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KINAN RACING

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那智勝浦町熊野古道ヒルクライム ゲスト参加レポート

3年ぶり開催の熊野古道ヒルクライムにゲスト参加
神々が宿る那智山を駆け上がる
熊野路を駆け抜けるヒルクライムイベント「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」が11月6日に開催された。
3年ぶりのイベント実施になった今回は、KINAN Racing Teamから5名がゲストライダーとして参加。
快調に飛ばした花田聖誠がトップタイムを記録し、プロライダーの面目を保ってみせた。
また、一般サイクリストとの交流や関連プログラムへの登壇など、チームの本拠地でのイベントに華を添えた。
今年で15回目を数える「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」は、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録される熊野路を駆け上がるサイクリングイベント。
新型コロナ禍での休止を挟み、待ちに待った開催となる今大会には多くのサイクリストがエントリー。

今回もゲストとしての参加が実現したKINAN Racing Team。
花田の他に、トマ・ルバ、小出樹、山本大喜、新城雄大が参戦。
一般サイクリストとともにフィニッシュ地点を目指す。
そのコースは、大門坂駐車場から妙法山阿弥陀寺駐車場までを駆け上がる9.5kmのレイアウト。
獲得標高は567mで、日本三大名瀑のひとつでもある那智の滝を通過し、さらに標高が上がると熊野灘を見下ろすことができる。
もちろん、参加者の走りは真剣そのもの。
朝日の中でのスタート後、スピードに乗った先頭グループが形成される。
徐々に人数は絞られ、3km地点の那智の滝を花田を含む5選手がまとまって通過。
10kmに満たない短期決戦、花田が飛び出す動きを積極的に繰り返し揺さぶりをかける。
それにより3選手に絞られた先頭グループだったが、調子の上がっている花田がさらに仕掛けての単独先行。
両手を広げてフィニッシュラインを通過。
前線で競った5人が走り終えてさわやかに健闘を称え合った。
なお、この日は密集回避のため、参加者を幾つかのグループに分けてのスタートを採用。
計測チップ集計後に正式なタイムが出ることとなるが、これにおいても花田がトップタイムとなった。(オープン参加のため順位なし)

KINANメンバーは走り終えると、一般サイクリストの応援へ。
疲労がピークに達する最後のコーナーで「がんばってください!」「あと少しです!」などと声をかけ続けた。
復活開催に、参加者の声も弾んだ。
父親と一緒に新宮市から参加した小学生は、「以前よりも速く走れた。選手がゴール前で応援してくれて、がんばろうという気持ちになれた」と話すなど、有意義な時間を共有。
この日1日を通じて、KINAN選手が記念撮影に応じる姿が各所で見られた。

このほか、イベント会場ではこの地域の郷土料理であるめはり寿司や鮪の刺身が振る舞われた。
また、最速タイムをマークして優勝した山名選手(チーム右京レブ)には活き伊勢海老が贈呈され、地域の特色を大いに示した趣向にギャラリーからの驚きの声が上がった。
チームはその後、那智勝浦町熊野古道ヒルクライムが協力として名を連ねるレインボーフェスタ会場に移動。
この日のレースの結果をはじめ、熊野の印象、好きな特産物について等、地元ならではのトークを繰り広げた。

多くのサイクリストとふれあった選手たち。
身も心もリフレッシュして次のレースへ気持ちを向ける。
次戦は11月13日に行われるツール・ド・おきなわ。今年最後のUCIレースで勝利を手にするべく、調整を進めていく。
Photo, Text: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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