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トマ・ルバ3位! 三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022 第2ステージ レポート

ツアー・オブ・ジャパン、富士山ヒルクライム
トマ・ルバがステージ3位で個人総合でも表彰台圏内へ
●三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022(UCI アジアツアー 2.2)
第2ステージ 富士山 78.8km

● KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
仮屋和駿
山本大喜
トマ・ルバ
新城雄大
国内最大級のステージレース「三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の第2ステージが5月20日に行われた。
名物の富士山ヒルクライムで、トマ・ルバが持ち前のクライミング力を発揮し、3位でフィニッシュ。
個人総合でも3位として、表彰台圏内へと入っている。
また、山本大喜も6位に続き、チーム力の高さを示した1日となった。
大会2日目は、個人総合時間賞を争ううえで最重要となる富士山ステージ。
コースは富士スピードウェイから富士山5合目を目指す78.8km。
最大の難所である「ふじあざみライン」は全長11.4km、平均勾配10%のレイアウトであり、選手たちの登坂力が試される。

昨日の信州飯田ステージ(第1ステージ)ではトマ・ルバが4位、山本大が5位となり、個人総合でも好位置につける。
両者は昨年の富士山ステージでそれぞれ2位と3位に入っており、2年連続の好走にも期待がかかった。
レースは午前10時30分、やや曇りがかった空の下、選手たちは富士スピードウェイをスタート。
まずは、記憶にも新しい東京2020五輪タイムトライアルコースを4周回こなしていく。
早速、1周目から7名の逃げ集団が形成された。KINAN Racing Teamからは山本元が加わり、連日のエスケープ。
昨日の疲れを感じさせない動きをみせる。
この逃げは最大2分差をつけながら、周回数を減らしていった。
周回を終えると、いよいよふじあざみラインへ。
メイン集団では、エース選手を好位置で送り込みたいチーム同士が激しいポジション争いへ。
このペースアップにより、メイン集団は人数を減らしながら前方を行く逃げ集団を飲み込んでいく。
タイミングを同じくして、上りに入ってからも1人で逃げ続けた山本元は集団に吸収された。

残り7km地点へ向かう頃には、集団の人数は7人に。
チームメイトから最後の勝負を託されたトマ、山本大がこの中に加わった。
そして残り6km、前日のステージ上位を占めたベンジャミン・ダイボール選手、ネイサン・アール選手のチーム右京勢が加速すると、誰もチェックできず。
先頭2名からやや遅れを取りながら、トマと増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が淡々と前を追うが、やがてトマが増田選手からじわりとリードを奪い、そのまま単独3番手となる。
そのままポジションを保ったトマは、先頭2名から55秒差でフィニッシュへ。
ステージ3位とまとめて、個人総合でも3位に浮上させた。
その後、前線で粘った山本大が6位に食い込み、チームは2人を上位に送り込んだ。
2人からしばらくして、山本元、新城、仮屋も順にフィニッシュ。
レースを終えた5人はホームトレーナーでクールダウンし、明日以降の後半戦に備えた。

大会は半分を終えて、個人総合トップ10圏内にトマと山本大が位置。
残り2日間は、ステージ優勝を狙いつつ、総合成績も意識しながらレースを進めていく。
また、チーム総合でも2位につけている。

翌21日、第3ステージは相模原を舞台にしのぎを削る。
アップダウンをこなしながらも流れるようなコースレイアウトが特徴。
昨年は平均速度41km/hを記録しており、明日もハイスピードなレースが予想される。
KINAN Racing Teamは引き続きトマ、山本大の総合ジャンプアップと、そしてステージ優勝を目指していく。
ツアー・オブ・ジャパン2022第2ステージ(78.8km)結果 
1 ベンジャミン・ダイボール(チーム右京)2時間33分18秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)+0秒
3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+55秒
4 小林海(マトリックスパワータグ)+1分35秒
5 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+2分4秒
6 山本大喜(KINAN Racing Team)+3分22秒
12 山本元喜(KINAN Racing Team)+6分6秒
30 新城雄大(KINAN Racing Team)+12分3秒
31 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+12分20秒


・個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(チーム右京)5時間37分33秒
2 ベンジャミン・ダイボール(チーム右京)+7秒
3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分36秒
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+2分41秒
5 小林海(マトリックスパワータグ)+3分11秒
6 山本大喜(KINAN Racing Team)+4分50秒
12 山本元喜(KINAN Racing Team)+8分27秒
28 新城雄大(KINAN Racing Team)+17分3秒
33 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+23分9秒


・チーム総合
1 チーム右京 16時間58分12秒
2 KINAN Racing Team +9分22秒
・選手コメント
トマ・ルバ
「昨日と同様、とにかく追い込むだけだった。(山本)元喜が先頭グループへ入ってくれて、富士山の入口では(新城)雄大がペースメイクしてくれた。チーム右京の2人がペースを上げてからは30秒程度の差を保って前を目指したが、結果的に追いつけなかった。それでも全力は尽くしたし、個人総合でもよい位置につけられたと思う。

富士山の傾斜は私にとっては厳しいのが正直なところ。これまで何度かよいリザルトを残せているが、できすぎだと思うこともある。ただ、日本を象徴する山で、フランスでも東京と並んで有名なスポットなので、そこで良い結果を残せるのはとてもうれしい。でもやっぱりハードだね(笑)

TOJはまだ終わっていなくて、明日もタフなステージがある。私は総合トップ2にマークされるだろうけど、チームにはほかにも強いメンバーがそろっているので、彼らにもチャンスがめぐってくるはずだ」
Report, Photos, Edit: The Syunsuke FUKUMITSU
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