NEWS
クイーンステージのツール・ド・熊野
上りスプリントでライアンが3位、残り1日で大勝負をかける
上りスプリントでライアンが3位、残り1日で大勝負をかける
●ツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)
第2ステージ 5月11日(土)
熊野山岳 107.7km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
第2ステージ 5月11日(土)
熊野山岳 107.7km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamのホームレース、ツール・ド・熊野は最難関の熊野山岳コースへ。
5月11日に行われた第2ステージは丸山千枚田に代表される山岳区間を駆け、最後は上りスプリントで決着。
ライアン・カバナがステージ3位となり、表彰台に上がっている。
5月11日に行われた第2ステージは丸山千枚田に代表される山岳区間を駆け、最後は上りスプリントで決着。
ライアン・カバナがステージ3位となり、表彰台に上がっている。
前日10日に始まった熊野での戦いは、和歌山県古座川町での第1ステージを終えて熊野山岳での第2ステージへ。
大会初日はドリュー・モレがチーム最上位となる6位で終え、個人総合でも5番手に。
ライアンも総合で7位につけて、2選手が上位につけて最重要ステージへと進んだ。
大会初日はドリュー・モレがチーム最上位となる6位で終え、個人総合でも5番手に。
ライアンも総合で7位につけて、2選手が上位につけて最重要ステージへと進んだ。
今大会の最難関コースは、三重県熊野市・熊野スカイパーク球場を発着とする107.7km。
スタート後から連続する細かなアップダウンをこなすと、2級山岳に設定される丸山千枚田を含んだ周回コースへ。
棚田の間を縫う上りは美しい景観とは対照的に、選手たちの登坂力を試す本格クライミング。
山岳ポイントを通過後も緩やかに上り、その後は赤木城の前を通過しながらのテクニカルなダウンヒル。
4周回を終えると、約20kmの復路を経て熊野スカイパーク球場へ。
スタート後から連続する細かなアップダウンをこなすと、2級山岳に設定される丸山千枚田を含んだ周回コースへ。
棚田の間を縫う上りは美しい景観とは対照的に、選手たちの登坂力を試す本格クライミング。
山岳ポイントを通過後も緩やかに上り、その後は赤木城の前を通過しながらのテクニカルなダウンヒル。
4周回を終えると、約20kmの復路を経て熊野スカイパーク球場へ。
フィニッシュまでの1kmの上りは最後の勝負どころ。
特に最終コーナーを抜けて、フィニッシュラインまでの約250mの急坂はパワーとスピードが要求される。
今年からコースが大きく変わったこともあり、今までにない熊野山岳での戦いに期待が膨らむ。
特に最終コーナーを抜けて、フィニッシュラインまでの約250mの急坂はパワーとスピードが要求される。
今年からコースが大きく変わったこともあり、今までにない熊野山岳での戦いに期待が膨らむ。
迎えた大事な1日。リアルスタート直後から続いたいくつかのアタックには山本元喜がチェックに動き、逃げの芽を摘み取っていく。
この日唯一の中間スプリントポイントをはさんで1回目の丸山千枚田に入ると、KINANメンバーが集団前方を固めてコントロールを開始。
山本とライアンが主に牽引役を担って山岳区間を進む。その後の下りで抜け出しを図った他チームの攻撃には孫崎大樹とトマ・ルバが反応。決定打は許さない。
この日唯一の中間スプリントポイントをはさんで1回目の丸山千枚田に入ると、KINANメンバーが集団前方を固めてコントロールを開始。
山本とライアンが主に牽引役を担って山岳区間を進む。その後の下りで抜け出しを図った他チームの攻撃には孫崎大樹とトマ・ルバが反応。決定打は許さない。
2周目以降はJCLチーム右京やマトリックスパワータグがペーシングを図るが、新城雄大がアタックを試みるなどKINANメンバーも応戦。
3回目の丸山千枚田ではドリューがアタック。これで活性化したメイン集団は、最終周回を前に30人ほどまでに絞られた。
3回目の丸山千枚田ではドリューがアタック。これで活性化したメイン集団は、最終周回を前に30人ほどまでに絞られた。
最後の丸山千枚田登坂に入って、ドリューが再び集団前方へ。
上りで飛び出したクドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン選手(トレンガヌ・サイクリングチーム)を追うグループにドリューも加わり、みずからも牽引を引き受ける。
さらにはライアンも下り区間で合流。周回コースを終えた時点ではクドゥス選手が単独先頭で、約30秒差で2選手、さらに20秒差でドリューとライアンが入る実質のメイン集団の構図。
上りで飛び出したクドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン選手(トレンガヌ・サイクリングチーム)を追うグループにドリューも加わり、みずからも牽引を引き受ける。
さらにはライアンも下り区間で合流。周回コースを終えた時点ではクドゥス選手が単独先頭で、約30秒差で2選手、さらに20秒差でドリューとライアンが入る実質のメイン集団の構図。
フィニッシュへ向かう約20kmの復路区間で勢いを増したのはメイン集団。
まず前にいた2選手をとらえ、残り8kmでクドゥス選手もキャッチ。
この直後に山本大喜選手(JCLチーム右京)が単独で飛び出すが、ドリューとライアンは集団に待機して、スプリント勝負に備えた。
まず前にいた2選手をとらえ、残り8kmでクドゥス選手もキャッチ。
この直後に山本大喜選手(JCLチーム右京)が単独で飛び出すが、ドリューとライアンは集団に待機して、スプリント勝負に備えた。
最終盤で追撃ムードを高めた集団は、残り1kmからの上りでさらにギアを上げて、山本選手を吸収。
スプリントに向けてはドリューが引き上げ役となって、ライアンを集団前方へと導く。
250mの上りスプリントは、ライアンが先頭で最終コーナーを抜けて一番に加速を開始した。
スプリントに向けてはドリューが引き上げ役となって、ライアンを集団前方へと導く。
250mの上りスプリントは、ライアンが先頭で最終コーナーを抜けて一番に加速を開始した。
このまま勝負を決めたいライアンだったが、背後についたベンジャミ・プラデス選手(VC福岡)が残り100mで逆転。
レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)も上がってきて、ライアンは3位でのフィニッシュとなった。
レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)も上がってきて、ライアンは3位でのフィニッシュとなった。
レース後半に見せ場を作ったドリューもトップと同タイムで9位。
結果的に集団は17人まで絞られ、新しい熊野山岳コースの厳しさを象徴する格好となった。
結果的に集団は17人まで絞られ、新しい熊野山岳コースの厳しさを象徴する格好となった。
この日は上りフィニッシュにより着順によるボーナスタイムは適用されず、上位選手間の総合タイムはおおむね変化はなし。
第2ステージを終えた段階での個人総合順位は、ドリューがトップから7秒差の6位、ライアンが8秒差の7位につける。
大会最終日の12日は、和歌山県太地町での104.3kmの第3ステージ。
10.5kmの周回コースをおおむね10周する。3周目と6周目それぞれの終了時には、中間スプリントポイントを設定。
個人総合争いが僅差であることから、ここでのボーナスタイムを生かしながらの総力戦になる。
トップ10圏内に2選手を送り込んでいるKINAN Racing Teamとしても、順位のジャンプアップをかけてメンバー総動員で最終決戦に臨む。
第2ステージを終えた段階での個人総合順位は、ドリューがトップから7秒差の6位、ライアンが8秒差の7位につける。
大会最終日の12日は、和歌山県太地町での104.3kmの第3ステージ。
10.5kmの周回コースをおおむね10周する。3周目と6周目それぞれの終了時には、中間スプリントポイントを設定。
個人総合争いが僅差であることから、ここでのボーナスタイムを生かしながらの総力戦になる。
トップ10圏内に2選手を送り込んでいるKINAN Racing Teamとしても、順位のジャンプアップをかけてメンバー総動員で最終決戦に臨む。
ツール・ド・熊野 第2ステージ(107.7km)結果
1 ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC福岡)2時間44分39秒
2 レオネル・キンテロ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島)+0秒
3 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
4 岡篤志(JCLチーム右京)
5 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)
6 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌ・サイクリングチーム)
9 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
27 新城雄大(KINAN Racing Team)+6分23秒
37 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+8分55秒
39 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+9分52秒
47 山本元喜(KINAN Racing Team)+13分54秒
・個人総合時間
1 岡篤志(JCLチーム右京)5時間39分35秒
2 山本大喜(JCLチーム右京)+5秒
3 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)+6秒
4 小石祐馬(JCLチーム右京)
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC福岡)+7秒
6 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
7 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+8秒
25 新城雄大(KINAN Racing Team)+6分32秒
35 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+9分4秒
40 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+11分26秒
49 山本元喜(KINAN Racing Team)+15分28秒
・ポイント賞
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)13pts
11 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)6pts
14 新城雄大(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)1pts
・チーム総合
1 JCLチーム右京 16時間59分12秒
5 KINAN Racing Team +6分23秒
1 ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC福岡)2時間44分39秒
2 レオネル・キンテロ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島)+0秒
3 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
4 岡篤志(JCLチーム右京)
5 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)
6 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌ・サイクリングチーム)
9 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
27 新城雄大(KINAN Racing Team)+6分23秒
37 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+8分55秒
39 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+9分52秒
47 山本元喜(KINAN Racing Team)+13分54秒
・個人総合時間
1 岡篤志(JCLチーム右京)5時間39分35秒
2 山本大喜(JCLチーム右京)+5秒
3 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)+6秒
4 小石祐馬(JCLチーム右京)
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC福岡)+7秒
6 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
7 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+8秒
25 新城雄大(KINAN Racing Team)+6分32秒
35 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+9分4秒
40 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+11分26秒
49 山本元喜(KINAN Racing Team)+15分28秒
・ポイント賞
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)13pts
11 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)6pts
14 新城雄大(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)1pts
・チーム総合
1 JCLチーム右京 16時間59分12秒
5 KINAN Racing Team +6分23秒
●選手コメント
ライアン・カバナ
「クイーンステージをリスペクトし、集中して臨んだ。想定としてはドリューとトマを山岳で前に送り出すことだったが、昨日に続いて逃げが決まらず接戦になった。最後まで良い位置で走り続けられたので、自信をもって上りスプリントに向かったけど仕掛けたタイミングが速すぎた。ただ、プラデス選手とキンテロ選手はスプリント力が高いので、彼らに続いての3位は悪くない。
明日も大きな1日になるがベストを尽くす。今年のツール・ド・熊野にも満足していて、新しいコースや会場の盛り上がりに満足している。あとは良い結果が出せれば最高にハッピーだ。最後までトライするよ」
ライアン・カバナ
「クイーンステージをリスペクトし、集中して臨んだ。想定としてはドリューとトマを山岳で前に送り出すことだったが、昨日に続いて逃げが決まらず接戦になった。最後まで良い位置で走り続けられたので、自信をもって上りスプリントに向かったけど仕掛けたタイミングが速すぎた。ただ、プラデス選手とキンテロ選手はスプリント力が高いので、彼らに続いての3位は悪くない。
明日も大きな1日になるがベストを尽くす。今年のツール・ド・熊野にも満足していて、新しいコースや会場の盛り上がりに満足している。あとは良い結果が出せれば最高にハッピーだ。最後までトライするよ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU