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KINAN RACING

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鹿屋・肝付ロードレース レポート

国内リーグ・Jプロツアーが開幕
畑中勇介が逃げでレース構築、孫崎大樹とともにスプリント賞を獲得
●鹿屋・肝付ロードレース(Jプロツアー)
2月24日(土)
6.5km×20周回=130.0km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
柚木伸元
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
国内プロチームによるロードレースシリーズ、Jプロツアーの2024年シーズンが開幕。
初戦として鹿屋・肝付ロードレースが行われ、KINAN Racing Teamからは8選手が出場。
中盤に形成された10人の先頭グループには畑中勇介が加わるなど、終始積極的にレースを展開した。
この日は畑中とともに、孫崎大樹も中間スプリントを1位通過。
2選手がそろってスプリント賞を獲得している。
国内シーンは昨年に続き、鹿児島からのスタート。
この日行われた鹿屋・肝付ロードレースを皮切りに、シーズンを通して約20戦を行っていく。

コースは鹿屋市と肝付町にまたがる6.5kmの周回ルートで、大隅広域公園を基点とするワインディングロード。
周回後半にかけて高低の変化が大きくなっていく。
20周回・130kmで争われ、最後の直線は上り基調。スプリント力とパンチ力両面が問われる最終局面となる。
鹿児島では2レース開催され、KINAN Racing Teamは畑中、孫崎のほか、山本元喜、白川幸希、柚木伸元、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大の総勢8人がエントリー。
1~2月で海外レースを済ませている選手たちに、シクロクロスシーズンを終えた若手の柚木が合流。いよいよメンバーの足並みがそろった。
レーススタート直後からアタックとキャッチを繰り返したプロトンは、100人を超えるライダーが一団となってハイスピードで進行。
KINANメンバーも前方に位置し、数人単位でのアタックにはジョインしていく。
一時的に10人を超えるパックが形成され、KINAN勢の姿も確認できるが、どれもリードを得るところまではいかない。
その間、4周目に設定されたこの日1つ目の中間スプリントポイントを迎え、孫崎が1位通過を果たしている。
流れが変わったのは、8周目から9周目へと移るタイミング。
10人ほどが前をうかがったところで畑中が加わり、そのまま逃げの態勢に。
戦力を整えるチームのほとんどが選手を送り込み、着々と集団とのタイム差を広げていった。
先頭グループと集団とは1分30秒ほどのタイム差で推移。
前線にメンバーを送り込めなかったチームが集団のスピードを上げて追撃を試みるが、先頭グループも好ペースで進行。
畑中も快調に飛ばし、14周目に置かれた中間スプリントポイントでは1位通過。
孫崎に続いてスプリント賞獲得を決めている。
ただ、15周を終えたあたりから逃げ切りを許すまいと集団をタイミングを計っていたチームがいよいよ本格的にペーシングを開始。
1周ごとに数十秒単位でタイム差が縮小し、残り3周に入ろうかというところで約30秒差。
この頃には先頭では数的優位のチームが仕掛け始めていたこともあり、集団に残っていたKINANメンバーが追走を開始。
一気にペースを上げて、逃げていた選手たちを捕まえた。
その後数人のアタックがあったものの、その芽をすべて摘み取って、一団で最終周回へ。
さらにスピードが上がって、上りでは各所で中切れが発生。
先頭付近に残るのは15人ほどとなって、フィニッシュめがけてのスプリントを迎えた。
最後まで踏みとどまった孫崎が勝負に挑んで、結果的に8位でフィニッシュ。
終盤にプロトンをコントロールしたトマ、新城、山本、そして逃げで魅せた畑中も続き、レースを完了している。
トップまでは及ばなかったものの、レースを動かした孫崎と畑中がスプリント賞を獲得しポディウムに登壇。アグレッシブな走りを印象付けた。
改めて策を組み立て、翌25日に控える志布志クリテリウムへと向かう。
今度は2.9kmコースを20周回する58.0kmのショートレース。ロードレースと同じ8選手で、スピードと勝負強さを証明する。
鹿屋・肝付ロードレース(130.0km)結果
1 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)2時間59分30秒
2 小野寺玲(ヴィクトワール広島)+1秒
3 宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム)
4 石原悠希(シマノレーシングチーム)
5 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+2秒
6 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
8 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+3秒
11 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
42 新城雄大(KINAN Racing Team)+39秒
60 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分27秒
64 畑中勇介(KINAN Racing Team)+5分41秒
DNF 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)
DNF 白川幸希(KINAN Racing Team)


・スプリント賞
4周目 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
14周目 畑中勇介(KINAN Racing Team)
●選手コメント
畑中勇介
「Jプロツアーの加盟チームが増え、どのチームもモチベーションが高く、逃げが決まるまではかなりの時間を要した。KINANからは誰でも逃げに乗れるようにはしていて、タイミングよく僕が逃げに入ることができた。マトリックスパワータグが先頭に3人を送り込んで優位に進めていたので、逃げのペースを維持しながらも自分は集団に残ったチームメートが動き出すのを待っていた。

かつては自分が勝つつもりでレースに臨んでいたが、最近は変わってきている。チームの中でできることがあると思っているし、年齢的な衰えを受け入れながら、どうやって貢献していくかを考えている。今日の逃げは強いチームが複数人乗せていたこともあり、彼らから遅れてはいけないという大きな責任が自分にあった。その意味では役目を果たせたと思うし、それができなくなったらKINANにいる意味がないと思っている。

明日のクリテリウムはスプリント力の高いチームが主導権を握るだろうけど、僕たちもただ黙って終わるわけにはいかない。彼らを驚かせられるような走りをしたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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