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KINAN RACING

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真岡芳賀ロードレース レポート

冷雨の真岡芳賀ロードレース
前半からペースを上げてサバイバルな展開を演出
●真岡芳賀ロードレース
3月23日(土)
7.2km×14周回=100.8km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
柚木伸元
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
国内ロードレースシリーズのJプロツアーは2024年の第3戦として、真岡芳賀ロードレースを3月23日に実施。
冷雨の中で始まったレースは、前半からKINAN Racing Teamがペースを上げてサバイバル戦を演出。
孫崎大樹の10位がチーム最上位となったが、終始主導権争いに加わって存在感を示している。
2月下旬に鹿児島で開幕し、おおよそ1カ月置いて舞台は栃木県へ。
春恒例のレースとして、真岡市と芳賀町の田園風景の中を行くコースが設けられる。
今回は7.2kmの周回を14周する100.8km。細かなアップダウンと11カ所あるコーナーがコースの特徴として挙げられる。
このレースには孫崎のほか、山本元喜、白川幸希、柚木伸元、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大、畑中勇介の8選手が出走。
当日朝から降り始めた雨はときおり雪に変わることもあり、寒さとウェットな路面への対処も必要となった。
そんな条件下で有利にレースを進めようと、リアルスタート直後からアタックが頻発。
全体のスピードが上がって、早い段階から集団は縦長に。後方に取り残された選手たちが次々と遅れるほか、たびたび落車が発生。
3周目の後半で発生した集団落車には柚木が巻き込まれコースアウト。
大きなダメージはなかったものの、大事をとってレース復帰を取りやめている。
慌ただしく進むプロトンをさらに活性化させるべく、KINAN勢がスピードアップ。
上り区間を利用して一気にペースを引き上げると、あっという間に集団の人数は60人程度に。
後ろに残された選手たちの前線復帰を許さない構えで、ハイペースを維持した。

レースが中盤に入り、6周目に2選手がアタック。集団がこれを見送り、1分前後のタイム差まで容認。
それからは地元の宇都宮ブリッツェンを中心にペースがつくられ、先頭2人を追う態勢を少しずつ整えていった。
しばし集団で待機したKINANメンバーは、12周目に入ると再び前方へとポジションを上げていく。
この周回の後半で再度のペースアップを図ると、みるみるうちに先頭2人とのタイム差が縮まっていく。
残り2周に入ったところで捕まえると、直後のカウンターアタックもすべて封じて最後の周回へと突入した。
細かな高低の変化からアタックが出ると、すぐに孫崎が反応。
しかし、この直後のカウンターアタックが決め手となり、4人が集団に対して数秒のリードを確保。
何とか追いたい集団だが、消耗度合いが大きかったこともあって追いきれず。
結果的に4選手が逃げ切ることに成功。メイン集団は5位争いのスプリントとなった。
最終的に、KINAN勢では孫崎が全体の10番目でフィニッシュ。
上位を押さえることはかなわずも、厳しい気象コンディション下でタフな展開を作り出すチーム戦を展開。
連携面や選手間の意思統一が図られ、戦ううえでの方向性は固まっている。

これを生かし、勝利に結びつけるべく翌日の宇都宮清原クリテリウムへ向かう。
宇都宮市・清原工業団地に設けられる3kmコースを21周回する63kmのレース。直線的でスピード感に満ちた激戦が予想される。
KINAN Racing Teamは孫崎、山本、柚木、宮崎、新城、畑中のオーダーを予定。
あと一歩届いていない今季初勝利を目指す。
真岡芳賀ロードレース(100.8km)結果
1 ホセ ビセンテ トリビオ(マトリックスパワータグ)2時間20分45秒
2 石原悠希(シマノレーシングチーム)+0秒
3 渡邉和貴(アヴニールサイクリング山梨)+2秒
4 サウル エヴァー(レバンテフジ静岡)+3秒
5 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)+8秒
6 織田聖(マトリックスパワータグ)
10 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+9秒
21 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+12秒
28 新城雄大(KINAN Racing Team)+15秒
40 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1分10秒
42 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分12秒
48 白川幸希(KINAN Racing Team)+2分42秒
78 畑中勇介(KINAN Racing Team)+6分45秒
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)
●選手コメント
山本元喜
「3周目の後半からペースを上げるのは予定通り。集団を割ることはできたものの、自分たちの消耗にもつながってしまい、個人的にもうまく動き切れなかった。結果的に逃げ切りを許してしまったりで、詰めの部分があと少し足りなかったと思う。逃げ切った4人のところにチームから誰かを送り込まないといけなかった。

明日のクリテリウムは直線的なコースで行われるので、チームとしては攻撃をしていくしかない。攻めの姿勢を保って、その中から勝機を探っていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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