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KINAN RACING

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南魚沼クリテリウム レポート

強い雨の中で行われた南魚沼クリテリウム
終盤に集団から抜け出した宮崎泰史が4位にまとめる
●南魚沼クリテリウム(Jプロツアー)
1.24km×35周回=43.4km

・出場選手
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
柚木伸元
宮崎泰史
新城雄大
畑中勇介
国内のプロロードレースシリーズ「Jプロツアー」は2024年の第14戦として、南魚沼クリテリウムを9月22日に開催。
6選手で挑んだKINAN Racing Teamは、強い雨が降り続く中で果敢にレースを動かし続けて、終盤には宮崎泰史と新城雄大が優勝争いに加わった。
最終的に宮崎の4位がチーム最高だったが、上々の走りで次に控えるロードレースへつなげている。
秋の主要レースが続く中で迎える、南魚沼での2連戦。
米どころとして知られる新潟県南魚沼市を舞台とし、初日にクリテリウム、2日目にロードレースが催される。

22日に実施されたクリテリウムは、旧六日町の中心部を行く1.24kmのコースを35周回する43.4kmで争われた。
全体的に直線的で、4つのコーナーをこなす以外は長めのストレートで加速していくセッティング。
市街地サーキットには街の人たちも多くが観戦に訪れ、賑わいの中でレースが展開される。
今年で4回目となる本レースには、KINAN Racing Teamから宮崎と新城のほか、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、柚木伸元、畑中勇介が出走。
昨年はドリューとライアンが長くレースをリードし、最終的に2位と3位で終えている。

前日からの雨が続き、ときおり強く降りつけるほどの大雨に。タフな状況下でレースはスタート時間を迎えた。
おおよそ2周ほどのニュートラル走行を経てリアルスタートが切られると、ファーストアタックの動きに新城が加わる。
すかさずライアンも続いて、ペースアップに乗じる。
プロトンは縦長になって、徐々に強まる雨も関係して序盤からサバイバルの様相。
逃げを狙った動きは集団コントロールを試みるチームに封じられ、大人数がまとまったままレース半ばまで進行した。
変化が見られたのは13周目。3人の先頭グループに宮崎が入り、集団に対して数秒のリード。
次の周回には集団が追いついたものの、これをきっかけに後方に取り残される選手も増え始める。
25周目には数人の飛び出しに新城が反応し、一時的ながら5人で逃げる状況も。
これらの動きがきっかけとなって、ハイスピードに耐えられた35人ほどがメイン集団に生き残った。
大きく局面が変わったのは33周目。
残り2周回を前に生まれたアタックに、まずは宮崎が反応。
さらに新城もフォローに入って、そのまま9人の先頭グループが形成される。
後方では落車が発生するなどして動きが止まったこともあり、前を行く選手たちが優勢となった。
逃げ切りに向けて宮崎らがペースを上げると、集団との差は着実に開いていく。
そのまま最終周回へ突入し、優勝争いは先頭を行く9人に完全に絞られた。
フィニッシュに向けては人数をそろえていたチームブリヂストンサイクリングに先行を許したが、宮崎も粘って4番手を確保。
表彰台は逃したものの、スタートから攻めの姿勢を崩さず走り切っている。
新城はメカトラブルの影響で9位に終わったが、こちらも好調をアピールし、次戦へつなげた。
その他4選手は降雨状況を考慮し、ロードレースに向け無理をしない判断。
状態をキープして翌日に備える。

23日に行われる南魚沼ロードレースは、国内主要タイトルの経済産業大臣旗をかけた一戦。
個人だけでなく、団体戦も設けられ、チーム力が試される戦いでもある。
三国川ダムをめぐる丘陵コースで、登坂力とスピード、さらにはバイクテクニックも要求されるテクニカルなレイアウトが特徴。
KINAN Racing Teamはクリテリウムに臨んだ6人に、白川幸希とトマ・ルバが合流。
厚みを増した選手層で個人・チームともにタイトル獲得を目指して走る。
南魚沼クリテリウム(43.4km)結果
1 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)58分1秒
2 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+0秒
3 香山飛龍(シマノレーシング)
4 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+1秒
5 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
6 阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)+2秒
9 新城雄大(KINAN Racing Team)+9秒
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)
DNF ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
DNF ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
●選手コメント
宮崎泰史
「ウェットな路面での危険を回避しながら、レースをハードにしようと意識して走った。(新城)雄大さんと連携しながら全体を動かしていけたあたりは良かった。最後は雄大さんのメカトラの影響で僕が勝負することになったけど、スプリントするには少し脚が足りなかった。

今日のレースではやるべきことができたので、明日のロードレースにつなげられると思う。自分も含めてロードにフォーカスしている選手がたくさんいるので、クレバーに立ち回ってチームの勝利に貢献できればと考えている。

(勝負を託される機会が増えてきていることについて)自分としてもそろそろ任せてもらえるような選手にならないといけないと感じている。今までは経験不足を露呈してしまうことも多かったけど、さすがに言い訳にならなくなってきているので、結果や走りそのものでチームを引っ張っていけるようになりたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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