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KINAN RACING

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マイナビ ツール・ド・九州2023 第1ステージ レポート

マイナビ ツール・ド・九州2023第1ステージは孫崎大樹6位
ドリュー・モレ、ライアン・カバナも好ポジションで次のステージへ
●マイナビ ツール・ド・九州2023
10月7日
北九州市~大牟田市
144km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
新城雄大
畑中勇介
九州で初となるUCI(国際自転車競技連合)公認の国際ステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」(UCIアジアツアー2.1)は、10月7日からステージレースへ。
福岡県を縦断する144kmのコースで争われた第1ステージは、孫崎大樹がチーム最上位の6位でフィニッシュ。
中盤には山本元喜のアタック、終盤にはドリュー・モレらが前方でレースを進めるなど、チーム状態の良さが目立った1日となった。
前日6日に小倉城でのクリテリウムで幕が明けた大会は、この日から総合成績を賭けたステージレースへ。
第1ステージは競輪発祥の地・小倉けいりんの会場でもある北九州メディアドームの中から出発。
新大牟田駅前のフィニッシュを目指す。途中には、スプリントポイントと山岳ポイントが3カ所ずつ設定される。
KINAN Racing Teamはクリテリウムと同じく、孫崎、ドリュー、山本、ライアン、新城雄大、畑中勇介の6人がスタートラインへ。
総合争いを見据え、好位置でレースを進めることを意識した。
スタートから速いペースで進行するプロトンは、18km地点に置かれた1つ目のスプリントポイントへ。
チーム ブリヂストンサイクリングがコントロールする状況から、孫崎が上位通過を目指してスプリント。
トップは押さえられずも、4番手で通過して早速積極的にレースを進める。

その後4人が集団から飛び出して逃げグループを形成。
KINAN勢はこれを見送り、集団待機を選択。
アスタナ・カザクスタン チームやボルトンエクイティース・ブラックスポークが集団をコントロールし、前を行く選手たちとのタイム差を2分30秒程度にとどめた。
レースが進むにつれ、先頭と集団とのタイム差が徐々に縮小。
中盤には前を行く選手たちを捕らえてふりだしに。
2つ目の山岳区間である牛鳴峠の急坂で集団が割れたものの、その後の下りで多くの選手が前線に復帰。40人ほどのグループで終盤へと突入した。

アタックが散発する中、一時は山本が数選手と前をうかがう場面も見られる。
この流れから3回目のスプリントポイントに到達し1位通過。
のちに集団へと戻るが、攻めの姿勢は崩さない。

最後の登坂区間を前に2選手が一時的にリードしたものの、これも決定打とはならず。
集団に残ったKINANメンバーは勝負どころに備えて態勢を整える。
上りに入って先頭2人を捕まえると、また新たなアタックが発生し、これをドリューがチェック。
ライアン、孫崎も続いて頂上を通過した。

フィニッシュまで残すは約5km。
下りに入ったところで孫崎、ドリュー、ライアンが数人のパックに加わったが、後ろから選手たちが追いついて、やがて25人の先頭グループに。
ダウンヒル区間を終えると最終局面。そのままの形勢でスプリント勝負にゆだねられた。
スプリント力のある選手たちも前線に残った中、前日のクリテリウムを勝った兒島直樹選手(チーム ブリヂストンサイクリング)がステージ優勝。
上位争いに絡んだ孫崎がチーム最上位の6位でフィニッシュ。同グループでドリュー、ライアンと続いた。
その後山本、新城、畑中とステージを完了。畑中はレース前半で落車に巻き込まれたものの、すぐにコースへ復帰。6選手いずれも次のステージへ駒を進めている。

第1ステージを終えたチームは、次のステージに勝負をかける。
第2ステージは熊本阿蘇が舞台の108km。南阿曽村の周回コースが今大会のハイライトと目されており、最大勾配10%超の急坂を5回上る難易度の高いルートが用意される。
今大会のクイーンステージ(最重要ステージ)で、総合成績を左右する大事な1日。
今大会唯一の本格山岳ステージで、KINAN勢の真価が問われる。
マイナビ ツール・ド・九州2023 第1ステージ・福岡(144km)結果
1 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)3時間18分48秒
2 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)+0秒
3 ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
4 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島)
5 ジャームス・オーラム(ボルトンエクイティース・ブラックスポーク)
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
16 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
26 山本元喜(KINAN Racing Team)+20秒
39 新城雄大(KINAN Racing Team)+49秒
84 畑中勇介(KINAN Racing Team)+9分2秒


●個人総合時間賞
1 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)3時間18分35秒
2 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)+7秒
3 ユーセフ・レグイグイ(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)+9秒
4 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)+11秒
5 ウィリアム・イーブス(ARAスキップ・キャピタル)+12秒
6 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島)+13秒
8 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
13 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
18 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
26 山本元喜(KINAN Racing Team)+30秒
40 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分2秒秒
84 畑中勇介(KINAN Racing Team)+9分15秒


●ポイント賞
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)10pts
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)5pts
13 山本元喜(KINAN Racing Team)3pts


●山岳賞
9 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts

●チーム総合時間賞
1 ボルトンエクイティース・ブラックスポーク 9時間56分24秒
2 KINAN Racing Team +0秒
●選手コメント
孫崎大樹
「最後の上りを良いポジションでクリアできて、絞られたメンバーの中でのスプリントであれば勝てる自信があった。スプリント力のある選手たちが上りで少し遅れているのが見えたので、そのまま行きたかったが、下りで追いつかれて集団でのスプリントフィニッシュになった。勝った兒島選手をマークしていたので、あとは加速するだけだったが、位置取りでミスがあって、力を出し切れずに終わってしまった。

今日は悔しい結果になったが、明日からも自分にできることを続けていきたい。今日のステージでみんなにアシストしてもらった分、明日は自分がサポート役に回ってチームメートの総合争いにつなげたい。個人的には第3ステージ(大分)でもう一度ステージを狙っていきたいと思っている。

大会が始まって2日間、多くの声援をいただいて素晴らしいレースを走らせてもらっていることを実感している。日本にはないラインレースを楽しめていて、とても気に入っている。」
Photos: Syunsuke FUKUMITSU, Ryo KODAMA
Report, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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