

柚木伸元U23賞獲得 NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム レポート
宇都宮清原クリテリウムで柚木伸元がU23賞を獲得
スプリンターを勝機を見出すべく果敢に攻める
スプリンターを勝機を見出すべく果敢に攻める
●NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム(Jクリテリウムツアー)
3月30日 宇都宮清原工業団地周辺周回コース
予選 3.0km×6周回=18km
決勝 3.0km×20周回=60km
・出場選手
山本元喜
宇賀隆貴
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
新城雄大
3月30日 宇都宮清原工業団地周辺周回コース
予選 3.0km×6周回=18km
決勝 3.0km×20周回=60km
・出場選手
山本元喜
宇賀隆貴
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
新城雄大
栃木県での2連戦に臨んでいるKINAN Racing Teamは3月30日、Jクリテリウムツアー第2戦のNTT東日本 宇都宮清原クリテリウムに参戦。
順当に予選を通過したKINAN勢は、決勝で序盤からレースを果敢に動かしてタフなレース展開に。
集団スプリントで決まった勝負は柚木伸元の8位が最高だったが、23歳未満の選手では最上位となりU23賞を獲得。レース後には表彰台へと登壇している。
順当に予選を通過したKINAN勢は、決勝で序盤からレースを果敢に動かしてタフなレース展開に。
集団スプリントで決まった勝負は柚木伸元の8位が最高だったが、23歳未満の選手では最上位となりU23賞を獲得。レース後には表彰台へと登壇している。

春の恒例イベントとなった栃木2連戦。前日29日はNTT東日本 真岡芳賀ロードレースに臨み、中盤から先頭グループを走った宮崎泰史が3位に入賞。
122.4kmのレースは終始冷雨に苦しめられるものとなり、完走率が低かった中で優勝争いに加わった宮崎の価値ある走りが光った。
122.4kmのレースは終始冷雨に苦しめられるものとなり、完走率が低かった中で優勝争いに加わった宮崎の価値ある走りが光った。

一夜明けて宇都宮市へと舞台を移してのクリテリウム。国内シリーズではおなじみとなっている宇都宮清原工業団地内にセッティングされる3.0kmのコースが戦いの場となる。
アップダウンがほとんどなく、複数の鋭角コーナーとシケインがポイントに。
例年ハイスピードでレースは進み、その迫力はファンにも好まれている。
また、宇都宮市民の足である「宇都宮ライトレール(LRT)」の路線沿いを走り、タイミングによってはプロトンとLRTが併走する様子が見られるあたりもこのレースの魅力になっている。
アップダウンがほとんどなく、複数の鋭角コーナーとシケインがポイントに。
例年ハイスピードでレースは進み、その迫力はファンにも好まれている。
また、宇都宮市民の足である「宇都宮ライトレール(LRT)」の路線沿いを走り、タイミングによってはプロトンとLRTが併走する様子が見られるあたりもこのレースの魅力になっている。

Jクリテリウムツアーの開始を機に、今大会は予選と決勝の二本立て。
KINAN Racing Teamは前日のロードレースからトマ・ルバが外れ、予選1組に新城雄大・宮崎泰史・柚木伸元、同2組に山本元喜・宇賀隆貴・新宮颯太が出走。
6周回・18kmで争われた予選レースは、全6選手いずれも危なげなく走り切って、決勝へと駒を進めている。
KINAN Racing Teamは前日のロードレースからトマ・ルバが外れ、予選1組に新城雄大・宮崎泰史・柚木伸元、同2組に山本元喜・宇賀隆貴・新宮颯太が出走。
6周回・18kmで争われた予選レースは、全6選手いずれも危なげなく走り切って、決勝へと駒を進めている。

迎える決勝レースは20周回・60kmで争われ、予選を通過した約120人がスタートラインへ。
フルメンバーである6選手フルでの出走となるKINAN勢は、序盤からレースを動かしながら、勝機を見出そうと積極策に出た。
フルメンバーである6選手フルでの出走となるKINAN勢は、序盤からレースを動かしながら、勝機を見出そうと積極策に出た。

その狙い通り、スタートアタックから宮崎が仕掛けると、その後も山本や新城が繰り返し攻撃に出て流れを活発なものにする。
逃げグループの形成までは至らず、プロトンはハイスピードを維持して中盤戦へと移っていく。
なおも集団前方をキープするKINAN勢は、10周回目の終わりに設定されるスプリント賞に向けて宮崎が加速。
先に飛び出した選手を追いながらトップ通過を狙ったが、ここは3番手にとどまる。改めて状勢を整えて、後半戦に勝負をかけた。
逃げグループの形成までは至らず、プロトンはハイスピードを維持して中盤戦へと移っていく。
なおも集団前方をキープするKINAN勢は、10周回目の終わりに設定されるスプリント賞に向けて宮崎が加速。
先に飛び出した選手を追いながらトップ通過を狙ったが、ここは3番手にとどまる。改めて状勢を整えて、後半戦に勝負をかけた。

中間地点を過ぎてからは、断続的に数人が前に出る局面が見られ、KINANメンバーも確実にジョイン。
集団内でのポジションを上げた宇賀も先頭に立つ場面があり、アグレッシブな戦い方に拍車がかかる。
14周目後半には宮崎と新城を含んだ先頭パックが数秒リードするシーンもあり、勝負どころに向けて緊張感が高まっていった。
集団内でのポジションを上げた宇賀も先頭に立つ場面があり、アグレッシブな戦い方に拍車がかかる。
14周目後半には宮崎と新城を含んだ先頭パックが数秒リードするシーンもあり、勝負どころに向けて緊張感が高まっていった。

レース終盤に入っても決定打は出ず、ひとまとまりのまま最終周回へ突入。
前方で隊列を組み好位置をキープするKINANトレインも主導権争いに加わりながら、優勝をかけたスプリント勝負へと向かっていった。
前方で隊列を組み好位置をキープするKINANトレインも主導権争いに加わりながら、優勝をかけたスプリント勝負へと向かっていった。

スプリントに向けては、トレインを組んで先頭を固めたチーム ブリヂストンサイクリングの後ろに柚木が入り、7~8番手で最終コーナーへ。
全体的に早めのスプリント開始となった中で食らいついた柚木だったが、コーナーを抜けた際の番手をキープするのが精いっぱい。8位でレースを終えることとなった。
全体的に早めのスプリント開始となった中で食らいついた柚木だったが、コーナーを抜けた際の番手をキープするのが精いっぱい。8位でレースを終えることとなった。

果敢に攻めながらもここぞという場面での連携が整わず、課題の残るレースとなった一方で、チーム最上位で終えた柚木が今大会23歳未満(2003年以降生まれ)の選手の中では最上位となり、U23賞を受賞。
レース後のポディウム(表彰式)に登壇し、戦い抜いたチームの価値をアピールすることができている。
レース後のポディウム(表彰式)に登壇し、戦い抜いたチームの価値をアピールすることができている。

今回はスプリンターを欠きながらも、できうる戦い方で勝機を得ようとチャレンジした選手たち。
明確となった課題を克服しながら、戦術の引き出しを増やしていこうと試みている。
2連戦を終えたチームは、再び海外へ。今季最初のUCIヨーロッパツアー参戦としてトルコへと向かう。
4月6日のグランプリ・シェドラ・アンシエントシティ(1.2クラス)と、4月10~13日のツアー・オブ・メルシン(2.2クラス)に出場し、シーズン初勝利を目指す。
明確となった課題を克服しながら、戦術の引き出しを増やしていこうと試みている。
2連戦を終えたチームは、再び海外へ。今季最初のUCIヨーロッパツアー参戦としてトルコへと向かう。
4月6日のグランプリ・シェドラ・アンシエントシティ(1.2クラス)と、4月10~13日のツアー・オブ・メルシン(2.2クラス)に出場し、シーズン初勝利を目指す。
NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム(60km)結果
1 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)1時間18分2秒
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0秒
3 黒枝士揮(Sparkle Oita Racing Team)
4 日野泰静(Velolien松山)
5 松田祥位(チーム ブリヂストンサイクリング)+1秒
6 Siim KISKONEN(レバンテフジ静岡)
8 柚木伸元(KINAN Racing Team)+2秒
27 新城雄大(KINAN Racing Team)+4秒
73 新宮颯太(KINAN Racing Team)+22秒
85 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+41秒
87 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+53秒
89 山本元喜(KINAN Racing Team)+57秒
1 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)1時間18分2秒
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0秒
3 黒枝士揮(Sparkle Oita Racing Team)
4 日野泰静(Velolien松山)
5 松田祥位(チーム ブリヂストンサイクリング)+1秒
6 Siim KISKONEN(レバンテフジ静岡)
8 柚木伸元(KINAN Racing Team)+2秒
27 新城雄大(KINAN Racing Team)+4秒
73 新宮颯太(KINAN Racing Team)+22秒
85 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+41秒
87 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+53秒
89 山本元喜(KINAN Racing Team)+57秒

●選手コメント
柚木伸元
「チームとして積極的に動いて、結果としてスプリント勝負になるようであれば(新城)雄大さんと自分で上位を狙うつもりだった。実際にその機会がめぐってきて、スプリントに強いチームをマークしながらポジションを上げていった。ただ、肝心なところで雄大さんからはぐれてしまい、(山本)元喜さんに引き上げてもらいながら何とかスプリントに持ち込んだ。脚の状態を考えればトップ3は狙えたはずなので、8位という結果には満足できない。力不足だし、詰めが甘かった。
(U23賞獲得)今後もこのような賞をいただけるよう攻めの走りをしていきたい。もちろん全体的な走りには課題があるので、もっと上を目指して、より良いリザルトを残せるにならないといけない」
柚木伸元
「チームとして積極的に動いて、結果としてスプリント勝負になるようであれば(新城)雄大さんと自分で上位を狙うつもりだった。実際にその機会がめぐってきて、スプリントに強いチームをマークしながらポジションを上げていった。ただ、肝心なところで雄大さんからはぐれてしまい、(山本)元喜さんに引き上げてもらいながら何とかスプリントに持ち込んだ。脚の状態を考えればトップ3は狙えたはずなので、8位という結果には満足できない。力不足だし、詰めが甘かった。
(U23賞獲得)今後もこのような賞をいただけるよう攻めの走りをしていきたい。もちろん全体的な走りには課題があるので、もっと上を目指して、より良いリザルトを残せるにならないといけない」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU