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KINAN RACING

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鹿屋・肝付ロードレース レポート

国内開幕戦の鹿屋・肝付ロードレースは津田悠義が6位
若手の栄誉「ネクストリーダージャージ」に袖を通す
●鹿屋・肝付ロードレース(Jプロツアー)
6.5km×20周回=130km

・出場選手
山本元喜
花田聖誠
白川幸希
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
日本国内のロードレースシーンもいよいよ開幕。
2月25日に鹿児島県鹿屋市と肝付町を舞台にした鹿屋・肝付ロードレース(Jプロツアー)が開催され、8選手で挑んだKINAN Racing Teamはチーム最年少・20歳の津田悠義が6位でフィニッシュ。
勝負は大集団のスプリントで決まり、優勝には手が届かなかったものの、23歳未満を対象とする同ツアーにおける若手の栄誉「ネクストリーダージャージ」を獲得。
次戦はヤングリーダーとして臨むこととなった。
国内のロードレース開催もほぼ通常運用に戻り、2月開幕が実現。
今節は鹿児島県で初開催の2レースを実施する。
その初日に行われたのが鹿屋・肝付ロードレース。ここから、年間20戦を行っていく。

コースは2市町にまたがる6.5kmの周回ルート。
前半にアップダウンがあり、その後平坦区間を経て、周回終盤の上りへ。
20周回・130kmで争われるが、最後の最後、フィニッシュ前300mが上り坂となっており、スプリント力だけでなくパンチ力も問われるレイアウトに。
シーズン開幕戦からタフなレースが用意された。
鹿児島での2レースでKINAN Racing Teamは、すでに1月にシーズンインしている山本元喜、トマ・ルバ、新城雄大に加え、シクロクロスシーズンを送った畑中勇介、そして今季初戦となる津田、花田聖誠、白川幸希、宮崎泰史の計8選手を投入。
2月に入ってからはこのメンバーでのトレーニングキャンプを行っており、選手間でのコンディション確認や意思統一が図られてきた。

華やかにスタートが切られると、しばらくは一団のまま進行。
たびたび前をうかがう動きは見られるが、どれも決定的なアクションとはならない。
KINANメンバーも5周目に畑中が、7周目には宮崎が他の有力チームの選手たちと先行する場面が見られたが、いずれも集団へと戻される。
プロトンは、スプリントを狙う愛三工業レーシングチームやホームチームのシエルブルー鹿屋が主導権を握り、逃げは簡単に容認しない構えを見せた。
局面が変わったのは10周目。単独での飛び出しがあり、集団は数十秒差をキープしていたが、しばらくして追走が発生。
さらに2周ほど進んだところで5人が集団から飛び出し、ここに新城がジョイン。
戦力に長けるチームがいずれもこのパックにメンバーを送り込んだことで、一気に逃げのムードが高まる。
新城らは14周目後半に先頭ライダーに合流。これで7人のトップグループが形成された。
7人はメイン集団に対し1分30秒以上のリードを確保。
集団に残ったKINANメンバーは横風区間で人数の絞り込みを狙うなど、攻めの姿勢は高めていく。
残り5周を切ったところからは再び愛三工業レーシングチームとシエルブルー鹿屋がペースを上げて、新城らのグループとの差を縮めていく。
それからはタイム差が縮まる一方となるが、新城たちも逃げ切りの可能性にかけてスピードを上げる。
徐々に逃げメンバーが絞り込まれ、残り2周では4人に。
リードも20秒ほどまでに減った状態でファイナルラップへ。
こうなると、俄然集団が優位となる。
最終周回前半で新城は集団へと戻ったが、そこからは津田での上位進出を狙ってポジショニング。
最後の局面へ向けてはトマや新城が引き上げ役を担い、津田を先頭が見える位置へ。
結果的に長い時間レースをコントロールした愛三工業レーシングチームが上位を占める格好になったが、一矢報いるべく津田が上りスプリントに挑んで6位でフィニッシュした。
津田は23歳未満のライダーでは一番手だったことから、シリーズ表彰の1つであるネクストリーダージャージを獲得。
今季新加入であると同時に、昨年負ったひざの故障からの実質の復帰戦だったが、まずは力の一端を証明。
このレースをきっかけにさらに上を目指すことを誓っている。
鹿児島2連戦の2日目は、志布志クリテリウム。
志布志港に面した1周2.9kmのコースを使ってレースを行う。距離は17周回・49.3km。
ロードレースと同じ8選手でスタートラインにつく。
鹿屋・肝付ロードレース(130km)結果
1 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)3時間5分37秒
2 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+0秒
3 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)+1秒
4 石原悠希(シマノレーシング)
5 北野普識(イナーメ信濃山形)
6 津田悠義(KINAN Racing Team)
20 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+11秒
27 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+16秒
29 新城雄大(KINAN Racing Team)+24秒
40 畑中勇介(KINAN Racing Team)+58秒
41 花田聖誠(KINAN Racing Team)+1分28秒
45 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分55秒
52 白川幸希(KINAN Racing Team)+4分21秒
●選手コメント
津田悠義
「トマさんや(新城)雄大さんがポジションを確保してくれていたので、しっかりそこについていけていればもう少し良い順位だったと感じている。前に出たかったが埋もれてしまった。みんなのおかげで最後まで脚を残すことができたし、勝負を託してくれたことにも感謝している。

昨年8月に半月板損傷を負い、3カ月間自転車に乗ることができなかった。レースに戻ってきて楽しかったし、勘も鈍っていないと分かった。ただ、今日は勝たないといけないレースだったので、復活とは言えない。

KINANの一員としてネクストリーダージャージを着用できることは重要で、新たなチャレンジができると思う。それでも、目指すところはもっと上。勝ちや、チームに貢献することにこだわっていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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