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KINAN RACING

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ジャパンカップクリテリウム レポート

再三のアタックで見せ場を作ったジャパンカップクリテリウム
ロードレース本戦に向けて刺激あるレースに
●ジャパンカップクリテリウム
10月14日
宇都宮市大通り周回コース
2.25km×15周回=33.75km

・出場選手
ドリュー・モレ(DNS)
ライアン・カバナ
宮崎泰史
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
アジア最大級のワンデーレース、ジャパンカップサイクルロードレースは10月13日から関連イベントがスタート。
イベント2日目の14日にクリテリウムを実施。
翌15日のロードレースに出場する選手・チームがほぼ全員そろい、宇都宮市中心部の目抜き通りでハイスピードバトルを展開。
KINAN Racing Teamはレース前後半ともにアタックで見せ場を作るなど、世界の一線級ライダーがそろう中で存在感を示している。
13日に宇都宮市内で行われたチームプレゼンテーションでは、多くの観衆が詰めかけた中でKINANメンバーがパフォーマンスを披露。
畑中勇介のトークで会場の心をつかむと、ライアン・カバナは覚えた日本語を披露し喝采を浴びる。
予定時間をはるかにオーバーしながらも、他チームに負けないテンションで大会の盛り上げに寄与した。
14日から各種レースへ。この日のメインイベントは、宇都宮市大通りを使ってのクリテリウム。
1周2.25kmのコースを15周回する33.75kmのレースは、2カ所のヘアピンコーナーをのぞけばほぼ直線だけと言えるもの。
ロードバイクが出せる最大限のスピードを披露する場でもあり、高速状況下で繰り広げられる勝負に選手もファンも一喜一憂する。

KINAN Racing Teamは今大会、ライアンと畑中のほか、ドリュー・モレ、宮崎泰史、新城雄大、津田悠義の6選手で挑む。
体調に不安のあるドリューは大事をとってクリテリウムを回避するが、この大会に合わせて調整してきた選手たちが開催地・宇都宮へと乗り込んでいる。
2周のパレード走行ののち、レースがスタートを切られる。
チームの勢いを表すかのように、畑中がファーストアタックを仕掛ける。
これがきっかけとなって、あっという間にプロトンは活性化。
7チームが出場しているトップカテゴリーのUCIワールドチーム勢が中心となって、レースそのものを動かしていった。
中盤に10人程度が飛び出して、その中に宮崎が入る場面もあったが逃げグループ形成までは至らず。
終始メイン集団が主導権をもって進行する。
その流れを変えようと、この日3回目のスプリント周回である12周目にKINANメンバーが動いた。
周回の前半に新城がアタックを試みる。
これは決まらなかったが、集団は縦長に。
そこから今度は津田がカウンターで飛び出しを図る。
ここもUCIワールドチーム勢がチェックに動き、簡単にはアタックを決めさせない。
次の周回では宮崎が一瞬のスキを突いて数秒のリードを得るも長くは続かず、一団のまま終盤へと入っていった。
最終的にレースはスプリントで決まり、KINANメンバー5人はいずれも安全なポジションでフィニッシュを目指す格好に。
再三のアタックで見せ場を作って、翌日に控える本戦につなげている。
メインイベントのジャパンカップロードレースは、宇都宮市森林公園に舞台を移し、15日午前10時にスタート。
10.3kmのコースを16周回・164.8kmで争われる。
ジャパンカップ名物・古賀志林道の上りが見どころであり、勝負どころ。
KINAN Racing Teamはクリテリウムと同じメンバーで、上位入りを目指して戦う。

なお、この日はレースに先立って宇都宮市中心街のオリオンスクエアに設けられたiRC TIRE(井上ゴム工業株式会社)さまブースにて、ファンイベントを実施。
15分程度の短い時間だったものの、記念撮影や即席のサイン会などを行い、ファンとの交流の時間を楽しんでいる。
ジャパンカップクリテリウム(33.75km)結果
1 エドワード・トゥーンス(リドル・トレック)40分59秒
2 ライリー・シーハン(イスラエル・プレミアテック)+0秒
3 アクセル・ザングル(コフィディス)
4 ハミッシュ・ビードル(チーム ノボ ノルディスク)+8秒
5 ニコロー・ブラッティ(バーレーン・ヴィクトリアス)
6 岡篤志(JCL TEAM UKYO)
59 新城雄大(KINAN Racing Team)+8秒
70 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+20秒
91 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
94 津田悠義(KINAN Racing Team)+25秒
104 畑中勇介(KINAN Racing Team)+1分29秒
DNS ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
●選手コメント
津田悠義
「初のジャパンカップで、すごい盛り上がりに感動している。行って戻ってのコースだったが、沿道のファンがまったく途切れないことにも驚かされた。

見せ場を作りたいと思ってクリテリウムに臨んだ。残り4周でアタックしたけど、レース全体のスピードが普段にはないくらいの速さで、簡単に追いつかれてしまった。明日のロードレースについては、簡単に逃げられるようなレースにはならないと思うので、動きどころを探りながらUCIポイント獲得を目指していきたい。特に最後の3~4周が勝負。古賀志林道の上りで遅れることなく、先々の展開を読みながらうまく走りたい。

明日のレースが今シーズン最終戦。怪我していた僕を受け入れてくれたチームには本当に感謝していて、それを走りで返したいと思っている。今年は2月からシーズンインして、先輩たちが自分のために働いてくれたレースもあった。学ぶことが多く、今までしたことのなかった経験もたくさんできた1年になった。明日しっかり走って、来年へとつなげたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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