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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション第1ステージ レポート

トルコ開催のステージレース「ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション」
第1ステージは新城雄大が4位、終盤の逃げに3人が乗り込む好レース
●ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation、UCIヨーロッパツアー2.2)
第1ステージ サムスン-ヤカケント 118.8km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
KINAN Racing Teamにとって今季4戦目となるトルコでのステージレース。
8月30日に開幕したツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation)は、黒海沿岸の街・サムスンから同国首都のアンカラまでをつなぐ、全4ステージ・総距離約600km。
118.8kmで争われた第1ステージは、終盤に形成された15人のグループがそのまま逃げ切り。
チームは新城雄大が4位に入ったほか、宮崎泰史と山本元喜も同グループでフィニッシュ。
まずは幸先良い出足としている。
今シーズンは早い時期からトルコ開催のレースを転戦し、チームはその戦いぶりを高く評価された。
同国での4戦目となる今回は、UCIヨーロッパツアー2.2クラスにカテゴライズされ、地元トルコのほかヨーロッパ各国からも実績のあるチームが集結。
KINAN Racing Teamにとっても、シーズン後半を加速させる重要な4日間となる。
今回は新城、宮崎、山本に加え、孫崎大樹、トマ・ルバ、畑中勇介のオーダーで臨む。
第1ステージはサムスンを出発し、黒海に沿って西へと進行。
途中、4級山岳を越えながら、ヤカケントの街を目指す118.8km。
全体的には平坦基調で、レース距離が短いこともあって激しいアタックの応酬となることが予想された。
その見立て通り、レースはリアルスタートからアタックが散発。
10人前後のパックにはKINAN勢が確実にジョインするなど、常に前線で展開。
チームごとの思惑が絡んで逃げが決まらないまま、中盤まで進む。
この間、宮崎が落車に巻き込まれ足止めを余儀なくされるが、労せず集団へ戻っている。
レース半ばには部分的に路面が荒れ、砂ぼこりが舞う中を行くハードなシチュエーションも。
集団から遅れる選手や、パンクトラブルに見舞われる選手が多発するが、KINANメンバーはスマートな走り。
危険な状況をうまく回避して、後半へと入っていく。
出入りが続く展開に新たな局面が訪れたのは、フィニッシュまで30kmを残したタイミング。
1回目の中間スプリントポイントを目前に約10人が集団から抜け出すと、KINAN勢では孫崎と新城が加わる。
スプリントポイントでは孫崎が2位通過し、2秒のボーナスタイムを獲得している。
この逃げはやがてキャッチされたものの、97.6km地点に設置された2回目の中間スプリントポイント通過後に、総勢15人の逃げが先を急ぐ。
今度は山本と宮崎が入り、さらに新城も合流。メイン集団からのタイム差を広げていった。
集団の追撃をかわした先頭グループは、いよいよステージ優勝争いへ。
残り3kmを切ったところで新城、山本とアタックを試みるが、これは決まらず。
最終局面へ向けて宮崎のスプリントに賭けるべく、新城と山本が牽引。
最後は混戦になったこともあって狙い通りの動きとはならなかったものの、新城が4番手を押さえてフィニッシュラインを通過。
宮崎、山本も同グループでレースを完了。メイン集団は19秒差で続いた。
大会初日とあり、まずはフィニッシュでの着順がおおむね個人総合成績に反映。
新城が4位、宮崎が8位、山本が14位として次のステージへと向かう。
また、チーム内上位3人のタイム合算で競うチーム総合でも2位につけ、個人・チーム両面で好スタートを切っている。
翌31日に行う第2ステージは、ハブザからアマスヤまでの133.7km。
内陸部へ針路を変えて、前半は丘陵地を、後半は平坦区間を進むコースレイアウトが用意される。
ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション 第1ステージ(118.8km)結果
1 ヴィンツェント・ドルン(ドイツ、バイクエイド)2時間31分19秒
2 ステフ・ロジエ(ベルギー、サイクリング・フラーンデレン)+0秒
3 タヒル・イギット(トルコ、スポルトトサイクリングチーム)
4 新城雄大(KINAN Racing Team)
5 ヤルモ・ベレンス(ベルギー、サイクリング・フラーンデレン)
6 ニコラス・セスラー(ブラジル、ヴィクトリアスポーツプロサイクリング)
8 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
14 山本元喜(KINAN Racing Team)
22 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+19秒
47 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
58 畑中勇介(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ヴィンツェント・ドルン(ドイツ、バイクエイド)2時間31分9秒
2 ステフ・ロジエ(ベルギー、サイクリング・フラーンデレン)+4秒
3 タヒル・イギット(トルコ、スポルトトサイクリングチーム)+6秒
4 新城雄大(KINAN Racing Team)+10秒
5 ヤルモ・ベレンス(ベルギー、サイクリング・フラーンデレン)
6 ニコラス・セスラー(ブラジル、ヴィクトリアスポーツプロサイクリング)
8 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
14 山本元喜(KINAN Racing Team)
18 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+27秒
48 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+29秒
58 畑中勇介(KINAN Racing Team)


・ポイント賞
6 新城雄大(KINAN Racing Team)2pts
7 孫崎大樹(KINAN Racing Team)2pts


・チーム総合
1 サイクリング・フラーンデレン 7時間33分57秒
2 KINAN Racing Team +0秒
●選手コメント
新城雄大
「チームとして機能ができたレースだったと思う。先のステージを見据えて宮崎を前に送り込んでおきたかったので、メイン集団に対してリードを持って終えられたことは良かった。ただ、レース展開的にはステージ優勝が狙えた流れだったので、その点は修正が必要だと感じている。

シーズン後半は、今季をどう戦うかと同時に、来シーズンを含めた将来的な方向性も定められるものにしたいと考えている。その中で、実力を示す場が増えている宮崎は今大会でもチャンスがめぐってくるはずなので、彼にうまく戦ってほしいという思いがある。結果を求めながら、チームの底上げにつながる大会にしたい。

明日もみんなが狙っていけるステージなので、総合争いで注視すべき選手を押さえながら、チャンスがあれば攻めていくレースにしたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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