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KINAN RACING

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全日本選手権・個人タイムトライアル レポート

全日本選手権が開幕
個人タイムトライアルは表彰台逃すもロードレースでの巻き返し誓う
●全日本選手権 個人タイムトライアル
アンダー23 12km×2周回 24km
エリート 12km×3周回 36km

●KINAN Racing Team出場選手
仮屋和駿(アンダー23)
山本大喜(エリート)
新城雄大(エリート)
ロードレース競技の全日本選手権が6月24日に開幕。
広島県三原市・広島県中央森林公園を舞台に、2022年の日本王者を決めるレースが行われる。
競技初日は個人タイムトライアルが行われ、KINAN Racing Teamからは2カテゴリー・3選手が出場。
目標としていた表彰台へは届かずも、後に控えるロードレースへ向けて意欲を高める機会になった。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、ここ数年は開催中止や時期を変えての実施が続いていたが、3年ぶりに従来の6月下旬開催が実現。
競技を統括するUCI(国際自転車競技連合)によって開催時期が定められており、いよいよ新型コロナ前の競技形態が戻ってきたといえる。

大会名の通り、その年の日本ナンバーワンを決める戦い。
まずは個人タイムトライアルが行われた。
空気抵抗を極限まで抑えたタイムトライアル用のバイクを用い、ロードレースとは違ったスピード感や競技性が見られるのが特徴。
単独走が基本で、各選手の走力がダイレクトに反映される。
加えて、広島のコースはアップダウンが連続しており、登坂力や下りのテクニックも求められる。

チームの先陣を切って、この日はアンダー23(23歳未満)に仮屋和駿、最上位カテゴリーのエリートに山本大喜と新城雄大が出走した。
大会全体で最初のプログラムとなったアンダー23では、有力選手がそろうWAVE2に仮屋も加わり、ハイレベルのレースへ。
前走者数人が途中計測で続々と好タイムを記録していく中、仮屋は7~8番目のタイムで推移。
12km周回の最終・2周目でペースを落としかけたものの、終盤に巻き返して大崩れすることなく24kmを走り切った。
最終的に7位で今大会最初のレースを終えている。
名実ともに日本のトップを決めるエリートは、12km周回を3周・36kmで争われた。
1番手で出走した新城は、1周回あたり17分前後のラップタイムを刻み続けてフィニッシュへ。
WAVE1から好タイムが続出したこともあり、3番時計で有力選手がそろうWAVE2を待つ。
そのWAVE2には山本が2番目に出走。
昨年のこの大会で2位に入っており、それ以上の結果を狙って前半から飛ばした。
暫定でトップのタイムをターゲットに攻めるが、徐々に上位陣のペースからは後れを取り、新城と同様に51分台のタイムでフィニッシュへ。
最終結果は、山本が7位、新城が8位だった。
3選手とも目標としていた表彰台には届かなかったものの、気持ちを新たに続くロードレースへ向かっていくことを誓っている。
一様に調子の良さは実感したとあり、その意味では“本番”であるロードレースへつなぐ貴重な機会になったといえそうだ。
仮屋が出場するアンダー23ロードレース(120km)は25日、山本・新城らが臨むエリートのロードレース(184.5km)は26日に控えている。
全日本選手権・個人タイムトライアル 結果
●アンダー23(24km)
1 留目夕陽(EF Education-NIPPO Development Team)32分40秒47
2 神村泰輝(Avenir Cycling Yamanashi)+1分1秒
3 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)+1分13秒
7 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+2分39秒

●エリート
1 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)49分5秒61
2 小石祐馬(Team UKYO)+19秒
3 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)+1分19秒
7 山本大喜(KINAN Racing Team)+2分8秒
8 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分44秒
・選手コメント
仮屋和駿
「ベストを尽くしたが、力が足りなかった。前半は動きが良くなかったので、後半にかけてできるだけ脚を回していくことを心掛けた。

これまでは学生レベルのレースばかりだったが、このチームに入って先輩方にたくさんのことを教わっている。レースまでの取り組みや実際の走り方といった部分は身についてきている実感がある。今までになく慌ただしいが、それ以上にいまは学ぶべきことが多い。明日はそれを実行して、後半勝負でトップ3を目指したい。」
新城雄大
「走りもタイムもイメージ通りではなかった。表彰台を目指していたので悔しい。昨年もここでタイムトライアルを走っている(山本)大喜から走り方は聞いていたので、どう走るべきかシミュレーションしてスタートしたが、後半にペースを落としてしまったことが反省点。来年以降、トップを目指していくうえで課題が多く見つかった。

TOJ、熊野、そして全日本と、目指すべきレースが続く日々はとても楽しいし、モチベーション高く取り組めた。TOJと熊野はチームとして振るわなかったが、その分を全日本へという思いをみんなもっているので、ロードレースではきっと力を発揮できると思う。チーム内でのコミュニケーションも取れているので、うまく連携してロードでは勝ちたい。作戦はもちろん秘密です(笑)」
山本大喜
「勝つことを狙ってスタートして、(優勝した)金子選手のタイムをターゲットにペースメイクした。正直なところ前半で厳しくなってしまって、後半にペースを落とす結果になった。ただ、トップを狙わずに終わることだけはしたくなかったので、この順位は受け入れたいと思う。

全日本のロードレースは個人的にもチーム的にも特別なレース。個人としては昨年本当に悔しい思いをして、今年こそという気持ちで取り組んできた。チームメートと力を合わせて最高の結果を得たい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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