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KINAN RACING

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西日本ロードクラシック レポート

西日本ロードクラシックは苦杯も終盤の猛追で意地を見せる
コンディションを立て直して次戦での奮起を誓う
●西日本ロードクラシック(Jプロツアー)
4月20日 兵庫県加東市・兵庫県立播磨中央公園 サイクリングコース
7.2km×19周+4.2km= 141km

・出場選手
橋本英也
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
国内プロシリーズのJプロツアーは4月20日に兵庫県加東市・兵庫県立播磨中央公園を舞台に西日本ロードクラシックを開催。
6選手で挑んだKINAN Racing Teamは、宮崎泰史の17位がチーム最高位。
中盤に飛び出した2選手の逃げ切りを許す結果となったが、終盤には追撃ムードを高めるべく集団を牽引するなど意地の走り。
各メンバーともコンディションを整え直して次戦へ向かうことを誓っている。
4月上旬からのトルコ遠征で一定の成果を挙げ、手ごたえを得て帰国。急ピッチで仕上げて今節を迎えることとなった。
大小連続するアップダウンやコーナーリングが求められる播磨でのレースは例年サバイバル化し、周回を経るたびに人数が減っていくのが特徴。
思わぬ形で集団が分断することもあり、常に好位置でレースを展開することが重要になる。
KINAN Racing Teamはトルコからの好調を維持する宮崎のほかトマ・ルバと新城雄大、国内で調整を続けてきた橋本英也、柚木伸元、新宮颯太が合流し、6選手で上位入りを狙う。
各チーム・選手が慎重な入りを見せた序盤は一団のまま進行。
4.2kmの小周回を終えて1周7.2kmのメイン周回に入ってからもその形勢は変わらず、様子見のムードから断続的に前方をうかがう選手が出たものの逃げとまではいかない。
3周目には集団が割れたのを機に15人ほどが先行し、KINAN勢では橋本、トマ、新城が加わったが、ほどなくして後続が合流。
前方を走っていたうちの7人がそのままリードを広げて先頭グループを形成した。
数周回先行した7選手の後ろでは、先頭にメンバーを送り込んでいないチームを中心に集団のペースを上げて追走を開始。
7周目を終えようかというタイミングで前を行く選手たちを捕まえると、今度は4人が先頭へ。
ここに宮崎が加わったが、他チームのマークもあり集団へと引き戻される。代わって、9周目に入ったところで2人が先頭に立った。
後ろへ下がっていく選手たちを切り離しながら周回数を減らしていくメイン集団だったが、先頭2人とのタイム差をなかなか縮められない。
KINAN勢で残るのは宮崎、トマ、新城の3選手。
周回終盤の登坂区間でたびたびアタックがかかり、それらをチェックしながら追走機会をうかがう。先頭とのタイム差は最大で2分まで広がった。
それまで集団で待機していたKINAN勢は、残り4周回となったタイミングでトマが牽引を開始。
一気に追撃ムードを高めて集団の活性化を図ると、1周回で約1分タイム差を縮める。
さらに新城も牽引役に加わってさらに数十秒差まで迫ると、勝負を託された宮崎がチャンスを切り拓くべく数回のアタック。
ただ、ここは先頭に選手を送り込んでいる宇都宮ブリッツェンやヴィクトワール広島の厳しいチェックに遭い、集団を絞り込むところまではいかず。先頭を行く2人との差も縮めきれず、逃げ切りが決定的となった。
結局、長く前を走った2選手はそのまま1位と2位を占め、メイン集団に残った選手たちが表彰台最後の一枠をかけて競うことに。
追走に力を使った宮崎は17位でのフィニッシュで、これがチーム最上位だった。
終盤の追い上げで意地を見せたKINANメンバーだったが、最後まで苦戦を強いられ上位には届かず。
各選手とも、いま一度コンディションを整えて次戦へ向かうことを確認し、リベンジを誓っている。
次のレースは1週間後、4月27日に行われる東日本ロードクラシック。
会場となる群馬サイクルスポーツセンターは、これまでKINAN Racing Teamがたびたび好成績を残してきた得意とするコース。
150kmのレースは今回と同様に消耗戦が見込まれ、チームとしてサバイバル化した中から勝機を見出していくことになる。
西日本ロードクラシック(141km)結果
1 エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)3時間30分3秒
2 沢田時(宇都宮ブリッツェン)+2秒
3 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+4秒
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+6秒
5 阿曽圭佑(スパークルおおいたレーシングチーム)+7秒
6 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)
17 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+15秒
26 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+20秒
40 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分6秒
DNF 新宮颯太(KINAN Racing Team)
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)
DNF 橋本英也(KINAN Racing Team)
●選手コメント
宮崎泰史
「逃げに乗るチャンスはあったと思うが、中途半端な動きになってしまったりで思ったような展開にできなかった。集団で数チームが前の2人を追う姿勢を見せていたのと、終盤にかけてはトマさんが牽いてくれていたので巧く先頭までジャンプアップしたかったけど、動き出すタイミングが遅かった。トルコ帰りでコンディションがベストではなかったことも挙げられるが、言い訳にはならない。良い結果を出さなければならなかった。

あとは上がっていくだけなので、修正して次へ備えたい。大事なレースが続くので、今日の結果が良い意味で刺激にできればと思う」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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