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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ターキー第2ステージ レポート

ツアー・オブ・ターキー第2ステージは山岳区間で人数の絞り込み
KINANメンバー3選手が前線に残って続くステージへつなげる
●プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIプロシリーズ)
第2ステージ 4月22日(月)
ケメル-カシュ 190.6km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦しているツアー・オブ・ターキー(UCIプロツアー)は第2ステージ。
現地4月22日に行われたレースは今大会最長の190.6kmで争われ、コース後半にそびえた2級山岳でプロトンの人数が大幅に絞り込まれる展開。
KINANメンバーはドリュー・モレ、トマ・ルバ、山本元喜の3人が前線でフィニッシュし、この先のステージへの期待を膨らませている。
前日21日に始まった大会は、世界的な注目度の高さを表すように、華やかかつハイクオリティのレースが繰り広げられている。
第1ステージは大集団のスプリント決着となったが、22日に行われる第2ステージからは少しずつ丘陵部や山岳地帯へも足を運んでいくことになる。
実際にこの日はロードレースにおいて長距離の部類に入る190.6kmを走行。
地中海沿いを西へと進み、前半では3級山岳を含んだアップダウン。
平坦基調の中盤を経て、後半からは2級山岳を上るタフなコースレイアウト。
フィニッシュ前約35kmから下りをこなし、ユネスコ世界遺産にも登録されるカルカンの街に到達する。
KINAN Racing Teamは第1ステージを大きなトラブルなくクリアし、良いムードで次のステージへ。
世界トップのチーム群・UCIワールドチームが主導権を握るプロトンにあっても、臆せずチーム力を発揮するチャンスをうかがう。
迎えたレースは、スタート直後から逃げを狙ったアタックが散発。
数人が一時的にリードをしては集団がキャッチする流れがしばし続く。
たびたびKINANメンバーも前を狙って動き、20km地点を過ぎたあたりではライアン・カバナが5人ほどのパックで数秒リードする場面も見られた。
40km地点を前に、6人が先行を開始。これで慌ただしい状況が緩和されると、リーダーチームのdsmフィルメニッヒ・ポストNLがメイン集団のコントロールを開始。
タイム差拡大を容認し、最大で4分30秒ほどまで広がる。この間、KINANメンバーは集団に待機し残り距離を減らしていった。
レースが半ばを過ぎてからも4分前後のタイム差で推移していたが、125km地点を過ぎて始まる2級山岳の上りで流れが一変。
集団が逃げる選手たちとの差を縮めると同時に、人数の絞り込みを開始。
長く先頭を走り続けた選手たちは132.4km地点に設けられた山岳ポイントを通過したのち、集団へと引き戻される。
この頃には前線に残ったのは80人ほど。KINAN勢ではドリュー、トマ、山本が入り、フィニッシュまでを急いだ。
その後は複数人を残していたUCIワールドチーム勢がペースメイクし、海沿いのワインディングロードを進む。その態勢に変化なく、最終局面を迎えることとなる。

上り基調のフィニッシュ前でのスプリントは、マックス・カンター選手(アスタナ・カザクスタンチーム)が勝ち、81位までが同タイムフィニッシュ。
前に残ったKINANメンバー3人も良い形でステージを終えている。
また、2級山岳以降後ろのグループでフィニッシュを目指した孫崎大樹、レイモンド・クレダー、ライアン・カバナ、新城雄大もステージを完了。引き続き全7選手でレースを進める。

23日に実施される第3ステージは、フェトヒエからマルマリスまでの156km。
地中海沿いの観光地をつなぐコースは、大小の変化が多いレイアウト。
後半に2つの3級山岳が控えており、これらもレース展開にアクセントをもたらす要素となりそうだ。
ツアー・オブ・ターキー 第2ステージ(190.6km)結果
1 マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタンチーム)4時間43分16秒
2 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)+0秒
3 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)
4 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ・カザクスタンチーム)
5 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)
6 ダビ・ゴンザレス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
50 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
59 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
67 山本元喜(KINAN Racing Team)
116 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分18秒
123 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
125 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
143 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ヘンリ・ウーリッヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク)7時間39分24秒
2 トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、dsmフィルメニッヒ・ポストNL)+2秒
3 ダビ・ロサノ(スペイン、チーム ノヴォノルディスク)+3秒
4 トマシュ・ブチンスキ(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)+4秒
5 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)+6秒
6 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ・カザクスタンチーム)
68 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
69 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
80 山本元喜(KINAN Racing Team)
108 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+9分24秒
117 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
139 新城雄大(KINAN Racing Team)
140 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)


・チーム総合
1 Q36.5プロサイクリングチーム 22時間58分30秒
16 KINAN Racing Team +0秒
●選手コメント
山本元喜
「大集団のスプリントもあり得るかと思っていたが、結果的に2級山岳で人数がかなり絞り込まれたので集団に残ることを最優先した。ドリューとトマも残っていたので、チーム総合も多少意識した面もある(チーム総合:チーム内上位3選手のステージタイムの合算で競う)。

(個人としてはツアー・オブ・ターキー出場は2回目)前回はUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)の一員として臨んでいたので、集団のコントロールがあったり、毎ステージ何かしらの役割をもって走っていた。立場や見方がこの何年間かで変わってくる中で、やはり走りやすいレースだと思うし、オーガナイズされたイベントだと感じている。

経験上、長いステージレースの前半で動きすぎるとその後に響くことは分かっている。大会中盤から何かトライできればと思っているのと、個人総合でUCIポイント獲得(40位以内)できるチャンスがあるなら生かしたい。まずは先頭から遅れないことを重視して走っていく」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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