Loading...

KINAN RACING

NEWSNEWS

ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ レポート

丘陵コースで争ったTOJ第2ステージ・京都
山本元喜が逃げでインパクトを残す走り
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第2ステージ 京都
103.6km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
津田悠義
ツアー・オブ・ジャパンは5月22日に行った第2ステージからロードレースがスタート。
103.6kmで争われたレースは、前半に山本元喜が先頭グループに加わり、逃げ切りを目指しての攻めの走り。
結果的に最終周回でメイン集団に捕まったものの、コンディションの良さをアピールしている。
なお、この日のチーム最上位は孫崎大樹の8位。
ドリュー・モレ、トマ・ルバを含めた3人が集団内でレースを終えている。
2.6kmの個人タイムトライアルで競った第1ステージを終えて、KINAN Racing Teamは6人全員がトップが見える位置につけている。
今大会最初のロードレースとなる第2ステージは、京都府京田辺市・普賢寺ふれあいの駅を出発し、6.6kmのパレード走行ののちにレースがスタート。
16.8kmの周回コースをおおよそ6周して、関西文化学術研究都市の中心部にフィニッシュする。
丘陵地をめぐるルートは、周回前半が上り基調で、その後の下りがテクニカル。
それからも細かい高低の変化があり、最後の最後まで気は抜けない。
その見立て通り、パレード走行後のリアルスタートからアタックが頻発。
KINANメンバーも集団前方に位置して動きを見極めていく。
1周目はほぼ一団のまま進んだが、2周目の後半に1人が飛び出すと、この日1回目の中間スプリントポイントをめがけてメイン集団もスピードアップ。
先頭選手の通過から少しおいてメイン集団もスプリントに動いて、孫崎が2位通過。
2ポイントと2秒のタイムボーナスを得ている。
この直後、3周目の序盤に集団で変化があり、山本ら3選手の追走グループが形成される。
集団が無理に追わなかったこともあり、山本らはそのまま先頭ライダーを追う。
登坂区間に入って労せず先頭合流を果たすと、そこからは集団に対して1分ほどのリードでレースを進めた。
後半に入っても先行態勢は続いて、4周目を終える段階でのタイム差は1分50秒まで広がった。
残り2周回となって集団のペースも上がっていくが、山本らも逃げ切りの可能性に賭けて先を急ぐ。
この周の後半で1人が集団へ戻り、先頭が3選手になる頃にはその差は数十秒に。
結局、最終周回に入って早々に集団が山本たちを飲み込んで、レースを振り出しに戻した。
最後の1周は上りで集団のペースアップを図るチームが出てきて、厳しさが一層増していく。
そうした中でKINANメンバーは前線に位置して終盤勝負に備える。
1人が飛び出し、さらに残り3kmで数人がそれを追ったが、フィニッシュ前1kmで前を行く選手たちは全員集団に吸収され、ステージ優勝の行方はスプリントにゆだねられた。

最終局面へ向けては孫崎のスピードに託しつつ、他のメンバーも前線へ上がって危険を回避。最後はスプリントに挑んだ孫崎が8位にまとめてフィニッシュラインを通過。
ドリュー、トマもメイン集団でレースを終えて、引き続き個人総合上位陣が見える位置で走り続ける。
翌23日の第3ステージは、三重県いなべ市が舞台。
KINAN Racing Teamのホームステージに設定され、大声援を背に受けて選手たちは走る。
TOJ名物の激坂“イナベルグ”やテクニカルなダウンヒルなど、特徴的な区間も多く、ロードレースの醍醐味が詰まったコースが用意される。
チームはこのステージでの勝利を目指すとともに、個人総合成績のジャンプアップも図っていく。
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ・京都(103.6km)結果
1 ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)2時間43分8秒
2 岡篤志(JCL TEAM UKYO)+0秒
3 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)
4 イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
5 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)
6 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
8 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
30 津田悠義(KINAN Racing Team)+7秒
50 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+2分48秒
69 山本元喜(KINAN Racing Team)+7分59秒


個人総合時間賞
1 ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)2時間46分9秒
2 岡篤志(JCL TEAM UKYO)+1秒
3 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
4 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO)+3秒
5 ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)+5秒
6 リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング)+6秒
12 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+13秒
23 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+19秒
28 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+23秒
29 津田悠義(KINAN Racing Team)
47 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+3分5秒
62 山本元喜(KINAN Racing Team)+8分18秒


ポイント賞
7 孫崎大樹(KINAN Racing Team)11pts
18 山本元喜(KINAN Racing Team)3pts


チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 8時間18分52秒
4 KINAN Racing Team +23秒
●選手コメント
山本元喜
「中間スプリントポイント通過後は逃げが決まりやすい傾向にあるので、タイミングを見計らっていた。実際に集団が止まったので、自分のリズムで前に出てみたらそのまま逃げが決まった。個人的には総合成績の可能性を探りながら動いていた。ただ、序盤のペースの上げ下げで消耗してしまった部分があって、メイン集団に吸収されてからはイマイチ粘り切れなかった点で残念。逃げている間は協調できていたので、ステージ狙いの選手と利害を一致させて走っていたけど、やっぱりもう少し人数がいれば…という感じだった。

今日の走り自体は少し重たかったかな…という印象だが、ステージが進んでいくうちに調子は上がっていくと思う。明日以降のステージは逃げの動きにしてももう少し連携し合って、スムーズに動けるようにしたい。特に明日はいなべでのステージで、ホームチームとして走るので、結果で示していきたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
SHARE THIS:
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE