

シャールジャ・ツアー第1ステージ レポート
2025年シーズン開幕戦 シャールジャ・ツアー
急坂フィニッシュの第1ステージで2選手がトップ10入り
急坂フィニッシュの第1ステージで2選手がトップ10入り
●シャールジャ・ツアー(UAE、UCIアジアツアー2.2)
第1ステージ シャールジャ-カルバ 133.2km
・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
第1ステージ シャールジャ-カルバ 133.2km
・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamの2025年シーズン初戦、シャールジャ・ツアーが1月24日に開幕。
攻撃戦となったオープニングステージは、最終盤に控えた20%超の急坂で決着。
ネイサン・アールとレイン・タラマエがそれぞれ7位と10位で終えて、この先のステージへとつないでいる。
攻撃戦となったオープニングステージは、最終盤に控えた20%超の急坂で決着。
ネイサン・アールとレイン・タラマエがそれぞれ7位と10位で終えて、この先のステージへとつないでいる。

ロードレースシーズン序盤の恒例ともいえる中東諸国でのステージレース。
UAE(アラブ首長国連邦)もサイクル熱が高く、10回目を迎えるこの大会も1月開催で定着。
KINAN Racing Teamにとっては2年ぶり3回目の出場で、これまで上位進出を果たしている相性の良いイベントでもある。
UAE(アラブ首長国連邦)もサイクル熱が高く、10回目を迎えるこの大会も1月開催で定着。
KINAN Racing Teamにとっては2年ぶり3回目の出場で、これまで上位進出を果たしている相性の良いイベントでもある。

チームのシーズン開幕戦となった今回。ここから長く続く今季のレース活動に拍車をかけるべく、新メンバーを加えた編成に。
橋本英也、ネイサン・アール、レイン・タラマエ、宇賀隆貴のニューフェイスに、これまでの主力であるトマ・ルバと新城雄大を含め、6選手で挑む。
今大会にはヨーロッパやアジア、中東諸国から29チームがエントリー。チームとしては主戦場であるアジアでの立ち位置を測る良い機会となる。
橋本英也、ネイサン・アール、レイン・タラマエ、宇賀隆貴のニューフェイスに、これまでの主力であるトマ・ルバと新城雄大を含め、6選手で挑む。
今大会にはヨーロッパやアジア、中東諸国から29チームがエントリー。チームとしては主戦場であるアジアでの立ち位置を測る良い機会となる。

7つの首長国で構成されるUAE第3の国「シャールジャ首長国」をめぐる5日間。
まず初日はシャールジャの中心部を出発し、東へと進行。
隣国オマーンとの国境の街・カルバを目指す。コースレイアウトはレース後半に複数の丘越えが控え、最後の2kmはフィニッシュに向かって平均勾配9%の上り。
特に最終1kmは20%超の急坂で、大会序盤からハードなステージが設定された。
まず初日はシャールジャの中心部を出発し、東へと進行。
隣国オマーンとの国境の街・カルバを目指す。コースレイアウトはレース後半に複数の丘越えが控え、最後の2kmはフィニッシュに向かって平均勾配9%の上り。
特に最終1kmは20%超の急坂で、大会序盤からハードなステージが設定された。

迎えたレースはスタート直後からアタックの応酬。
数選手の動きをきっかけとして、一時的ながら20人近いグループが形成されるなど、慌ただしい状況が続く。
この流れに乗じてネイサンが前線に顔を見せるシーンがあったものの、リードを奪うところまでには至らない。
レース半ばに最大で25人ほどが集団から抜け出すと、この動きを容認しまいとKINANメンバーがメイン集団の先頭へ。
新城と宇賀が中心となって集団のペーシングを図ると、1分を超えていたタイム差が着々と縮小。
ここはしっかりと逃げメンバーをキャッチして、展開を振り出しに戻している。
数選手の動きをきっかけとして、一時的ながら20人近いグループが形成されるなど、慌ただしい状況が続く。
この流れに乗じてネイサンが前線に顔を見せるシーンがあったものの、リードを奪うところまでには至らない。
レース半ばに最大で25人ほどが集団から抜け出すと、この動きを容認しまいとKINANメンバーがメイン集団の先頭へ。
新城と宇賀が中心となって集団のペーシングを図ると、1分を超えていたタイム差が着々と縮小。
ここはしっかりと逃げメンバーをキャッチして、展開を振り出しに戻している。

フィニッシュまで60kmを切ったあたりからは、ヨーロッパ勢が本格的にレースをコントロール。
2選手が抜け出して最大で3分近いタイム差となるが、終盤の登坂区間を見据えながらギャップを調整。
残り15kmで先頭ライダーが単独になった一方で、メイン集団もペースアップ。最終登坂を前に完全に射程圏に捉えた。
2選手が抜け出して最大で3分近いタイム差となるが、終盤の登坂区間を見据えながらギャップを調整。
残り15kmで先頭ライダーが単独になった一方で、メイン集団もペースアップ。最終登坂を前に完全に射程圏に捉えた。

勝負の上りに向けて、KINAN勢も集団前方にポジショニング。
トマがレインとネイサンを引き上げて、好位置から登坂できる態勢を整える。
狙い通り前線で上り始めると、集団後方の選手たちは次々と脱落。
逃げていた選手もキャッチして、前線に残った約15人でステージ優勝争いへと移った。
トマがレインとネイサンを引き上げて、好位置から登坂できる態勢を整える。
狙い通り前線で上り始めると、集団後方の選手たちは次々と脱落。
逃げていた選手もキャッチして、前線に残った約15人でステージ優勝争いへと移った。

仕掛けどころを探ろうと駆け引きが続くなか、アタックを成功させた選手がそのまま逃げ切る形に。
ネイサンとレインも上位フィニッシュをかけて上りスプリントへ。それぞれ7位と10位で初日を終えた。
ネイサンとレインも上位フィニッシュをかけて上りスプリントへ。それぞれ7位と10位で初日を終えた。

フィニッシュやコース途中のスプリントポイント通過順位によって付与されるボーナスタイムが関係し、ネイサンととレインは個人総合ではそれぞれ9位と12位。
タイム差19秒とトップが見える位置につけ、続くステージでの順位アップを狙っていく。
タイム差19秒とトップが見える位置につけ、続くステージでの順位アップを狙っていく。

その他メンバーも走り切って翌日に駒を進めている。
25日に行われる第2ステージは、平坦基調のルートを行く127km。ハイスピードで進行するレース展開が見込まれる。
25日に行われる第2ステージは、平坦基調のルートを行く127km。ハイスピードで進行するレース展開が見込まれる。
シャールジャ・ツアー 第1ステージ(133.2km)結果
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)3時間9分58秒
2 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+7秒
3 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)
4 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+9秒
5 Josh KENCH (Li Ning Star)
6 ジョシュ・バーネット(ブルゴス・BH)
7 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
10 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
27 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+42秒
79 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分9秒
140 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+5分44秒
158 橋本英也(KINAN Racing Team)+16分57秒
・個人総合時間
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)3時間9分48秒
2 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+9秒
3 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+12秒
4 アレクサンドル・バルマー(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+17秒
5 ジョスラン・バグラン(ワグナー・バザン・WB)+18秒
6 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+19秒
9 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
27 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+52秒
79 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分19秒
140 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+5分54秒
158 橋本英也(KINAN Racing Team)+17分7秒
・ポイント賞
7 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)10pts
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
・チーム総合時間
1 ブルゴス・BH 9時間30分10秒
3 KINAN Racing Team +44秒
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)3時間9分58秒
2 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+7秒
3 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)
4 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+9秒
5 Josh KENCH (Li Ning Star)
6 ジョシュ・バーネット(ブルゴス・BH)
7 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
10 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
27 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+42秒
79 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分9秒
140 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+5分44秒
158 橋本英也(KINAN Racing Team)+16分57秒
・個人総合時間
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)3時間9分48秒
2 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+9秒
3 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+12秒
4 アレクサンドル・バルマー(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+17秒
5 ジョスラン・バグラン(ワグナー・バザン・WB)+18秒
6 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+19秒
9 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
27 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+52秒
79 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分19秒
140 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+5分54秒
158 橋本英也(KINAN Racing Team)+17分7秒
・ポイント賞
7 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)10pts
12 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
・チーム総合時間
1 ブルゴス・BH 9時間30分10秒
3 KINAN Racing Team +44秒

●選手コメント
ネイサン・アール
「初日を終えられてうれしい。とても良い気分で走ることができた。新しいチーム、新しいメンバー、新しいバイク、エキサイティングなレースと、自分にとって素晴らしい経験ができる機会だと感じている。
レースは展開がめまぐるしく、最後の上りもあと一歩トップまでは届かなかった。ただ、勝つためにトライしたことには価値があるので、明日以降もみんなで力を合わせて勝利を目指していきたい。
冬場のトレーニング…オーストラリアは夏だね(笑)。シーズンオフのトレーニングは順調にこなせたので、この先の4ステージについても自信をもって臨める。このレースに関しては総合成績を意識していて、(ホームタウンである)タスマニアでのトレーニングの成果を出したいと思っている」
ネイサン・アール
「初日を終えられてうれしい。とても良い気分で走ることができた。新しいチーム、新しいメンバー、新しいバイク、エキサイティングなレースと、自分にとって素晴らしい経験ができる機会だと感じている。
レースは展開がめまぐるしく、最後の上りもあと一歩トップまでは届かなかった。ただ、勝つためにトライしたことには価値があるので、明日以降もみんなで力を合わせて勝利を目指していきたい。
冬場のトレーニング…オーストラリアは夏だね(笑)。シーズンオフのトレーニングは順調にこなせたので、この先の4ステージについても自信をもって臨める。このレースに関しては総合成績を意識していて、(ホームタウンである)タスマニアでのトレーニングの成果を出したいと思っている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU