

トマ・ルバ2位 鹿屋・肝付ロードレース レポート
国内ロードレースシリーズ「Jプロツアー」本格始動
初戦の鹿屋・肝付ロードレースでトマ・ルバが2位に
初戦の鹿屋・肝付ロードレースでトマ・ルバが2位に
●鹿屋・肝付ロードレース(Jプロツアー)
149.5km
・出場選手
山本元喜
宇賀隆貴
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
149.5km
・出場選手
山本元喜
宇賀隆貴
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
日本国内各地を転戦するロードレースシリーズ「Jプロツアー」が、2月22日の鹿屋・肝付ロードレースで幕開け。
149.5kmで争われたレースでKINAN Racing Teamは終始前方でレースを展開。
トマ・ルバが2位となり、国内初戦から表彰台に上がる好発進。新城雄大も4位で終え、チームから2選手が上位入りを果たした。
149.5kmで争われたレースでKINAN Racing Teamは終始前方でレースを展開。
トマ・ルバが2位となり、国内初戦から表彰台に上がる好発進。新城雄大も4位で終え、チームから2選手が上位入りを果たした。

日本におけるロードレース競技の活性化と強化を軸に展開されるJプロツアーは、過去2年と同様に鹿児島からスタート。
2月16日に特別戦として行われた東京クリテリウムを経て、ここから秋まで続くシーズンが本格的に稼働する。
2月16日に特別戦として行われた東京クリテリウムを経て、ここから秋まで続くシーズンが本格的に稼働する。

鹿屋・肝付ロードレースは、大隅広域公園を基点とする6.5kmの周回コースを採用。
大会名の通り鹿児島県鹿屋市と肝付町とを行き来するルートで、周回序盤と終盤にそれぞれアップダウンが待つ変化の多いレイアウト。
パワーとともにスピードも要求され、過去2回はいずれもサバイバル化している。
大会名の通り鹿児島県鹿屋市と肝付町とを行き来するルートで、周回序盤と終盤にそれぞれアップダウンが待つ変化の多いレイアウト。
パワーとともにスピードも要求され、過去2回はいずれもサバイバル化している。

KINAN Racing Teamはこのレースと翌日の志布志クリテリウムとの2連戦にあたり、7選手を招集。
トマと新城のほか、山本元喜、宇賀隆貴、柚木伸元、新宮颯太、宮崎泰史がスタートラインに就く。
1月にUAE(アラブ首長国連邦)でのシーズンインののち、前週の東京クリテリウムまでの間に全選手が1レースは走り終えており、好感触で鹿児島入りした。
トマと新城のほか、山本元喜、宇賀隆貴、柚木伸元、新宮颯太、宮崎泰史がスタートラインに就く。
1月にUAE(アラブ首長国連邦)でのシーズンインののち、前週の東京クリテリウムまでの間に全選手が1レースは走り終えており、好感触で鹿児島入りした。

シーズン初め独特の緊張感の中で始まったレースは、1周目から散発的にアタックが発生。
KINANメンバーも宇賀や新宮が前方に位置しながら状勢を整えていく。
そうした流れの中、2周目後半に大規模なクラッシュが発生。ここに宇賀が巻き込まれ、やむなく離脱をしている。
KINANメンバーも宇賀や新宮が前方に位置しながら状勢を整えていく。
そうした流れの中、2周目後半に大規模なクラッシュが発生。ここに宇賀が巻き込まれ、やむなく離脱をしている。

その後もアタックと吸収が繰り返されたレース前半。
3周目には新城が集団から一時的にリードしたほか、8周目には宮崎が6人による先頭グループにジョイン。
ただ、メイン集団もたびたび活性化したことで、逃げを試みる選手の動きが許されず。一団のまま中盤戦へと移った。
3周目には新城が集団から一時的にリードしたほか、8周目には宮崎が6人による先頭グループにジョイン。
ただ、メイン集団もたびたび活性化したことで、逃げを試みる選手の動きが許されず。一団のまま中盤戦へと移った。

大きな変化があったのは12周目後半。アップダウン区間でプロトンが分断し、前方に約30人が残るとそのまま加速。
後ろの選手たちを待つことなく、数人を乗せたチームを中心にペースアップを図る。
ここにKINAN勢もトマ、新城、山本が入り、先を急ぐ。
さらに14周目には上りを利用して新城がアタック。他チームの2選手を引き連れる形でタイム差を広げた。
後ろの選手たちを待つことなく、数人を乗せたチームを中心にペースアップを図る。
ここにKINAN勢もトマ、新城、山本が入り、先を急ぐ。
さらに14周目には上りを利用して新城がアタック。他チームの2選手を引き連れる形でタイム差を広げた。

新城たちの先頭グループは、後続に対して一時は1分近くまでリード。
メイン集団でも追撃ムードが見られるものの、ここに待機をするトマや山本が簡単には追い上げを許さない。
この間、山本が単独で前線合流を図ったものの決まらず。
18周目に集団が分裂すると、トマがライバル選手のチェックに入り、そのまま新城たちのグループへの合流を成功させた。
メイン集団でも追撃ムードが見られるものの、ここに待機をするトマや山本が簡単には追い上げを許さない。
この間、山本が単独で前線合流を図ったものの決まらず。
18周目に集団が分裂すると、トマがライバル選手のチェックに入り、そのまま新城たちのグループへの合流を成功させた。

残り3周回となったところで先頭は8人。
快調に飛ばし続けるトマと新城は、このメンバーでの逃げ切りを確実にするべくハイペースを維持。
レースの進行とともに強まる風の影響もあり、後続選手たちの先頭合流は厳しい状況。
逃げ切りが決定的になると、トマがさらなる攻撃で優勝争いの人数を絞り込み、6人として最終周回に突入した。
快調に飛ばし続けるトマと新城は、このメンバーでの逃げ切りを確実にするべくハイペースを維持。
レースの進行とともに強まる風の影響もあり、後続選手たちの先頭合流は厳しい状況。
逃げ切りが決定的になると、トマがさらなる攻撃で優勝争いの人数を絞り込み、6人として最終周回に突入した。

勝負のかかる最後の1周。選手同士の駆け引きが激化しながら、スキあらばとアタックがかかる。
周回半ばの平坦区間でトマが飛び出すと、そのまま上りに入って差を広げにかかる。
この動きに唯一対応したホセビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)とのマッチアップとなって、最終局面を迎えた。
周回半ばの平坦区間でトマが飛び出すと、そのまま上りに入って差を広げにかかる。
この動きに唯一対応したホセビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)とのマッチアップとなって、最終局面を迎えた。

残り1kmを切ると、ホセ選手の背後に入ってピッタリとマークする態勢としたトマ。
フィニッシュへの最後の200mは上り基調。1対1のスプリントに賭けたトマだったが、ホセ選手にはわずかに及ばず。2位でレースを終えた。
その後ろからは新城も続き、4位でフィニッシュラインを通過した。
フィニッシュへの最後の200mは上り基調。1対1のスプリントに賭けたトマだったが、ホセ選手にはわずかに及ばず。2位でレースを終えた。
その後ろからは新城も続き、4位でフィニッシュラインを通過した。

トップこそ逃したものの、国内初戦できっちりと表彰台を押さえた選手たち。これから続く大事なレースへ十分な手ごたえを得たレースとなった。

この日はレースのほかにも、マルシェやキッチンカーが会場を彩り、シーズンの開幕を祝うムードが広がった。
翌23日には舞台を志布志市に移して「志布志クリテリウム」が開催される。
今年から始まるJクリテリウムツアーの栄えある第1戦。
予選・決勝の2本立てで勝者を決める新たなスタイルで行われる。
KINAN Racing Teamはロードレースと同じメンバーで臨む予定となっている(※宇賀は負傷の度合いを見ながら出走を判断)。
翌23日には舞台を志布志市に移して「志布志クリテリウム」が開催される。
今年から始まるJクリテリウムツアーの栄えある第1戦。
予選・決勝の2本立てで勝者を決める新たなスタイルで行われる。
KINAN Racing Teamはロードレースと同じメンバーで臨む予定となっている(※宇賀は負傷の度合いを見ながら出走を判断)。

鹿屋・肝付ロードレース(149.5km)結果
1 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)3時間27分32秒
2 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1 秒
3 渡辺一気(京都産業大学)+15秒
4 新城雄大(KINAN Racing Team)+17秒
5 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
6 入部正太朗(シマノレーシング)+19秒
13 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分22秒
29 新宮颯太(KINAN Racing Team)+4分13秒
53 柚木伸元(KINAN Racing Team)+7分34秒
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
1 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)3時間27分32秒
2 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1 秒
3 渡辺一気(京都産業大学)+15秒
4 新城雄大(KINAN Racing Team)+17秒
5 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
6 入部正太朗(シマノレーシング)+19秒
13 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分22秒
29 新宮颯太(KINAN Racing Team)+4分13秒
53 柚木伸元(KINAN Racing Team)+7分34秒
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)

●選手コメント
トマ・ルバ
「これまでにもレースを経験しているコースだったので、不安はなかった。今日のようなハードなレースこそ勝てれば良かったけど、結果自体は悪くない。チームとしてもうまく機能できて、みんな良い働きだった。勝利できる日は近いと思う。
1月に走ったシャールジャ・ツアーの内容がとても良く、チーム全体のモチベーションアップにつながっている。確実に今日のレースにも生かされたし、メンバーそれぞれのコンディションも上がっている。この状態をキープして今後のレースに臨んでいきたい」
トマ・ルバ
「これまでにもレースを経験しているコースだったので、不安はなかった。今日のようなハードなレースこそ勝てれば良かったけど、結果自体は悪くない。チームとしてもうまく機能できて、みんな良い働きだった。勝利できる日は近いと思う。
1月に走ったシャールジャ・ツアーの内容がとても良く、チーム全体のモチベーションアップにつながっている。確実に今日のレースにも生かされたし、メンバーそれぞれのコンディションも上がっている。この状態をキープして今後のレースに臨んでいきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU