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新城雄大2位・山本大喜3位 全日本選手権ロード・エリート レポート
全日本選手権ロードレース
歴史に残る激戦は新城雄大2位、山本大喜3位で終える
歴史に残る激戦は新城雄大2位、山本大喜3位で終える
●全日本選手権ロードレース
エリート 12.3km×15周回 184.5km
●KINAN Racing Team出場選手
山本元喜
小出樹
花田聖誠
山本大喜
中島康晴
新城雄大
畑中勇介
エリート 12.3km×15周回 184.5km
●KINAN Racing Team出場選手
山本元喜
小出樹
花田聖誠
山本大喜
中島康晴
新城雄大
畑中勇介
ロードレース競技の全日本選手権は大会最終日、6月26日に男子最上位カテゴリー・エリート部門のロードレースが実施された。
7選手が出場したKINAN Racing Teamは、4選手がレース終盤まで優勝争いに加わり、最終的に新城雄大が2位、山本大喜が3位。
シーズン最大級の大一番で2選手が表彰台を確保した。
7選手が出場したKINAN Racing Teamは、4選手がレース終盤まで優勝争いに加わり、最終的に新城雄大が2位、山本大喜が3位。
シーズン最大級の大一番で2選手が表彰台を確保した。
3日間の競技プログラムの最後を飾った男子エリートのロードレースは、広島県三原市・広島県中央森林公園のサイクリングコースを舞台に、12.3kmのコースを15周回・184.5kmで争われた。
そのシーズンの日本王者を決める大会とあり、レース距離も国際レベルまで延び、さらには起伏のあるタフなコースが用意される。
これまでも同地では数々の好勝負が生まれており、今年は暑さと短時間で変わる天候によってサバイバル化することが予想された。
そのシーズンの日本王者を決める大会とあり、レース距離も国際レベルまで延び、さらには起伏のあるタフなコースが用意される。
これまでも同地では数々の好勝負が生まれており、今年は暑さと短時間で変わる天候によってサバイバル化することが予想された。
前日のアンダー23(23歳未満)部門で、KINAN Racing Teamは仮屋和駿が頂点に立ち、チームのムードは一気に高まった。
最上位のエリートには、山本大、新城に加えて、山本元喜、小出樹、花田聖誠、中島康晴、畑中勇介の7選手が出走。
ロードパートに属する日本人メンバーがすべてそろい、名実ともに日本のトップを決める戦いに挑んだ。
最上位のエリートには、山本大、新城に加えて、山本元喜、小出樹、花田聖誠、中島康晴、畑中勇介の7選手が出走。
ロードパートに属する日本人メンバーがすべてそろい、名実ともに日本のトップを決める戦いに挑んだ。
このレースには116人が出場。
スタート時の大集団は、周回を経るうちに徐々に絞られていき、やがて力のあるメンバーをそろえたチームがペースをコントロール。
中盤までは全体的に落ち着いたムードで進んだ。
スタート時の大集団は、周回を経るうちに徐々に絞られていき、やがて力のあるメンバーをそろえたチームがペースをコントロール。
中盤までは全体的に落ち着いたムードで進んだ。
KINANメンバーが動き始めたのは7周目。
選手間で申し合わせた形で小出と花田が集団の前へ出て、上り区間でペースアップを図る。
次の集団では逃げを狙ったアタックが生まれ、やがて4選手が全体をリードする流れになったが、彼らとのタイム差を最大で1分30秒程度にとどめ、終盤の勝負どころへと備えた。
選手間で申し合わせた形で小出と花田が集団の前へ出て、上り区間でペースアップを図る。
次の集団では逃げを狙ったアタックが生まれ、やがて4選手が全体をリードする流れになったが、彼らとのタイム差を最大で1分30秒程度にとどめ、終盤の勝負どころへと備えた。
レース前から有力視されていた選手たちがペースを上げようと動き出す中、KINAN勢は山本元、山本大、新城、畑中が前線をキープ。
12周目で1人が飛び出すと、15人程度まで絞られていたメイン集団は徐々に追撃ムードを高め、次の周回では一時的に集団が2つに割れる場面こそありながらも続々とメンバーが再合流。
14周目に入り、逃げていた選手を捕まえると、4人が控えたKINAN勢が狙いを定めて仕掛けていく。
12周目で1人が飛び出すと、15人程度まで絞られていたメイン集団は徐々に追撃ムードを高め、次の周回では一時的に集団が2つに割れる場面こそありながらも続々とメンバーが再合流。
14周目に入り、逃げていた選手を捕まえると、4人が控えたKINAN勢が狙いを定めて仕掛けていく。
先に動いたのは山本大。
下り区間で集団が落ち着いたのを見てアタックすると、一瞬で後続に対して15秒のリードを奪う。
その後ろでは、新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)が追走に出て、これを新城雄が完全マーク。
山本大へ迫る動きを阻みながら、最終周回へと移っていった。
下り区間で集団が落ち着いたのを見てアタックすると、一瞬で後続に対して15秒のリードを奪う。
その後ろでは、新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)が追走に出て、これを新城雄が完全マーク。
山本大へ迫る動きを阻みながら、最終周回へと移っていった。
しばしトップを走り続けた山本大だったが、新城幸選手の猛追によって残り4kmを切ったところで3人が1つのパックとなる。
この頃には後ろとの差は十分にあり、勝負はこの3人にゆだねられた格好。
残り3kmからの、コース最大の登坂区間で新城幸選手がアタックすると、ピッタリとマークを続けた新城雄が続き、日本王者を賭けた戦いは一騎打ちに。
この頃には後ろとの差は十分にあり、勝負はこの3人にゆだねられた格好。
残り3kmからの、コース最大の登坂区間で新城幸選手がアタックすると、ピッタリとマークを続けた新城雄が続き、日本王者を賭けた戦いは一騎打ちに。
ともに沖縄・石垣島出身、同姓の2人によるフィニッシュ勝負。
先にスプリントを開始したのは新城雄。残り150mから勢いよく加速したが、ここは長年世界のトップで走ってきた新城幸選手が冷静に対処。
最後の100mで新城雄に並ぶとそのままパスして先着。
先にスプリントを開始したのは新城雄。残り150mから勢いよく加速したが、ここは長年世界のトップで走ってきた新城幸選手が冷静に対処。
最後の100mで新城雄に並ぶとそのままパスして先着。
日本タイトルにあと一歩届かずも、最終的に新城雄が2位、少しおいて山本大が3位を決めて、表彰台の2席を確保。
レース後半の追走ムードを活性化させた畑中が7位、山本元も12位と続いた。
戦力を生かしてチーム戦に持ち込み、終盤まで数的優位な状態でレースを構築。
今季限りでの引退を表明している中島、中盤からのペース引き上げ役を担った花田と小出はそれぞれに与えられた役目を果たして終えた。
レース後半の追走ムードを活性化させた畑中が7位、山本元も12位と続いた。
戦力を生かしてチーム戦に持ち込み、終盤まで数的優位な状態でレースを構築。
今季限りでの引退を表明している中島、中盤からのペース引き上げ役を担った花田と小出はそれぞれに与えられた役目を果たして終えた。
慣例である6月下旬開催が3年ぶりに実現した今年の全日本選手権。
KINAN Racing Teamとしてタイトルを1つ獲得し、最終日も表彰台に登壇。
チームとしての力を発揮できた大会となった。そして、2022年シーズンは前半戦が終了。
後半戦は国際規格のレースが多数控えているほか、主戦場の1つである国内リーグ「三菱地所JCLプロロードレースツアー」も活発に。
今季の第1ピリオドを良い形で締めて、次のフェーズへと向かう。
KINAN Racing Teamとしてタイトルを1つ獲得し、最終日も表彰台に登壇。
チームとしての力を発揮できた大会となった。そして、2022年シーズンは前半戦が終了。
後半戦は国際規格のレースが多数控えているほか、主戦場の1つである国内リーグ「三菱地所JCLプロロードレースツアー」も活発に。
今季の第1ピリオドを良い形で締めて、次のフェーズへと向かう。
全日本選手権ロードレース エリート(184.5km) 結果
1 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)4時間36分28秒
2 新城雄大(KINAN Racing Team)+0秒
3 山本大喜(KINAN Racing Team)+15秒
4 中井唯晶(シマノレーシング)+45秒
5 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+49秒
6 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
7 畑中勇介(KINAN Racing Team)
12 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分12秒
DNF 花田聖誠(KINAN Racing Team)
DNF 小出樹(KINAN Racing Team)
DNF 中島康晴(KINAN Racing Team)
1 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)4時間36分28秒
2 新城雄大(KINAN Racing Team)+0秒
3 山本大喜(KINAN Racing Team)+15秒
4 中井唯晶(シマノレーシング)+45秒
5 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+49秒
6 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
7 畑中勇介(KINAN Racing Team)
12 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分12秒
DNF 花田聖誠(KINAN Racing Team)
DNF 小出樹(KINAN Racing Team)
DNF 中島康晴(KINAN Racing Team)
・選手コメント
新城雄大
「サバイバルな、全日本らしいレースになった。チームとしては理想的な展開で進められて、みんなが機能して走ることができた。それがこの結果に結びついたと思う。
今日のプランとしては、早い時間帯からレースをコントロールすることで集団の人数を絞ろうと考えていた。(山本)大喜が残り2周で最高の動きをしてくれて、自分としては(新城)幸也さんの追走を阻止したかったが、ついていくので精一杯だった。地元が一緒なので、今後も目標にしていかないといけないと強く感じている。
最後のスプリントは、自分から仕掛けて不意をつきたかったが敗れてしまった。それでもすべてを出し切っての2位だし、チームメートやスタッフに心から感謝している。」
新城雄大
「サバイバルな、全日本らしいレースになった。チームとしては理想的な展開で進められて、みんなが機能して走ることができた。それがこの結果に結びついたと思う。
今日のプランとしては、早い時間帯からレースをコントロールすることで集団の人数を絞ろうと考えていた。(山本)大喜が残り2周で最高の動きをしてくれて、自分としては(新城)幸也さんの追走を阻止したかったが、ついていくので精一杯だった。地元が一緒なので、今後も目標にしていかないといけないと強く感じている。
最後のスプリントは、自分から仕掛けて不意をつきたかったが敗れてしまった。それでもすべてを出し切っての2位だし、チームメートやスタッフに心から感謝している。」
山本大喜
「チーム全員がベストを尽くして戦った結果。新城幸也選手が今日は一番強かった。それに尽きる。
終盤は力勝負になると思っていて、そこにチームから4人を残すことができたのは良かった。自分が勝つなら独走だと思っていたが、(新城)幸也の追走がとても強かった。こればかりは悔しいというよりは、納得している気持ちの方が強い。
3位だったが、幸也さんと真剣勝負ができて刺激になった。シーズン後半へ弾みとなるレースができた。」
「チーム全員がベストを尽くして戦った結果。新城幸也選手が今日は一番強かった。それに尽きる。
終盤は力勝負になると思っていて、そこにチームから4人を残すことができたのは良かった。自分が勝つなら独走だと思っていたが、(新城)幸也の追走がとても強かった。こればかりは悔しいというよりは、納得している気持ちの方が強い。
3位だったが、幸也さんと真剣勝負ができて刺激になった。シーズン後半へ弾みとなるレースができた。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU