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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ レポート

4年ぶりフルパッケージのツアー・オブ・ジャパンが開幕
6選手いずれも個人タイムトライアルを無難にクリア
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第1ステージ 堺
2.6km個人タイムトライアル(大仙公園周回コース)

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
津田悠義
国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の2023年大会が、5月21日に開幕。
今回は4年ぶりとなる全8ステージによる戦い。
大阪から東京をつなぐレースは、堺市での2.6km個人タイムトライアルで始まり、KINAN Racing Teamは出走6選手がいずれも危なげない走りで初日をクリア。
大会の頂点を目指しての戦いがここから本格化する。
ここ2年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響で縮小開催だったTOJ。
今年は2019年以来となる「フルパッケージ開催」が実現し、全8ステージで構成されることとなった。
大阪・堺を皮切りに東進し、5月28日に東京へ到達する。
アジア圏では有数のステージレースに位置付けられ、UCI(国際自転車競技連合)によるカテゴライズも1クラスにあたる。
過去には世界トップクラスの選手が参加したこともあり、この時期の日本での活躍はロードレースの本場ヨーロッパでも注目を集める。

KINAN Racing Teamは、2018年大会を制覇。
近年では、縮小開催だった2021年にトマ・ルバが個人総合2位、2022年もトマが個人総合3位と、チームとして得意とする大会でもある。
8日間を通して山岳・丘陵の比重が高く、登坂力を有しつつタフなレースを得意とするKINANメンバーに合ったレースともいえる。
もちろん今年も万全の態勢を敷き、経験豊富なトマのほかに孫崎大樹、ドリュー・モレ、山本元喜、ライアン・カバナ、津田悠義の6選手を招集している。
大会初日は、堺市・大仙公園の外郭をめぐる2.6km個人タイムトライアル。
ほぼフラットのスピードコースであると同時に、数カ所の鋭角コーナーが選手たちのバイクコントロールを試す。
例年3分15秒前後での優勝争いになり、各選手の走力を図る指標ともなる。

個人タイムトライアルは各チームのライダーを6グループに分けて、30秒おきに出発。
KINANメンバーは、トマ、山本、ドリュー、津田、ライアン、孫崎の順に出走した。
チームのオープナーを務めたトマの3分20秒を始まりに、山本3分22秒、ドリュー3分24秒、津田3分17秒、ライアン3分18秒、孫崎3分16秒と、それぞれ上位のライダーとの差を大きく離されることなくレースを完了。
先々の争いを見据えるうえでは上々のスタートとしている。
この日は、メインスポンサー・株式会社キナンの角口賀敏が来場。
選手たちを激励し、その走りを見守ってくださっている。
また、タイムトライアルと同じコースを使い、TOJ出場選手を対象とした「堺国際クリテリウム」に臨んだほか、今大会の協賛企業でありチームのタイヤサプライヤーであるiRC Tireさまのブースでサイン会にも出席。
多くのファンとの交流を通じて大会の盛り上がりを共有。
チャンピオンシステムさまブースでは、レース本番前にひと足早く4賞ジャージに触れて、レースへのモチベーションを高めている。
翌22日の第2ステージから、ロードレースステージが始まる。
次は京都府京田辺市を基点とする103.6kmで争われる。
1周16.8kmのコースが主な舞台となるが、周回前半の上りや頂上通過後のダウンヒルが特徴的。
全体を通して高低の変化が多いコースとなっており、大会2日目にして消耗戦となることが予想されている。
ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ・堺(2.6km個人タイムトライアル)結果
1 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)3分6秒34
2 リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング)+1秒
3 岡篤志(JCL TEAM UKYO)+2秒
4 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
5 沢田桂太郎(スパークルおおいた)
6 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)
23 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+10秒
33 津田悠義(KINAN Racing Team)+11秒
40 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+12秒
54 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+14秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+16秒
74 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+18秒


個人総合時間賞
1 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)3分6秒34
2 リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング)+1秒
3 岡篤志(JCL TEAM UKYO)+2秒
4 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
5 沢田桂太郎(スパークルおおいた)
6 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)
23 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+10秒
33 津田悠義(KINAN Racing Team)+11秒
40 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+12秒
54 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+14秒
66 山本元喜(KINAN Racing Team)+16秒
74 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+18秒


チーム総合時間賞
1 トリニティ・レーシング 9分22秒
10 KINAN Racing Team +29秒
●選手コメント
津田悠義
「TOJは初出場。自分が思っていた以上に多くのファンの方にレースを見ていただけて気分が高まった。クリテリウムでコースを把握しうえでタイムトライアルに臨めて、良い感覚で走ることができた。コンディションの良さを実感したので、明日からのロードレースステージでチームに貢献できる走りをしていきたい。

このチームに加入したときから競争が激しいことは覚悟していた。UCI公認の国際レースのメンバーに選ばれることは、他のレースとは比較にならないくらい激しい争いで、特別なこと。オフシーズンから質の高いトレーニングをしてきて、レースでもそれが発揮できるようになってきていたので、今回のTOJ出場は大きな自信になる。あとは結果で証明していくだけ。

チームは総合成績にフォーカスしていて、信州飯田(第5ステージ)と富士山(第6ステージ)がポイントになると思っている。トマさんやドリューのサポートをしながら、個人としても成績を残したいので、レース展開に見ながら対応していきたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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