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KINAN RACING

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シマノ鈴鹿ロードレース クラシック レポート

シマノ鈴鹿ロードレース クラシックで中島康晴が4位
レース序盤からの猛攻で主導権争いに加わる
●シマノ鈴鹿ロードレース クラシック
8月21日(日)
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
5.807km × 10 laps = 58.07km

・出場選手
山本元喜
小出樹
仮屋和駿
花田聖誠
山本大喜
福田真平
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
●シマノ鈴鹿ロードレース クラシック
8月21日(日)
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
5.807km × 10 laps = 58.07km

・出場選手
山本元喜
小出樹
仮屋和駿
花田聖誠
山本大喜
福田真平
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
真夏の自転車の祭典「シマノ鈴鹿ロードレース」が3年ぶりに開催。
イベントのメインレースであるシマノ鈴鹿ロードレース クラシックが大会2日目の8月21日に行われ、KINAN Racing Teamから9選手が出場。
優勝争いはスプリントとなって、中島康晴が4位でフィニッシュ。
チームはスタート直後から次々とアタックを仕掛けて、レース全体を活性化させるなど、イベントの盛り上がりにふさわしい熱のある戦いぶりを見せた。
ビギナーからプロライダーまでが1カ所に集う催しとしては国内最大規模。
特に、メインレースの「シマノ鈴鹿ロードレース クラシック」はプロとアマが一戦を交える希少な機会。
今年も国内トップチームから、本格派ホビーレーサーまで多くのライダーがスタートラインに並んだ。
このレースにKINAN Racing Teamからは、今季最大となる9選手がエントリー。
短いレース距離ながらも、サーキット特有の高低の変化を利用したアタックの応酬となることから、目まぐるしい展開の中で勝負どころを見極める勘が求められた。
やはり例年に違わず、今回も序盤からアタックとキャッチを繰り返す状勢が続く。
スタート直後の山本元喜のアタックを皮切りに、KINANメンバーが次々と前線をうかがう。
ときおりリードを得る場面もあったが、簡単には先行を容認されず、集団へと引き戻された。
均衡が破られたのは6周目。数人の飛び出しに花田聖誠が反応。
追随した選手も含めて5人の逃げグループが形成される。
他チームのエースクラスが含まれたことで加速度を増すと、メイン集団との差は20秒を超える。
簡単には追撃を許さない先頭の5人。
花田も快調に飛ばして先頭交代のローテーションにも加わる。
どこまで先行するかが焦点となったが、9周目に入ってメイン集団から次なるアタックが発生。
5人の追走グループに山本大喜が入ると、この周回の半ばで花田らの先頭グループに合流。
ただ、10人となった先頭メンバーを逃がしたくないチームが懸命に追い上げ、レースはふりだしへと戻った。
大きな集団のまま最終周回に入ろうかというところで、再びKINANメンバーによる猛攻。
この日がアンダー23カテゴリーの日本チャンピオンジャージお披露目となった仮屋和駿が飛び出すと、残り1周の鐘を聴くと同時に新城雄大もアタック。
ここは集団のチェックにあうが、2人が吸収されたと同時に今度はトマ・ルバがカウンターで攻撃。
これも捕まるが、連続攻撃でライバルの消耗を誘う。
トマがキャッチされてからは、宇都宮ブリッツェンを中心にスプリントトレインが主導権の奪い合い。
その後ろに中島康晴が待機し、フィニッシュ前での勝負に賭けた。
スプリントにゆだねられた今回の優勝争い。
中島は好位置で最後の直線に入ると、残り200mから加速。
各チームのエーススプリンターとの勝負はトップこそ獲れずも、4位として入賞ラインは確保。
このレースのスタート前には今季限りでの現役引退に際してのセレモニーがサプライズで行われたが、長いキャリアを祝福される中でもまだまだ健在をアピール。
きっちりと上位フィニッシュでまとめてみせた。
そのほか、再三にわたりレースを動かした山本大が7位。
今季ロード初参戦の福田真平も19位で走り終えている。
また、この日は午前・午後1回ずつのウィーラースクール(自転車安全教室)に選手が講師として参加。
主宰のブラッキー中島さんによる軽妙な進行に合わせながら、自転車の楽しさと正しい乗り方をレクチャー。
チャンピオンシステムジャパンさまのブースでは、「KINAN Racing Team パーソナルサロン in シマノ鈴鹿ロード」と題し、選手たちが相談役となってサイクリストの疑問や悩みを一発解決する青空サロンを実施。
日頃着用するレースジャージの解説も即席で行って、その良さや走行時の効果をPRする場とした。
なお、シマノ鈴鹿最大の楽しみでもある各社PRブースにはチャンピオンシステムジャパンさまのほか、ヨネックスさま、カワシマサイクルサプライさま(FULCRUM)、uvexさま、株式会社フカヤさま(MINOURA、bryton)、ウィンクレル株式会社さま(NORTHWAVE)が出展。
日頃の感謝を伝えるとともに、シーズン後半の活躍を約束した。

今大会で、8月のレース活動は終了。
9月からはチームの主戦場であるUCI国際レース、三菱地所JCLプロロードレースツアーが再び活況に。
秋の目標レースへ向けて、これからしばらくは各選手が調整に入る。
シマノ鈴鹿ロードレース クラシック(58.07km)結果
1 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間13分10秒
2 レイモンド・クレダー(チームUKYO)+0秒
3 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
4 中島康晴(KINAN Racing Team)
5 貝原涼太(宇都宮ブリッツェン)
6 横山航太(シマノレーシング)
7 山本大喜(KINAN Racing Team)
19 福田真平(KINAN Racing Team)+1秒
21 小出樹(KINAN Racing Team)
36 新城雄大(KINAN Racing Team)+2秒
54 花田聖誠(KINAN Racing Team)+4秒
72 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+8秒
73 山本元喜(KINAN Racing Team)
90 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+1分53秒
●選手コメント
中島康晴
「スタート前には引退セレモニーをしてもらって、レースの結果で恩返ししたかったが4位という結果に終わってしまいみなさんに申し訳ない。ただ、ピュアスプリンターではない自分をチームメートみんなが守ってくれて、フィニッシュまで運んでくれたおかげで、最後は今までのキャリアで一番といえるくらいベストな状態でスプリントができたと思う。

終盤は各チームがスプリントトレインを形成してポジション争いが激しくなったが、チームとして積極的に動けた分、自分は常に良いポジションに控えることができていた。最後は宇都宮ブリッツェンのトレインをマークしてスプリントに臨んだが、気持ちが先行してしまい早く動きすぎてしまった。(優勝した)小野寺選手の動きをもう少し見ながら加速するタイミングを図るべきだったが、これもチャレンジした結果。

今までも応援していただくことで力にしてきたが、ラストシーズンである今年は特にそれを実感している。みなさんの応援とチームのサポートには心から感謝している。(キャリアのカウントダウンが進んでいるが)いまは、1勝するまではやめられないくらいの気持ちでいる。勝って、みんなで万歳して最後のシーズンを締めたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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