20 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+7分31秒
33 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+13分38秒
73 新城雄大(KINAN Racing Team)+27分33秒
75 山本元喜(KINAN Racing Team)+27分45秒


・ポイント賞
10 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)3pts

・山岳賞
4 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)10pts
11 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)3pts


・チーム総合時間
1 トレンガヌサイクリングチーム 23時間46分38秒
4 KINAN Racing Team +12分35秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「4位という結果は悪くない。コンディション的に、今日のような複数の上りに耐えられるかが自分でも分からなかった。いざ走ってみたら脚の調子、下りのフィーリング、どちらも良かった。自信をもって走ることができ、力のある選手たちが次々と遅れていく中でも私は最後まで冷静さを保っていた。今日の上位3選手はとても強かったから、私としては4位でもハッピーだと感じている。

最後の山岳は10人以上の集団で上り始めたが、個人的には特に問題はなかった。何人かがアタックをしていたけど、10%を超える勾配はペースを維持して上ることが大切。最後の2kmは前を行く選手たちを追いかけながら、順位を落とさないよう心掛けた。

最後の1日もイージーに終えるつもりはない。ハイペースで進行するだろうし、クラッシュのリスクもある。しっかり集中して走るよ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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