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KINAN RACING

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マイナビ ツール・ド・九州2023 第2ステージ レポート

マイナビ ツール・ド・九州2023は熊本阿蘇でクインステージ
終盤まで優勝争いに加わったライアン・カバナが8位で終える
●マイナビ ツール・ド・九州2023
10月8日 第2ステージ
南小国町~南阿蘇村
108km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
新城雄大
畑中勇介
KINAN Racing Teamが参戦中の九州開催のステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」(UCIアジアツアー2.1)は、10月8日に第2ステージを実施。
熊本県阿蘇地域の山岳地帯を進んだレースは、終盤までトップを争ったライアン・カバナがチーム最上位の8位でフィニッシュ。
個人総合成績でも同順位につけ、残る1ステージへ向かうことになった。
前日7日からステージレースが始まり、この日は熊本県へと舞台を移してレースが行われる。
2016年に起こった熊本地震からの復興をアピールするとともに、九州の大自然の魅力を発信することをコンセプトに据える。
南小国町・瀬の本レストハウスを出発し、阿蘇地域を北から南へと行く。
途中、火の国の神が祀られる阿蘇神社の前を過ぎ、1級山岳箱石峠をクライミング。
南阿曽村へと入ると、今度はケニーロードに向かっての山岳区間を含んだ周回コースを5周回。
上りは10%を超える急坂で、レースの流れを左右する重要ポイント。
今大会一番の難コースであり、クイーンステージ間違いなしの1日である。
前夜から降り続く強い雨の中始まったレースは、序盤の下り区間を経て、15km地点に置かれたスプリントポイントにかけてプロトンがいくつにも割れる時間帯があったものの、のちにまとまって箱石峠へ向かう。
この間に4人が集団から飛び出して逃げグループを形成。
これを見送ったKINAN勢は、集団の前方を固めて上り区間のペーシングを担った。
長い下り基調を進み、いよいよ南阿蘇の周回コースへ。
ここまでに先行していた選手たちを捕まえ、ふりだしに戻した形で急坂へと向かった。

強まる一方の雨の中で上り始めると、あっという間に集団は崩壊。
1周目を終える段階で先頭に残ったのは20人ほど。
ここにライアンとドリュー・モレが加わる。次の周回でドリューが後退したものの、ライアンは前方をキープ。状態の良さをうかがわせる。
そしてライアンが攻撃に出る。3周目に単独でペースを上げると、他選手が見合っている間に40秒以上のリードを確保。
ひとり逃げに持ち込んで、レース全体の流れを引き寄せようと試みた。

しかし、後続もペースを上げ、4周目の上り区間でライアンに再合流。
8人の先頭グループになると、代わる代わるアタックが発生。
どれも決定打には至らなかったものの、活発な状態のまま最終周回を迎えることになった。
最後の登坂に入ると、2選手を先頭グループに送り込んでいたアスタナ・カザクスタン チームの選手たちがスピードを上げる。
これに食らいついていたライアンだったが、中腹で離れると、そこからはみずからのペースでフィニッシュを目指す。
ケニーロードのテクニカルな下りを終えると残りわずか。
トップからは後れを取ったものの、強い雨と急激に下がった気温の中でステージ8位とした。
このステージの結果がおおむね個人総合成績にも反映され、ライアンはステージ順位と同じ個人総合8位に。
ドリュー、孫崎大樹、新城雄大、山本元喜、畑中勇介の各選手も走り切って、残りの1ステージに駒を進めている。

大会最終日の10月9日は、大分県へと移って日田市での第3ステージ。
モータースポーツのみならず、ロードレースの会場としてもおなじみのオートポリスをスタートし、日田市街地を目指す129km。日田の街をめぐる周回コースでフィナーレとなる。
マイナビ ツール・ド・九州2023 第2ステージ・熊本阿蘇(108km)結果
1 アンドレイ・ゼイツ(アスタナ・カザクスタン チーム)2時間57分12秒
2 アントニオ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム)+21秒
3 留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)
4 ウィリアム・イーブス(ARAスキップ・キャピタル)+25秒
5 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテ(JCL TEAM UKYO)
6 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+44秒
8 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分13秒
14 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+2分24秒
40 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+14分34秒
41 新城雄大(KINAN Racing Team)
42 山本元喜(KINAN Racing Team)
71 畑中勇介(KINAN Racing Team)+20分46秒


●個人総合時間賞
1 アンドレイ・ゼイツ(アスタナ・カザクスタン チーム)6時間15分50秒
2 アントニオ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム)+25秒
3 留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)+27秒
4 ウィリアム・イーブス(ARAスキップ・キャピタル)+33秒
5 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテ(JCL TEAM UKYO)+35秒
6 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島)+54秒
8 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分23秒
13 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+2分34秒
26 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+14分44秒
29 山本元喜(KINAN Racing Team)+15分1秒
35 新城雄大(KINAN Racing Team)+15分33秒
73 畑中勇介(KINAN Racing Team)+29分58秒


●ポイント賞
11 孫崎大樹(KINAN Racing Team)10pts
13 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)8pts
16 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)7pts
21 山本元喜(KINAN Racing Team)3pts


●山岳賞
5 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)18pts
15 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)5pts
23 山本元喜(KINAN Racing Team)1pts
●選手コメント
ライアン・カバナ
「クライマー向けのステージだったけど、できうる限りの走りは果たせた。最終周回の上りでトップの選手たちについていけなくなってしまったけど、私なりにベストは尽くせた。最後の下りからフィニッシュまでは、できるだけ前の選手とのタイム差を少なくすることを心掛けた。ステージ8位という順位も決して悪くないのでポジティブにとらえている。

明日のステージもチームみんなにチャンスがある。どんな作戦で挑むかはみんなで話し合って決めるよ」
Photos: Syunsuke FUKUMITSU, Ryo KODAMA
Report, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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