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全日本選手権ロードレース エリート レポート
雨と風でサバイバル化した全日本選手権ロードレースは山本元喜が9位
完敗にシーズン後半の雪辱誓う
完敗にシーズン後半の雪辱誓う
●全日本選手権ロードレース エリート
8km×20周回=160km
・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
宮崎泰史
新城雄大
畑中勇介
8km×20周回=160km
・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
宮崎泰史
新城雄大
畑中勇介
ロード種目の全日本選手権は6月23日に大会最終日を迎え、最後の競技として行われた男子エリートのロードレースでKINAN Racing Teamは山本元喜の9位が最高。
中盤には宮崎泰史が先頭に立ち、しばらくレースをリードしたものの後に集団が吸収。
終盤にかけて力勝負となったなかで山本と宮崎が上位争いから遅れるも、完走を果たした。
中盤には宮崎泰史が先頭に立ち、しばらくレースをリードしたものの後に集団が吸収。
終盤にかけて力勝負となったなかで山本と宮崎が上位争いから遅れるも、完走を果たした。
2024年シーズンの日本王者を決める戦いは、いよいよ最後の一戦へ。
高低の変化が連続する日本サイクルスポーツセンター内8kmコースを20周回・160kmで争われる男子エリートは、暑さが増す時期のレース開催であることも関係し、例年サバイバル化する。
今回においては折からの風雨が強さを増し、より過酷なコンディション下でのレースを余儀なくされている。
高低の変化が連続する日本サイクルスポーツセンター内8kmコースを20周回・160kmで争われる男子エリートは、暑さが増す時期のレース開催であることも関係し、例年サバイバル化する。
今回においては折からの風雨が強さを増し、より過酷なコンディション下でのレースを余儀なくされている。
“本番”ともいえる大一番に、KINAN Racing Teamは山本と宮崎に加えて、孫崎大樹、白川幸希、新城雄大、畑中勇介の6選手で挑む。
宮崎は今大会初日の個人タイムトライアルで2位となり、好調をアピール。
山本も今回と同会場で行われた昨年の大会で3位となり、2年連続の表彰台、さらには6年ぶりの王座奪還も視野に調整を進めてきた。
宮崎は今大会初日の個人タイムトライアルで2位となり、好調をアピール。
山本も今回と同会場で行われた昨年の大会で3位となり、2年連続の表彰台、さらには6年ぶりの王座奪還も視野に調整を進めてきた。
108人の出走で迎えたレースは、散発的にアタックが生まれ、ときおり数人が先頭でパックを形成する流れ。
KINANメンバーも集団前方に構えて大きな動きに備える。
3周目後半には集団内で落車が発生し、タイミングを同じくしてペースをアップを図る選手が出始めたことも関係して、急速にプロトンは縦長に。
ここは宮崎が好位置をキープして、ライバルの動きをチェックしていった。
KINANメンバーも集団前方に構えて大きな動きに備える。
3周目後半には集団内で落車が発生し、タイミングを同じくしてペースをアップを図る選手が出始めたことも関係して、急速にプロトンは縦長に。
ここは宮崎が好位置をキープして、ライバルの動きをチェックしていった。
レース前半の重要局面となったのが8周目。
JCL TEAM UKYO・増田成幸選手が先頭に出ると、これを追って宮崎が集団から抜け出す。
時間をかけることなく増田選手にジョインすると、そこから2人逃げの態勢となる。
20人を切ったメイン集団には、JCL TEAM UKYOは複数人を残すものの、KINAN Racing Teamは山本のみに。
宮崎は最前線でレース構築を図って、少しでも優位な状況を作り出す役目を担った。
JCL TEAM UKYO・増田成幸選手が先頭に出ると、これを追って宮崎が集団から抜け出す。
時間をかけることなく増田選手にジョインすると、そこから2人逃げの態勢となる。
20人を切ったメイン集団には、JCL TEAM UKYOは複数人を残すものの、KINAN Racing Teamは山本のみに。
宮崎は最前線でレース構築を図って、少しでも優位な状況を作り出す役目を担った。
一時は集団に2分以上のリードを得た宮崎たちだったが、12周目に増田選手にバイクトラブルが発生したのを機に、タイム差が急速に縮小。
次の周回までは単独で先頭を走った宮崎は、14周目に集団へ。ふりだしに戻ったメインのプロトンには、山本と宮崎が残った。
次の周回までは単独で先頭を走った宮崎は、14周目に集団へ。ふりだしに戻ったメインのプロトンには、山本と宮崎が残った。
この直後、4選手がアタックすると、山本が単独で追走。
前が見える位置で追いかけたが、わずかに届かず。
先頭の4人を追う数人のパックを形成したものの、そこからも遅れ、終盤はトップ10入りを目指しての走りとなった。
前が見える位置で追いかけたが、わずかに届かず。
先頭の4人を追う数人のパックを形成したものの、そこからも遅れ、終盤はトップ10入りを目指しての走りとなった。
前線ではアタックを決めた選手たちがそのまま優勝争いへと移り、山本は9番手を走行。
このポジションをキープしたまま終盤を走り抜き、トップとは9分36秒差で9位でフィニッシュラインを通過。
中盤に見せ場を作った宮崎も最後まで走り切り、14位でレースを完了。
途中から雨が止んだものの、強風と多湿下でのレースとなって、最終的に完走したのは19選手。
KINAN Racing Teamは2人が160kmを走り終えた。
このポジションをキープしたまま終盤を走り抜き、トップとは9分36秒差で9位でフィニッシュラインを通過。
中盤に見せ場を作った宮崎も最後まで走り切り、14位でレースを完了。
途中から雨が止んだものの、強風と多湿下でのレースとなって、最終的に完走したのは19選手。
KINAN Racing Teamは2人が160kmを走り終えた。
今大会3日間を通し、表彰台は宮崎の個人タイムトライアルのみとなり、照準を定めたロードレースでは悔いの残る結果に。
国内外でのレースが控えるシーズン後半での雪辱をチーム全体で誓っている。
国内外でのレースが控えるシーズン後半での雪辱をチーム全体で誓っている。
これで2024年シーズンの前半戦を終えることとなり、後半戦への移行期間へ。
コンディションの再構築や新たな目標レースの設定などを行いながら、チームビルディングを進めていく。
コンディションの再構築や新たな目標レースの設定などを行いながら、チームビルディングを進めていく。
全日本選手権ロードレース エリート(160.0km)結果
1 小林海(マトリックスパワータグ)4時間47分25秒
2 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+0秒
3 山本大喜(JCL TEAM UKYO)
4 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+10秒
5 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+1分4秒
6 留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)+1分28秒
9 山本元喜(KINAN Racing Team)+9分36秒
14 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+11分29秒
DNF 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF 白川幸希(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
1 小林海(マトリックスパワータグ)4時間47分25秒
2 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+0秒
3 山本大喜(JCL TEAM UKYO)
4 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+10秒
5 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+1分4秒
6 留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)+1分28秒
9 山本元喜(KINAN Racing Team)+9分36秒
14 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+11分29秒
DNF 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF 白川幸希(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
●選手コメント
山本元喜
「終わってみれば、上りと地脚の勝負というところで順当な結果だったのかなと感じている。(3位に入った)前回とはまったく異なるレース展開だったなかで、もう少しうまく連携できたのではないかというのが終わってみての第一印象。個人的には序盤から動きすぎてしまった反省点はあるけど、9位という順位は妥当かなと思う。
4人が抜け出したタイミング(14周目)は、集団の消耗度を読み切れていなくて、結果的にワンテンポ遅れてひとりで追うような格好になってしまった。4人に追いついたところで勝負できていたかは分からないけど、追いきれなかったところだけ見ればもったいなかった。
去年以上に準備をしての今回だったので、終盤は“せめてUCIポイントを”と思って走り続けたけど、さすがに9位という結果は満足できない。いま一度しっかり取り組んで、シーズン後半へ…という思いが強まっている。ひとりひとりの能力は間違いなく高いし、連携面さえうまくいけば戦えることは分かっている。みんなの走りがかみ合えば、必ず好リザルトは得られると実感している」
山本元喜
「終わってみれば、上りと地脚の勝負というところで順当な結果だったのかなと感じている。(3位に入った)前回とはまったく異なるレース展開だったなかで、もう少しうまく連携できたのではないかというのが終わってみての第一印象。個人的には序盤から動きすぎてしまった反省点はあるけど、9位という順位は妥当かなと思う。
4人が抜け出したタイミング(14周目)は、集団の消耗度を読み切れていなくて、結果的にワンテンポ遅れてひとりで追うような格好になってしまった。4人に追いついたところで勝負できていたかは分からないけど、追いきれなかったところだけ見ればもったいなかった。
去年以上に準備をしての今回だったので、終盤は“せめてUCIポイントを”と思って走り続けたけど、さすがに9位という結果は満足できない。いま一度しっかり取り組んで、シーズン後半へ…という思いが強まっている。ひとりひとりの能力は間違いなく高いし、連携面さえうまくいけば戦えることは分かっている。みんなの走りがかみ合えば、必ず好リザルトは得られると実感している」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU