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KINAN RACING

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ライアン・カバナ優勝! おおいたアーバンクラシック レポート

ライアン・カバナがおおいたアーバンクラシック優勝
逃げの展開からオーストラリア勢同士のマッチアップに勝利
●おおいたアーバンクラシック
10月1日
大分スポーツ公園周辺特設コース
11.6km×13周=150.8km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
大分市を舞台に行われてきたサイクルイベント「おおいたサイクルフェス!!!2023」のメインイベント、おおいたアーバンクラシックが10月1日に行われ、レース前半に形成された先頭グループから飛び出したライアン・カバナが自身と同じオーストラリア選手とのマッチアップに勝ち、初優勝。
チームとしてもこの大会初のタイトル獲得となった。
秋の大分恒例のイベントは、前日9月30日に大分市中心部での「おおいたいこいの道クリテリウム」を開催し大きな盛り上がりに。
その熱のまま迎えるのがおおいたアーバンクラシック。
UCI(国際自転車競技連合)公認で、アジアツアー1.2クラスにカテゴライズ。
レースとしては節目の10回目を迎えた。
コースはサッカーやラグビーの試合でも知られるレゾナックドーム大分前をスタート後、高低の変化に富む11.6kmの周回コースへ。
住宅地を通過したのち、緑豊かな大分スポーツ公園内をゆく。
平坦区間がほとんどないのが特徴で、周回の最後約500mは上りで、勝負を左右する重要なポイントにもなる。
例年サバイバル化し、前線で生き残った選手たちによる優勝争いとなるのが慣例だ。
KINAN Racing Teamは前日のクリテリウムと同じく、ライアンのほか孫崎大樹、ドリュー・モレ、山本元喜、トマ・ルバ、新城雄大の6人が出走。
前半から積極的に攻めていくことを確認し、レーススタートを迎えた。
スタート直後の下りで落車が発生したものの、巻き込まれることなく序盤を進めたKINAN勢。
プロトンではたびたびアタックがかかるものの、なかなか逃げグループ形成には至らない。
激しい出入りのまま3周回を終えた。
大きな変化は4周目。数人が前をうかがったところを山本とライアンが見逃さずジョイン。
多くのチームがメンバーを乗せたことで、20人ほどがリードを得る格好に。
メイン集団とは30秒前後の差でしばし推移するが、後ろとの差を徐々に引き離すと、そのまま大人数の逃げとなる。
KINANメンバーは枚数を増やすべく、ドリューが5周目に単独で後方から前線へのブリッジに成功。この段階で先頭にKINAN勢が3人。
さらに、7周目に形成された追走グループには新城が入って、他チームの選手の力をうまく利用しながら先頭に迫る。
次の周回では先頭合流を果たし、4人が前を行く数的優位な状況を作り出した。
こうした状況から、10周目にライアンが仕掛けて単独で飛び出すことに成功。
しばしの独走ののちにケイン・リチャード選手(ARAスキップ・キャピタル)が追いついて、2人逃げの態勢となる。
後ろではライアンらを追いたい選手たちが集団のペースアップを図るが、ここに残った山本や新城、ドリューが再三チェックに動いて追走の芽を摘み取っていく。
こうしている間に、ペースに乗ったライアンたちは1分近いリードを確保。
周回を経るごとに逃げ切りの機運が高まり、最終周回を迎えても1分ほどのタイム差は変わらず。ライアンとケイン選手のマッチアップによる優勝争いが濃厚になった。
最後の1周はライアンが数回アタックに出たものの、どれもケイン選手を引き離すまでには至らない。
得意の下りで加速する場面もあったが、ケイン選手の反応に遭い、結局2人の情勢に大きな変化は生まれず。
勝負はマッチスプリントにゆだねられることに。
残り1kmを切ってからはケイン選手を前に出して、その背後で仕掛けどころを探るライアン。
そして迎えた最後の200m。ライアンが加速するとケイン選手との差は明白に。
フィニッシュでは2秒差をつけて優勝の瞬間を迎えた。
レース序盤から動きを読み切って、勝負どころに備えたKINAN勢。
ライアンのアタック後も前線の残ったメンバーがライバルの抑え役に徹し、数的優位を最大限生かすことに成功した。
残り2周では追走に出た数人をドリューが徹底チェック。
ペースアップを防ぐとともに、3位争いのスプリントを制し、ワン・スリーフィニッシュにつなげた。
チームとしてもおおいたアーバンクラシックは初制覇。またひとつ、新たなタイトルを獲得した。

各選手が好調を維持し、最高の結果に結びつけた今大会。
この勢いのまま、秋の重要レースに臨み続けていく。
次戦は10月6~9日のツール・ド・九州(UCIアジアツアー2.1)。
初開催のステージレースで、ビッグリザルトを目指すことになる。
おおいたアーバンクラシック(150.8km)結果
1 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)3時間21分39秒
2 ケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)+2秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+41秒
4 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+42秒
5 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)
6 カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)+46秒
15 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分14秒
19 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+5分19秒
21 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+5分21秒
25 新城雄大(KINAN Racing Team)+5分42秒
●選手コメント
ライアン・カバナ
「大変なレースだったけど勝てて本当に良かった。先頭グループはハイペースで進んでいたので、その分周回を経るたびに人数が減っていった。フィニッシュまで50km以上を残してアタックしたけど、周りの選手が疲れていたからか、非常に効果的な動きになった。

一緒に逃げたケイン選手はとても強く、協力的だった。レースを通じて良い動きができていたと思うし、最後も自信を持ってスプリントができた。今は最高の気分、ミナサンアリガトウゴザイマス!」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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