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KINAN RACING

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津田悠義2位 全日本選手権ロードレースU23 レポート

津田悠義が全日本選手権で連日の2位
展開をつくって強さを印象付け来季のチャンピオンジャージ獲得を誓う
●全日本選手権ロードレース
男子アンダー23
112km

・出場選手
津田悠義
6月23日より競技が始まっているロード種目の全日本選手権は、続く24日に男子アンダー23(23歳未満)のロードレースを実施。
8kmのコースを14周回・112kmで争われたレースで、KINAN Racing Team唯一の参戦となった津田悠義が2位。
レース後半はみずから展開を作り出したものの、フィニッシュ前のスプリント勝負で敗れた。
前日には同カテゴリーの個人タイムトライアルでも2位となっており、出場した2競技で表彰台を押さえている。
大会はこの日からロードレース競技を開始。
前日の個人タイムトライアルでは、長くトップタイムを維持し、あわや優勝かという走りを披露した津田。
改めてアンダー23年代での国内トップクラスの位置にいることを証明し、続くロードレースでは優勝とともに王者の証である日本チャンピオンジャージ獲得を狙っていく。
ロードレースのコースは、静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンター内の8kmコースを採用。
平坦区間がほとんどなく、アップダウンを繰り返すタフなコースは地力が試される。
これを14周回・112kmを走り、勝者を決める。
大学チームを中心に多くが複数メンバーをそろえるが、津田は単独での出走。
数的不利な状況は、これまでのレース経験や持ち味でカバーしていくことになる。
実際に、その通りにレースを進めていった。
スタートからしばらくは一団のまま進行したが、5周目あたりから集団から飛び出すアクションが散発し、全体のペースも上がっていく。
厳しい上り区間も多く、自然と集団の人数が減っていくが、津田はこの状況を静観し重要局面に備え続ける。
大きな動きは9周目。それまで40人ほどで固まっていた集団が完全に崩れ、先頭には14人ほどが残る形に。
ここに津田も加わり、さらには次からの周回で人数を絞り込む動きに対応。
ときおりみずからスピードアップを図りながら、周回を経るごとに先頭のメンバーを減らしていく。
残り3周では8人、残り2周では5人として、そのまま優勝争いへ移った。
そして勝負の最終周回。互いを見合いながら残り距離を減らすが、やがて先頭は津田を含む3人に。
表彰台の確保は決定的となり、あとは誰がどの順位を収めるか。
日本の頂点をかけた争いは、最終ストレートでの上りスプリントにゆだねられた。
フィニッシュへ向かう最後の数百メートルで鎌田晃輝選手(VC FUKUOKA)が先頭に出て、津田が追いかける。
逆転を目指して猛然と迫ったもののあと一歩届かず、津田は2位でのフィニッシュ。
勝った鎌田選手との差2秒でチャンピオンジャージ獲得とはならずも、個人タイムトライアルと同順位で今大会2度目の表彰台登壇を決めた。
日本王座獲りはならずも、レース後半はみずから展開を作って強さを示しており、この日の悔しさとともに将来につなげていく。
おあずけとなった全日本のタイトルは来季再び挑戦する。
津田の走りを残るメンバーが引き継いで、翌25日に控えるエリートカテゴリーのロードレースにぶつける。
男子最上位クラスにあたる、エリートのロードレースは会場を同じくして8kmコースを20周回・160kmで争う。
出走は孫崎大樹、山本元喜、花田聖誠、白川幸希、宮崎泰史、新城雄大、畑中勇介の7人。
2018年に山本がこの大会を制しており、昨年も新城が2位。
王座奪還をかけて、日本の最高峰のレースに臨む。
全日本選手権ロードレースU23(112km)結果
1 鎌田晃輝(VC FUKUOKA)3時間22分12秒
2 津田悠義(KINAN Racing Team)+0秒
3 上野颯斗(京都産業大学)+3秒
4 天野壮悠(シマノレーシング)+22秒
5 五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)+31秒
6 初川弘浩(中京大学)+1分36秒
●選手コメント
津田悠義
「レース前から周りからのマークが厳しくなることは予想していた。できるだけみんなが苦しむような局面で動こうと思っていて、そうした中で勝った鎌田選手が一番脚があるだろうと感じていた。彼はもちろん、僕自身も積極的に仕掛けていったが、最後に強かったのが鎌田選手だった。今日の負けを生かして、来年は絶対にリベンジしたい。

昨日の個人タイムトライアルも2位だったので、今日こそはと思っていたけどうまくいかなかった。これから1年間精進して、またこの舞台に戻りたい。とても強いチームで走らせてもらっていて、レースだけではなくトレーニングでも周りから学ぶことが多い。シーズン後半はそれが証明できるような走りができればと考えている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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