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ライアン・カバナ優勝! 高知県宿毛市ロードレース レポート
高知県宿毛市ロードレースでライアン・カバナが優勝
序盤からの目まぐるしいアタック合戦から抜け出し勝ちパターンに持ち込む
序盤からの目まぐるしいアタック合戦から抜け出し勝ちパターンに持ち込む
●高知県宿毛市ロードレース(三菱地所JCLプロロードレースツアー)
9月24日
宿毛市内特設公道ロードレースコース
12.5km×10周=125km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
花田聖誠
白川幸希
ライアン・カバナ
宮崎泰史
9月24日
宿毛市内特設公道ロードレースコース
12.5km×10周=125km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
花田聖誠
白川幸希
ライアン・カバナ
宮崎泰史
国内プロチームによるロードレースリーグ「三菱地所JCLプロロードレースツアー」は9月24日、高知県宿毛市ロードレースを実施。
コースの一部に自動車専用道路を使う、日本ではユニークなレースは、中盤でメイン集団から抜け出したライアン・カバナとドリュー・モレがそのまま優勝争いへ。
最後は3選手によるスプリント勝負を制したライアンが優勝。
KINAN Racing Team加入後初勝利を飾った。
コースの一部に自動車専用道路を使う、日本ではユニークなレースは、中盤でメイン集団から抜け出したライアン・カバナとドリュー・モレがそのまま優勝争いへ。
最後は3選手によるスプリント勝負を制したライアンが優勝。
KINAN Racing Team加入後初勝利を飾った。
日本のロードレースシーンの活性化と街をスタジアムとすることをコンセプトに、全国各地を転戦するシリーズは、昨年に続く2回目となる宿毛市でのレース開催。
自動車専用道路をコースに組み込むほか、周辺地域を含めて交通を規制し、多くの人々の理解を得ながらレースのための空間が演出された。
自動車専用道路をコースに組み込むほか、周辺地域を含めて交通を規制し、多くの人々の理解を得ながらレースのための空間が演出された。
今節へ臨むにあたり、KINAN Racing Teamはライアンとドリューのほか、シリーズリーダーの山本元喜、花田聖誠、白川幸希、宮崎泰史の6選手を招集。
必勝態勢を組みつつ、メンバー全員にチャンスがあるようなチームオーダーを組む。
12.5kmのサーキットは細かなアップダウンが多く、一瞬のスキをつくアタックや独走を狙う選手にも向いているとあり、KINANメンバーにとってはねらい目となるコースセッティングでもあった。
必勝態勢を組みつつ、メンバー全員にチャンスがあるようなチームオーダーを組む。
12.5kmのサーキットは細かなアップダウンが多く、一瞬のスキをつくアタックや独走を狙う選手にも向いているとあり、KINANメンバーにとってはねらい目となるコースセッティングでもあった。
迎えたレースは、1周回のパレード走行ののちにリアルスタート。
早々からアタックとキャッチを繰り返す出入りの激しい展開。
一時的に白川と山本を含んだ10人ほどの先頭グループが形成されるも、この状況を嫌うチームが追いかけ、しばし慌ただしい状況が続いた。
早々からアタックとキャッチを繰り返す出入りの激しい展開。
一時的に白川と山本を含んだ10人ほどの先頭グループが形成されるも、この状況を嫌うチームが追いかけ、しばし慌ただしい状況が続いた。
均衡が破られたのは、中間地点を過ぎた6周目。
カーター・ベトルス選手(ヴィクトワール広島)の動きにライアンが合わせて、そのまま集団から抜け出すことに成功。
集団の勢いが落ちたタイミングでドリューもアタックし、すぐにライアンたちに追いついた。
強力なオーストラリア人ライダー3人がそろった先頭グループは、徐々に後続との差を拡大。
他チームの扇動によってたびたび追走グループが形成されるが、ここには確実にKINANメンバーがジョイン。
一時は後方に残った4選手すべてが乗り込む場面も見られ、ライバルチーム・選手たちの動きを完全に封じる。
カーター・ベトルス選手(ヴィクトワール広島)の動きにライアンが合わせて、そのまま集団から抜け出すことに成功。
集団の勢いが落ちたタイミングでドリューもアタックし、すぐにライアンたちに追いついた。
強力なオーストラリア人ライダー3人がそろった先頭グループは、徐々に後続との差を拡大。
他チームの扇動によってたびたび追走グループが形成されるが、ここには確実にKINANメンバーがジョイン。
一時は後方に残った4選手すべてが乗り込む場面も見られ、ライバルチーム・選手たちの動きを完全に封じる。
こうした連携が決まり、ライアンとドリューは2分近いリードを確保することに成功。
残り2周からはカーター選手が上りを利用した攻撃に転じるケースが増えるが、ライアンがチェックして決定打を許さない。
ライアンとカーター選手が5秒ほどドリューを先行して最終周回を迎えた。
残り2周からはカーター選手が上りを利用した攻撃に転じるケースが増えるが、ライアンがチェックして決定打を許さない。
ライアンとカーター選手が5秒ほどドリューを先行して最終周回を迎えた。
残り1周になっても冷静に立ち回ったライアンとドリュー。
ドリューはテンポで前線に復帰し、再び先頭交代のローテーションに加わる。
周回後半の登坂区間でまたもカーター選手が動いたが、やはりライアンが反応。
残り1kmからはドリューが牽引役に回り、ライアンに勝負を託した。
ドリューはテンポで前線に復帰し、再び先頭交代のローテーションに加わる。
周回後半の登坂区間でまたもカーター選手が動いたが、やはりライアンが反応。
残り1kmからはドリューが牽引役に回り、ライアンに勝負を託した。
最終コーナーを回り残り200m。
カーター選手が先に仕掛けたが、スプリントに賭けたライアンがきっちりとかわして先頭へ。
前を譲ることなく、優勝のフィニッシュを迎えた。
抜群のコンビネーションを発揮したドリューも3位となり、KINAN勢がワン・スリーを果たした。
カーター選手が先に仕掛けたが、スプリントに賭けたライアンがきっちりとかわして先頭へ。
前を譲ることなく、優勝のフィニッシュを迎えた。
抜群のコンビネーションを発揮したドリューも3位となり、KINAN勢がワン・スリーを果たした。
今季のチーム加入から初めてとなる勝利を挙げたライアン。
タフなレースだったと振り返りながらも、しっかりと得意のパターンに持ち込んで、勝利につなげた。
そしてフィニッシュ後には、地元メディアや関係者に囲まれて祝福を受けた。
タフなレースだったと振り返りながらも、しっかりと得意のパターンに持ち込んで、勝利につなげた。
そしてフィニッシュ後には、地元メディアや関係者に囲まれて祝福を受けた。
このほか、メイン集団で役目を果たした4選手も完走。
チーム一丸となっての勝利に貢献した。
なお、JCL公認レースでの順位をポイント化して競うシリーズリーダー争いは、山本が首位をキープ。残り数戦でトップの座を固めにいく。
チーム一丸となっての勝利に貢献した。
なお、JCL公認レースでの順位をポイント化して競うシリーズリーダー争いは、山本が首位をキープ。残り数戦でトップの座を固めにいく。
高知県宿毛市ロードレース(125km)結果
1 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)2時間50分9秒
2 カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)+0秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
4 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)+2分36秒
5 吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)+2分37秒
6 床井亮太(レバンテフジ静岡)
11 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+3分27秒
12 白川幸希(KINAN Racing Team)+3分28秒
15 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分13秒
17 花田聖誠(KINAN Racing Team)+5分22秒
1 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)2時間50分9秒
2 カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)+0秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
4 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)+2分36秒
5 吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)+2分37秒
6 床井亮太(レバンテフジ静岡)
11 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+3分27秒
12 白川幸希(KINAN Racing Team)+3分28秒
15 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分13秒
17 花田聖誠(KINAN Racing Team)+5分22秒
●選手コメント
ライアン・カバナ
「とても嬉しい。天候にも恵まれて、今日はレース日和だった。高知のコースは昨年に続いて走ったが、とても良い印象があって、今日も気分よくレースができた。
カーター選手が終盤に強いことは知っていたので、彼の動きは特に注意をしていた。残り2周から何度かアタックされたけど、冷静に対処でき、自信のある展開に持ち込むことができた。
自動車専用道路を使ってレースをするのはとてもユニークで、オーストラリアではなかなかないこと。とても興味深く、同時に楽しむことができた」
ライアン・カバナ
「とても嬉しい。天候にも恵まれて、今日はレース日和だった。高知のコースは昨年に続いて走ったが、とても良い印象があって、今日も気分よくレースができた。
カーター選手が終盤に強いことは知っていたので、彼の動きは特に注意をしていた。残り2周から何度かアタックされたけど、冷静に対処でき、自信のある展開に持ち込むことができた。
自動車専用道路を使ってレースをするのはとてもユニークで、オーストラリアではなかなかないこと。とても興味深く、同時に楽しむことができた」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU