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KINAN RACING

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志布志クリテリウム レポート

Jクリテリウムツアー第1戦・志布志クリテリウム
レース中断を乗り切り柚木伸元が5位で終える
●志布志クリテリウム(Jクリテリウムツアー)
予選 2.9km×5周回=14.5km
決勝 2.9km×15周回=43.5km(予定されていた17周回・49.5kmから変更)

・出場選手
山本元喜
宇賀隆貴
柚木伸元
新宮颯太
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
鹿児島県で行われた国内シリーズ開幕2連戦。
2日目は今年から始動したJクリテリウムツアーの第1戦として、志布志クリテリウムを実施。
予選・決勝の2本立てで行われ、KINAN Racing Teamは柚木伸元がチーム最上位の5位。上位進出をかけたスプリントで成果を収めた。
なお、この日の決勝レース序盤に大規模なクラッシュが発生。一時中断を余儀なくされ、当初の17周回から15周回に短縮して争われた。
過去2年と同様に、鹿児島で幕開けを迎えている国内ロードレースシーン。
前日に行われた鹿屋・肝付ロードレースでは、終始前方で展開したKINAN勢。
終盤にトマ・ルバがアタックを決め、2人による優勝争いへ。
フィニッシュ勝負で敗れたものの、2位として表彰台の一角を確保。新城雄大も4位でまとめ、上々の結果で終えた。
その勢いのまま迎えた志布志クリテリウム。
志布志港に近い、志布志しおかぜ公園をメイン会場として、2.9kmの周回コースをめぐる。
港湾道路を左回りするルーティングは、ヘアピンコーナーと90度コーナーが2カ所ずつあり、シンプルながらもテクニックが問われるレイアウト。
部分的に幅員が狭まる箇所もあり、集中力も求められるレースになる。
KINAN Racing Teamは前日と同じく、トマ、新城、柚木、山本元喜、宇賀隆貴、新宮颯太、宮崎泰史の7人で出走。
今季から動き出したJクリテリウムツアーは、国内に拠点を置くプロチームと、アマチュア最上位カテゴリーのE1クラスの混成レースで争われる。
まずは予選を行って、その通過選手が決勝で競うシステムとなっている。
予選は2.9kmを5周回する14.5kmに設定。2組に分かれ、第1組に山本、宇賀、柚木、第2組に宮崎、新城、トマ、新宮がそれぞれスタートラインへ。
各組出走数の上位80%が予選通過となる中、KINANメンバーはいずれも集団前方に構えて、難なく決勝へ進出を決めた。
時間をおいて迎えた決勝は、周回数が17周回に増えて49.5kmの争い。
スプリント狙いのチームが多く控える中で、いかにチャンスを作り出すかがKINANメンバーのテーマとなった。
予選を通過した104選手による決勝レースは、1周半ほどのニュートラル走行を経てリアルスタート。
レース距離が短いこともあって序盤からハイペースで進行。
KINAN勢は山本や宇賀が前方に位置しながら、攻撃するタイミングをうかがう。
しかし、3周目後半にアクシデントが発生。最終コーナーを通過直後に集団の中ほどから後ろにかけて多くの選手が絡むクラッシュ。
大多数の選手が足止めされ、レース続行が難しくなったことで走行を一時中断。これによって宇賀が落車し、リタイアを余儀なくされている。
この状況を受けて、各チームの監督や代表選手が集まってレースを続けるかの協議に。
しばしの話し合いの末、クラッシュが発生した箇所の幅員を広げ、立哨員を増やす対応を行うことで再開することが決定。周回数を減らし、残り11周で再び走り出すこととなった。
仕切り直しとなったレースでは、新城がたびたび先頭をうかがいプロトンを活性化。
スピード感のあるクリテリウムらしさを取り戻しながら、プロトンは周回数を減らしていく。
KINANメンバーも新城に加えて柚木、新宮が少しずつ集団内でのポジションを上げながら、勝負どころとなる終盤戦に備えた。
数チームがスプリントに向けて主導権争いをする中、KINAN勢も柚木と新城が隊列を組んで前線が見える位置へ。
最終周回では集団が混沌となったなかでも立ち回ると、最終コーナー通過直後に発生した数選手によるクラッシュを回避して柚木がスプリント。
最後の直線で数人をかわして、5位でフィニッシュラインを通過した。
前日と同様に冷たい風が吹きつけ、レース途中での中断などもありながらも、集中を切らさず走った選手たち。上位でまとめた柚木に続き、新城と新宮も走り切っている。
国内開幕の2連戦をいずれも上位で終えたKINAN Racing Team。
この2日間は、昨年まで選手として活躍した畑中勇介コーチの指揮のもとレースに臨み、各選手それぞれに勝利を収めるためのイメージを高めている。上々の走りができ、次へとつなげていく。

チームの次戦は、3月1・2日の富士クリテリウムチャンピオンシップ。
鹿児島を走ったメンバーを軸に、年々レースレベルの上がるクリテリウムレースに向かう。
志布志クリテリウム 決勝(43.5km)結果
1 中井唯晶(シマノレーシング)1時間45分14秒
2 石原悠希(シマノレーシング)+1 秒
3 日野泰静(Velolien松山)
4 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+2秒
5 柚木伸元(KINAN Racing Team)+3秒
6 松本一成(TeamCyclersSNEL)+3秒
33 新城雄大(KINAN Racing Team)+12秒
44 新宮颯太(KINAN Racing Team)+16秒
DNF 山本元喜(KINAN Racing Team)
DNF 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)


※予選(14.5km)はKINAN Racing Team出走7選手いずれも通過し決勝へ進出
●選手コメント
柚木伸元
「残り2周からしっかりと位置取りをしてスプリントに備えた。昨日のレースの疲労はそれなりにあったけど、今日は思っていた以上に加速できた。レース途中の中断があったけど、集中を切らすことなく再開後も走れて、恐怖心も特にはなかった。意識的に集団内でのポジションを上げたタイミングがあったけど、基本的には無理せず、残り5周から徐々に前方で展開できるように心がけた。

(シクロクロスシーズンからロードレースへの移行期)3~4時間を走るロードレースに対応できる脚づくりをしていかないといけない。主要なレースのメンバー入りもできるよう取り組んでいくと同時に、今日のようなクリテリウムでも結果を求めていきたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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