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KINAN RACING

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経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ レポート

伝統の経産旗はトマの10位が最高
個の力・戦術それぞれに向上の余地を残して今季公式戦を終える
●経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(Jプロツアー)
6km×30周 180km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
山本大喜
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
国内リーグ・Jプロツアーの最高峰レースの1つ、経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが10月11日に群馬サイクルスポーツセンターで行われた。
今季シリーズ最長の180kmで争われたレースにKINAN Cycling Teamから6選手が出走。
トマ・ルバの10位を最上位に、今年の公式戦を終えた。
Jプロツアーで最高グレードの「プラチナ」に位置付けられている通称「経産旗」。
個人の順位争いと並行して、団体優勝チームには経済産業大臣旗が贈られる伝統の一戦に、トマのほか、山本元喜、山本大喜、新城雄大、椿大志、中島康晴の6選手がエントリー。
直前の台風で一時は開催が危ぶまれたものの、レース当日は天候が好転。
太陽も顔をのぞかせる1日となった。
群馬サイクルスポーツセンターの6kmコースを30周回、計180kmのレースは、2020年の国内公式レースでは最長距離。
コロナ禍において、質の高いトレーニングを積み重ねられたかがレースにそのまま反映されるともいえる。
迎えたレースは、スタート後に形成された5人の逃げを集団が容認。
KINAN勢はトマや山本元が揺さぶりや飛び出しを試みるが、ライバルチームのチェックもあってすぐに集団へと戻っている。
そのまま大きな変化がないまま周回を消化していったが、最大3分ほどあったタイム差はレース半ばから縮小傾向に。
結局、残り8周で逃げていた選手は全員吸収となった。
代わって、いくつかのアタックから新たに4人がリードを開始。
ここも一時は2分ほどのタイムギャップとなり、集団はこれを追いながら徐々に人数を絞り込んでいく。
この逃げもすべてキャッチし、39人の集団で最終周回へと突入。
KINAN勢も集団前方を固めてチャンスをうかがっていく。

他チームのアタックをきっかけにさらにペースが上がった集団内で中切れが発生。
これを見たマトリックパワータグの3選手が一気のアタックで先行すると、KINAN勢は追う立場に。

結局、マトリックス勢の上位独占を許す形になり、KINAN勢は上位争いのスプリントへ。
最終的にトマが10位、山本大が11位で終えることとなった。
後塵を拝していたここ数戦の雪辱にかけて臨んだ一戦だったが、悔いの残る形で終戦。
ロードでは短期間に公式戦3勝を挙げてチームの勢いと強さを誇示した一方で、シーズン後半にかけていくつもの課題が生まれることに。
レース活動としてはチームがホストを務める「KINAN AACA CUP」が残されているが、引き続きチーム全体の底上げを意識して取り組んでいくことになる。
経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(180km)結果
1 フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) 4時間38分10秒
2 レオネル・キンテロ(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) +0秒
3 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +6秒
4 大前翔(愛三工業レーシングチーム) +8秒
5 今村駿介(チーム ブリヂストンサイクリング)
6 孫崎大樹(チーム ブリヂストンサイクリング) +9秒
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
11 山本大喜(KINAN Cycling Team)
18 山本元喜(KINAN Cycling Team) +30秒
32 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1分31秒
52 中島康晴(KINAN Cycling Team) +4分48秒
DNF 椿大志(KINAN Cycling Team)
●選手コメント
・山本大喜
「レースは終始マトリックスパワータグがコントロールして進んだ。向こうは枚数が多いこともあって、展開的にスプリント勝負になるだろうと思いながら走っていた。それもあってスプリントがしたいとトマに話していたが、チームとしてはアタックをきっかけにマトリックスの枚数を減らすべきという考えもあった。兄やトマがアタックしても結局泳がされているような感じで、どうすればよかったのか考えさせられるレースだった。

(マトリックス勢3人の先行を許し)スプリント勝負をしたいと思って脚を残していた以上、あの状況下ではしっかり対応していかなければならなかったと反省している」
・椿大志
「(現役最後の公式戦)最後だから特別何かというわけではなく、いつもと同じようにできることをやるつもりで臨んだ。チームの出走人数が他チームと比較して少ない分、みんなの助けにならないといけないと思っていたが、最後の局面で“もう一人”いたら違っただろうと考えると遅れてしまい申し訳なく思う。

今後もKINAN AACA CUPやバンクリーグが残っているので、少しでも調子を上げていきたい」
・トマ・ルバ
「最終戦ということもあってか、さまざまな思惑が絡む難しいレースだった。最初は緩やかだったペースも、終盤にかけて急激に上がって厳しい展開になった。(最終周回は)チームメートの位置が良くなく、集団の中切れもあって打てる手がなかった」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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