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KINAN RACING

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南魚沼ロードレース レポート

南魚沼ロードレースはトマ・ルバの18位が最高
迫る国内UCIレースに向けて調整を急ぐ
●南魚沼ロードレース(Jプロツアー)
12km×12周回=144km

・出場選手
ドリュー・モレ
白川幸希
ライアン・カバナ
柚木伸元
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
国内のプロロードレースシリーズ「Jプロツアー」は、新潟県南魚沼市での2連戦。
9月23日は南魚沼ロードレースが催され、高低の変化に富んだ144kmで争われた。
KINAN Racing Teamは前半こそ集団をコントロールする場面が見られたものの、レース後半の駆け引きで他選手に先行を許す結果に。
前を追い続けたトマ・ルバの18位がチームの最上位だった。
22日のクリテリウムでは宮崎泰史を4位に送り出し、さらなる上位進出を目指して本番ともいえるロードレースへ。
今大会は伝統ある経済産業大臣旗を兼ねており、個人戦はもとより団体戦も設けられて、チーム対抗戦の装い。
個人・チーム両面で、国内レースでは唯一無二のビッグタイトルに位置付けられる。
南魚沼市・三国川(さぐりがわ)ダムをめぐる1周12kmのコースは、前半からタフな上りが続き、半ばを過ぎたあたりから下り基調に変化。
レース展開としては例年サバイバル化しており、終盤にかけて脚を残した選手が勝負どころでパンチ力を発揮するケースが多い。
KINANメンバーもレース後半の勝負を意識して戦術を組み立て。
前日のクリテリウムを走った宮崎、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、柚木伸元、新城雄大、畑中勇介に、この一戦にフォーカスしてきたトマ・ルバと白川幸希が合流。
シリーズ規定ではフル参戦となる8人でスタートラインについた。
前々日からの雨が続き、レース前は降ったりやんだり。
気温も20度を少し上回るくらいと、これまでの暑さが嘘のようなコンディションでスタートを迎えた。
序盤から集団内で落車が発生するなど慌ただしい状況下で進行するが、KINAN勢はおおむね前方をキープして進んでいく。
2周目から3周目にかけてはライアンの牽引で集団を縦長にする局面もあり、早い段階からプロトンを活性化させていく構えを見せる。
タフなコースに集団から遅れていく選手が続々と出る一方で、逃げを狙った動きはいずれも決まらず、中間地点を過ぎる段階でも一団のまま。
7周回を終えた段階でメイン集団には50人ほどの選手が残った。
また、この頃には天気が回復し、路面も部分的にドライへと変わっていった。
レースが大きく動いたのは9周目。上りを利用して6人がアタックすると、集団は牽制気味に。
その間に6選手との差は開いていき、あっという間に1分近いタイム差へ。
KINAN勢は反応が遅れたこともあって、前を行く選手たちを追う構え。
新城や宮崎、白川が牽引役を担って、追撃態勢に入った。
しかし、完全に勢いづいた先頭6人との差は開いていく一方。
人数をかけて追いかけられるチームが少なかったこともあり、徐々に苦しい情勢へ。
終盤を迎えてからは先頭グループでも新たな駆け引きが始まっており、メイン集団は上位フィニッシュを目指しての走りに切り替わった。
KINANメンバーは新城と宮崎が役目を果たした後はトマだけが集団に残る格好となり、最終的に18位でのフィニッシュ。
チーム内上位3選手の順位合算で競った団体戦は、完走が1人だったこともあり対象から外れている。
この2連戦で狙った成果からは遠かったものの、この先に控えるUCI公認の国際レースへ向け、各選手のコンディションと課題が明確となり、ここから調整を急ぐのみとなっている。

次戦は翌週末の「おおいたアーバンクラシック」2連戦。
28日がクリテリウム、29日がUCI国際イベントのロードレースが控える。
昨年のロードレースではライアンが勝っており、チャンピオンチームとして挑む今回こそがKINAN Racing Teamとしての真価が試されることとなる。
南魚沼ロードレース(144km)結果
1 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)3時間37分47秒
2 佐藤光(TeamCyclersSNEL)+1分47秒
3 風間翔眞(シマノレーシング)+2分18秒
4 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+2分19秒
5 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)
6 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2分22秒
18 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分0秒
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
DNF 白川幸希(KINAN Racing Team)
DNF ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
DNF ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
●選手コメント
トマ・ルバ
「9周目で6人のアタックを許してしまったタイミングは、集団後方から前に戻ろうとしていたときだった。すぐに追わないといけないと思ったので、自分もアタックを試みたのだけれどうまくいかなかった。残りのKINANメンバーが前に上がってくるのを待って、逃げる選手たちを追いかけたけど届かなかった。今日はこの結果を受け入れるしかない。

次はおおいたアーバンクラシック。昨年はライアンが勝っている。個人的にもとても良いイメージを持っているし、勝ちたいレースだから全力を尽くすつもり。今日は本当に残念だったけど、調子は良いので来週に向けては何も心配していない」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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