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KINAN RACING

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西日本トラック 詳報

荒井佑太スクラッチ優勝の西日本トラック
トラックパート活性化の起爆剤となる好レースに
JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)トラックシリーズ第2戦「第54回JBCF西日本トラック」が8月8~9日の2日間にわたり京都向日町競輪場(周長400m)で開催された。
KINAN Cycling Teamは荒井佑太がスクラッチで優勝を飾るなど、4種目に出場し成果を残している。

スクラッチで優勝した荒井佑太(写真はオムニアム出場時)

JBCFが主催するトラックシリーズは、年間3戦で構成。
8月初旬の東日本トラックを皮切りに、今節の西日本、そして9月に開催予定の全日本トラックチャンピオンシップとつながっていく。
トラックパートを配するKINAN Cycling Teamも今季から本格参戦することとなり、この大会へは中距離の荒井と短距離の田中克尚を送り込んだ。
まず初日は荒井がスクラッチで魅せる。
気温34度とトラックからの照り返しが強いハードなコンディションによって、10kmから8km(20周回)に短縮。
早い展開を読んで他選手の動きを見極めた荒井は、最後のスプリント勝負に持ち込んでトップでフィニッシュ。
今大会最初の種目の覇者となった。

同日にケイリンに出場した田中は、KINAN Cycling Teamの一員として実質デビュー戦。
プロの競輪選手も参戦したことでよりハイレベルになった戦いへは、1回戦を他選手の違反降格で勝ち上がりを決めるが、1/2決勝で敗退。
順位決定戦の結果、9位で終えた。
大会2日目、荒井が今大会2冠をかけてオムニアムに出走。
スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースと4種目の混成競技としてオリンピックにも採用される花形で、各種目の順位をポイント化して総得点で争う。
荒井は第1種目のスクラッチ(10km)を2位発進すると、続くテンポレース(10km)では他選手の独走を許し4着。
第3種目のエリミネーションは規定周回以降、毎周回最後尾者がカットされていくルールの下、荒井は最終4人となったところで脱落。
この種目も4位となり、ここまでのポイント合計は3位。
最終種目を前に追いかける展開が続いた。
最終のポイントレースは荒井の得意種目とあり、スタート以降逃げの動きでポイントを奪取を続ける。
この種目での獲得得点がそのままポイント合計に反映されることもあり、荒井は一時バーチャルでトップに立つも、中盤以降の争いで苦しみ、ポイントを伸ばすことができず。
最終的に4位で終えることとなった。

オムニアムは4位で終えた荒井佑太

なお、スプリントにエントリーした田中は、上位8人勝ち上がりの決勝への進出は決められず、予選敗退に終わっている。

スプリント予選に挑んだ田中克尚は17位

ロードパートとならんで奮闘してきたトラックパートだが、これまでの基盤整備が実を結んで各選手の専門種目で主要レースへの参戦機会が増えてきつつある。
今後も引き続き、バンクリーグ(国内ロードチームによるトラック対抗戦)と並行して、トラックレースでの結果を求めて活動を行っていく。
西日本トラック 結果
●スクラッチ
1 荒井佑太(KINAN Cycling Team)

●ケイリン
・1回戦第3組
2 田中克尚(KINAN Cycling Team) 1/2決勝へ

・1/2決勝第1組
5 田中克尚(KINAN Cycling Team) 7~12位決定戦へ

・7~12位決定戦
9 田中克尚(KINAN Cycling Team)

●スプリント
・予選
17 田中克尚(KINAN Cycling Team)

●オムニアム
4 荒井佑太(KINAN Cycling Team) 106p
●選手コメント
・田中克尚
「比較的体の調子は悪くなかったが、走ってみるとタイムが伸びなかった。練習での強度をより上げてトレーニングしていくことが課題となった。今季初レースということもあり、今後レース勘を取り戻していくことが必要だと感じた。まずはきちんと調子を取り戻し、そこから次のステップへと上がっていきたい。次は8月28日のバンクリーグに出場。しっかりと走ってチームに貢献したい」
・荒井佑太
「スクラッチ優勝の流れのままオムニアムに入りたいと思っていて、実際に2位スタートと好位置につけることができた。テンポレースは展開が早くなるので、まずは後ろで様子を見ながらと思っていたが、結果的に逃げが決まってしまうと同時に、自分へのマークも厳しく先行を許してしまった。エリミネーションは温存しつつ、最終のポイントレースに賭けたが、中盤以降失速してしまい持久力不足を痛感した。

今大会はスクラッチで勝てたのでよかったが、課題は残ったので修正して次戦のバンクリーグにつなげていきたい」
Photos, Report: Tomohiro TANAKA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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