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KINAN RACING

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ツール・ド・台湾 第3ステージ レポート

ツール・ド・台湾第3ステージでライアンが逃げで見せ場作る
上位が見える位置に3選手を送り込んで重要ステージへ
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
第3ステージ 3月14日(火)
浪漫台三線 156.5km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
KINAN Racing Teamが出場中のツール・ド・台湾は中盤戦。
3月14日は第3ステージとして156.5kmのレースが行われた。
2カ所のカテゴリー山岳を越えるコースで、ライアン・カバナが中盤にアタック。
2級山岳の上りでメイン集団に戻ったものの、一時的にレースをリードして見せ場を作った。
台北でのショートステージ、次の第2ステージでは山頂フィニッシュと、バリエーション豊かなコース設定で進行している今大会のプロトン。
3日目は「台湾ロマンティックロード」と呼ばれる国道3号線を南下するルート。
文化的な景観が多く、この国の歴史とともにレースが展開される1日。
コースなかばに急坂の1級山岳を越え、後半には2級山岳の上りも待つ。
ただ、中盤以降は高低の変化がそう大きくはないことも関係し、集団でフィニッシュへと到達する可能性が高い。
ここまでKINAN Racing Teamは、ドリュー・モレが個人総合4位につける。
第1ステージで得たボーナスタイムが生きており、この日を含めた残りステージでトップとの9秒差を縮めていく構えだ。
ライアン・カバナ、トマ・ルバも総合タイム差15秒の位置につけ、ここからのチャンスをうかがう。
前の2ステージ同様にリアルスタート直後からアタックが発生。
KINANメンバーも前方に位置しながら序盤を進める。
やがて4人の逃げが決まるが、ここには加わらず、メイン集団に待機した。
先頭4人とメイン集団は最大で3分ほどまでタイム差が拡大。
この間、2カ所の中間ポイントを過ぎ、このステージ最初の難所である1級山岳の上りへ。
登坂が始まるとメイン集団の勢いが顕著となり、先行する選手たちとの差は一気に縮まる。
頂上の山岳ポイントを過ぎ、平地へと下り終えたのち、メイン集団は逃げグループをキャッチした。
この直後に動いたのがライアン。
フィニッシュまで50kmを切ったところで他選手のアタックを追う形で先頭へ。
一時的にリードを得たものの、追随する選手が現れなかったこともあり、独走は選ばずに集団へと戻る選択。
その後もプロトンでは動きが慌ただしく、残り40kmで起きた逃げ狙いのアクションに再びライアンが反応。
メイン集団が牽制気味になったのを機に、ライアンたちはタイム差拡大を急いだ。

ただ、個人総合上位に選手を送り込んでいるチームを中心にメイン集団のペーシングが本格化し、ライアンたちが得られたリードは40秒ほど。
残り20kmを切って2級山岳の頂上を目前としたところで集団に戻った。
その後は最終盤にかけて激しいアタックの応酬となったものの、いずれも決定打に欠き、60人が一団となってのスプリントに。
KINANメンバーはトマ、ライアン、ドリューがこのグループでレースを完了。
しばらくして孫崎と宮崎もフィニッシュラインを通過した。

5選手全員が次のステージへ。
第3ステージまでを終えて、ドリューが個人総合5位でトップとは総合タイム差13秒。
同じく19秒差で並ぶ中にトマとライアンがつけている。
15日に行われる第4ステージは、165.57kmの丘陵コース。
前半から長い上りが待つほか、後半にも急勾配の登坂区間が控える。
特にレース中盤以降は約45kmにわたって上り基調。個人総合争いに重要な意味合いを持つステージになる。
最後は台湾最大の湖・日月潭の前にフィニッシュラインが敷かれる。
台湾を南へ進み、暑さとの戦いにもなってくる。
KINAN Racing Teamは総合逆転のチャンスにかけて、攻撃的なレースを展開する。
ツール・ド・台湾 第3ステージ(156.5km)結果
1 ティル・デデッケル(ベルギー、ロット・デスティニー)3時間46分18秒
2 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)+0秒
3 レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO)
4 フォン・チュンカイ(台湾ナショナルチーム)
5 ジェロエン・メイヤース(オランダ、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)
6 フィリッポ・フォルティン(イタリア、Maloja Pushbikers)
41 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
47 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
52 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
72 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+10分17秒
88 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+15分46秒


・個人総合時間
1 レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO)8時間25分59秒
2 ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)+6秒
3 ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCL TEAM UKYO)+12秒
4 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)+13秒
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
6 ジェロエン・メイヤース(オランダ、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)+15秒
29 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+19秒
37 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
71 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+12分58秒
77 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+18分15秒


・ポイント賞
12 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)10pts
27 宮崎泰史(KINAN Racing Team)3pts
32 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts


・山岳賞
20 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)4pts

・チーム総合
1 JCL TEAM UKYO 25時間18分48秒
8 KINAN Racing Team +6秒
●選手コメント
ライアン・カバナ
「1級山岳を越えた後に逃げにトライをした。1回目は多くのチームが集団コントロールを試みていたので成功できなかったが、2回目は自分のほかに6人がついてきたのでうまく逃げることができた。残念ながら逃げ切りはできなかったが、またどこかで再チャレンジしてみようと思う。

チームの状態は日々良くなっている。残る2ステージはさらにトライをしていきたい。特に明日は重要なステージ。チームのリザルトにかかわる1日なので、トマやドリューのサポートをしながら自分でもチャンスを探っていくつもりだ。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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