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KINAN RACING

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レイン・タラマエ2位 ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション第1ステージ レポート

ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション開幕
レイン・タラマエが長距離逃げで2位、幸先の良いスタート
●ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation、UCIヨーロッパツアー2.2)
8月27日(水) 第1ステージ
サムスン~チャルシャンバ 138.5km

・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
シーズン後半戦の皮切りとしてトルコ遠征を続けているKINAN Racing Team。
8月27日からは2年連続出場となるツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(UCIヨーロッパツアー2.2)に挑む。
138.5kmで争われた第1ステージでは、レイン・タラマエと宇賀隆貴が先頭グループに入り、長時間のリード。
勝負を託されたレインが2位でのフィニッシュとして、大会初日を上々の形で終えた。
残り3ステージで上位進出をかけた戦いを進めていく。
24日に行われたグランプリ・オルドゥではレインと宇賀がワン・ツーフィニッシュを達成。
チーム創設以来初となる本場ヨーロッパでの勝利を挙げるとともに、シーズン後半を最高の形で走り出した。

その勢いのまま、4日間のステージレースを迎える。
昨年に続く出場となるツアー・オブ・ルート・サルヴェイションは、黒海沿岸の街・サムスンを基点に平坦・丘陵といったルーティングを設定。
各ステージ、ときおり未舗装区間や粗い路面のポイントが表れるなど、昨年以上にタフなコースが用意された。
チームはグランプリ・オルドゥと同じく、レインと宇賀のほか、山本元喜、ネイサン・アール、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大の7選手が出走。
トルコ国内でのレースや調整を続けながら、環境に順応。万全の態勢で今大会のスタートを切る。
第1ステージは、サムスンのシンボルである港沿いをスタートし、内陸のチャルシャンバを目指す。
前半部にこのステージ唯一の山岳ポイントが置かれ、直後の下りでは未舗装区間が表れる。
その後は長い平坦区間を経て、終盤には複数のアップダウンをこなしフィニッシュ地点へと到達する。レース距離は138.5km。
リアルスタートからしばし続く平坦区間では、時速50kmを超えるハイペースで進行。
出入りが激しいまま山岳区間に入ったところで集団内でクラッシュが発生。
数人が落車したほか、KINAN勢も足止めを余儀なくされる。落車こそ回避したものの、急いで前線復帰を強いられる。

この間に数選手が前をうかがう動きを見せ、15人近い先頭パックに。
パンクトラブルがあり後方から追い上げたレインのほか、宇賀も合流。
さらにシュテファン・デボッド選手(トレンガヌサイクリングチーム)のペースアップで人数が絞られ、チームメートのマティアス・ブレンホイ選手、レイン、宇賀の4人が先頭グループを形成した。
KINAN、トレンガヌともに2選手を先頭に送り込み、速いペースを刻み続ける。
この状況を嫌うチームがメイン集団を牽引し、追い上げを図る。
最大3分30秒まで開いたタイム差は、中盤の平坦区間から徐々に縮小傾向に。残るKINAN勢5選手も集団前方をキープしながら次の展開に備える。
後半の丘陵部で宇賀が集団へと戻ったものの、レインを含む3人はペースを落とすことなく逃げ続ける。
フィニッシュまで10kmを切ると、集団の猛追でタイム差は数十秒まで縮まる。それでも、レインたちのスピードが勝って逃げ切りへ。
最後は3選手のスプリントによるステージ優勝争いとなり、ブレンホイ選手が先着。
レインが2位で続き、良い形で初日を終えた。

© Tour of Route Salvation 2025

レインはこのステージを終えた段階での個人総合でも2番手。
ボーナスタイムも絡み、ブレンホイ選手との総合タイム差5秒で次のステージへ。
第1ステージから今大会の優勝候補選手が動きを見せる流れとなっている。
その他のKINANメンバー6選手もレインらから6秒差でフィニッシュしたメイン集団内でレースを終え、翌日に駒を進めている。
翌28日は、ラディクからヴェジールキョプリュまでの124.8km。
ラディク湖をめぐる周回コースを走り、レース後半にかけてはアップダウンをこなしてフィニッシュへ。
最終盤はテクニカルな下りも控えており、走力にとどまらず各選手のハンドリングも試されるコース設定になっている。
ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション第1ステージ(138.5km)結果
1 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)3時間0分26秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+0秒
3 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)
4 Ramazan Yilmaz(Konya Büyükşehir Belediye Spor)+6秒
5 Wan Abdul Rahman Hamdan(トレンガヌサイクリングチーム)
6 ユーセフ・レギギ(Madar Pro Cycling Team)
25 新城雄大(KINAN Racing Team)
32 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
33 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
37 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
44 山本元喜(KINAN Racing Team)
64 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)


・個人総合時間賞
1 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)3時間0分14秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+5秒
3 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)
4 Ramazan Yilmaz(Konya Büyükşehir Belediye Spor)+18秒
5 Wan Abdul Rahman Hamdan(トレンガヌサイクリングチーム)
6 ユーセフ・レギギ(Madar Pro Cycling Team)
25 新城雄大(KINAN Racing Team)
32 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
33 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
37 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
44 山本元喜(KINAN Racing Team)
64 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)


・ポイント賞
3 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)5pts

・チーム総合時間賞
1 トレンガヌサイクリングチーム 9時間1分24秒
2 KINAN Racing Team +6秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「周りでのクラッシュや、個人的にもパンクトラブルがあったりで、レース序盤は慌ただしかった。うまく追い上げて先頭でレースを進められたので、逃げ切るつもりでチャレンジした。先頭グループでは宇賀がサポートしてくれて、良い展開に結びついた。スプリントでは2位だったけど、私にとってはハッピーな結果だ。

個人総合でも2位につけているのでキープし続けたい。総合表彰台を目指したいし、トップに立てれば最高にうれしい。あとの3日間で好リザルトに結び付けたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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