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KINAN RACING

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ドリュー敢闘賞! ツール・ド・台湾第1ステージ レポート

2年連続3度目出場のツール・ド・台湾
台北での第1ステージでドリュー・モレが敢闘賞を獲得
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
第1ステージ 3月12日(日)
台北市 83.2km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
KINAN Racing Teamにとって2年連続3回目の出場となるツール・ド・台湾。
同国最大のステージレースが3月12日に開幕し、首都・台北市の市街地コースを使っての第1ステージを実施。
KINANメンバーはレース序盤から果敢に仕掛け、中盤を前にドリュー・モレが独走に。
残り1周を前にメイン集団へと戻ったものの、中間スプリントで2度の1位通過によって合計6秒のボーナスタイムを獲得。
目標の個人総合上位入りへ向け、幸先の良いスタートを切った。
この大会は台北市をスタートし、同国南部を目指していく5日間のステージレース。
今回は総距離670.3kmで、アジアのみならずヨーロッパからも戦力の高いチーム名を連ねるなど、22チームがエントリー。
これまでをしのぐハイレベルなレースが続くことが見込まれている。
KINAN Racing Teamは昨年10月に開催された前回大会に続く参戦。通算では3回目の出場となる。
山岳・丘陵・平坦とオールラウンドな対応が求められる今大会。
個人総合での上位進出を目指してトマ・ルバ、ライアン・カバナ、ドリュー・モレがメンバー入り。
そこへ登坂力に長ける宮崎泰史、スプリントで勝機をうかがう孫崎大樹が加わる。

首都・台北での大会初日は、同市政府を発着点とする周回コース。
街の大通りを東西に貫くルートで、文化的名所の東門を折り返す。
レース距離が83.2kmと短く、例年スタートからフィニッシュまでハイスピードを維持したまま進んでいく。最後は集団スプリントで決着する。
華やかにスタートが切られたレースは、リアルスタート直後から逃げを試みる選手によるアタックが散発。
この動きの中から、宮崎が2周目に入ったところで単独アタック。先行ライダーに合流するべく追走を開始。
この周回終わりに控えていた1回目の中間スプリントポイントを2位通過し、2秒のボーナスタイムを獲得した。
次の周回で宮崎は集団へと下がるが、代わって抜け出したのがドリュー。
集団のペースが一時的に緩んでいたタイミングで飛び出すことに成功。
単独逃げであることもプラスに働き、ドリューのリードは容認された。
その後2選手が追走を図るが、快調に進むドリューは後続に対して最大で3分近くまで広がる。
この間に4周目と6周目に設けられた中間スプリントポイントをともに悠々の1位通過。
これで3秒ずつのボーナスタイムをゲットした。
ただ、さすがにメイン集団もレース半ば過ぎから徐々にスピードを上げ、スプリントに向けた態勢を整え始める。
ドリューのリードは少しずつ減っていき、残り2周を切ったところでは数十秒に。
結果的に、この周回を終えるタイミングでドリューは集団へと戻った。
スプリントフィニッシュへ向けてKINANメンバーも集団前方でポジショニング。
宮崎、トマ、ライアンの順で孫崎を引き上げ、先頭が見える位置へと送り込んだ。

このステージでは理想的なスプリントへはつながらなかったものの、5選手全員がトップと同タイムのメイン集団フィニッシュ。
まずは無難に大会初日を走り終えた。
そして、レースのほとんどをひとりで逃げ続けたドリューが第1ステージの敢闘賞を獲得。
早速ポディウム登壇を実現させるとともに、ボーナスタイムを生かして個人総合でも3位につけて幸先の良いスタート。また、宮崎も同じく8位としている。
翌12日に行われる第2ステージは、桃園市を舞台とする山岳ステージ。
レース終盤にかけて2級山岳と1級山岳合わせて3つを上る、今大会最も難易度の高いコース。
大会前半のヤマ場とみられている。レース距離は120.59km。
KINANメンバーも個人総合での上位進出をかけて取りこぼしが許されない1日になる。
ツール・ド・台湾 第1ステージ(83.2km)結果
1 ロイ・エーフティングブルーム(オランダ、Maloja Pushbikers)1時間47分41秒
2 レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO)+0秒
3 フィリッポ・フォルティン(イタリア、Maloja Pushbikers)
4 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)
5 ティル・デデッケル(ベルギー、ロット・デスティニー)
6 ジャコモ・バッラビオ(イタリア、Global 6 Cycling)
16 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
65 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
85 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
87 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
98 宮崎泰史(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ロイ・エーフティングブルーム(オランダ、Maloja Pushbikers)1時間47分31秒
2 レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO)+4秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
4 フィリッポ・フォルティン(イタリア、Maloja Pushbikers)+6秒
5 フィリッポ・リドルフォ(イタリア、チーム ノボノルディスク)
6 Thanakhan CHAIYASOMBAT (タイナショナルチーム)
8 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+8秒
21 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+10秒
67 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
86 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)


・ポイント賞
6 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)10pts
17 宮崎泰史(KINAN Racing Team)3pts
21 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts


・チーム総合
1 Maloja Pushbikers 5時間23分3秒
19 KINAN Racing Team +0秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「ボーナスタイムを得られたことは、今後の個人総合争いにつながってくる。調子が良く、体がしっかり動いたので2回のボーナスを得ることができた。個人総合成績を目標に走るが、難しい山岳があるわけではないので、強いチームが多く出場している今回は激しい争いになると考えている。

チームワークがとても良くて、個人的にとてもうれしい。今日のステージでみんなのコンディションが良いことを確認でき、宮崎も2秒のボーナスタイムを獲得した。現時点ではわれわれのチャンスが広がっていると感じている。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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