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ツール・ド・キョンナム2025 第2ステージ レポート

連続急坂がカギとなったツール・ド・キョンナム第2ステージ
トマと新城の連携が機能して上位に踏みとどまる
●ツール・ド・キョンナム2025(UCIアジアツアー2.2)
6月5日 第2ステージ 119.9km

・出場選手
橋本英也
宇賀隆貴
新宮颯太
トマ・ルバ
新城雄大
韓国で開催中のステージレース、ツール・ド・キョンナムは6月5日に第2ステージを実施。
急坂の連続となったタフなコースをKINAN Racing Teamの選手たちが立ち回り、新城雄大の総合上位キープに成功。
レース終盤にかけては新城とトマ・ルバが機能し、上位選手たちが見える位置でステージを終えている。
同国南部・慶尚南道をめぐる大会は2日目。この日は巨済島(コジェ)を走る119.9km。
韓国で2番目に大きい離島で、古くは日本と朝鮮との海上交通の要衝として栄えた地域でもある。
島内に設けられるコースは、レース距離こそ短いものの終始アップダウンが連続。
10%超の急坂区間も多く控えていて、難易度は今大会随一。
4級と3級、2カ所のカテゴリー山岳とは別に、無印の上りが多いあたりが大きな特徴として挙げられる。
前日に行われた第1ステージでは、逃げに乗った新城が6位でフィニッシュ。
大会初日を上々の形で終えるとともに、残るステージは新城の総合上位を意識しながらレースを進めていく。
この日も第1ステージと同様に、アタックとキャッチを繰り返しながら序盤を進行。
5~6人のパックが一時的に先行するが、メイン集団はこうした動きをすぐには容認せず、この状態は15kmほど続いた。
その後3人の先頭グループが形成され、さらに数人が追走を図ったが、KINAN勢は新宮颯太らが序盤の出入りに対応したのちメイン集団に待機。この先の展開に備える。
リーダーチームのルージャイインシュランスを中心に進むメイン集団は、先頭とのタイム差が4分30秒となったあたりから少しずつギャップを縮めていく。
集団内では急坂で分断が発生するなどして人数が絞られていくが、残った選手たちで前を行く選手たちを追いかける。
KINANメンバーも隊列を組んで集団前方をキープ。勝負どころに備える。
しばし落ち着いていたレース展開に変動が起こったのは、フィニッシュまで残り20kmを切ったタイミング。3級山岳の上りでメイン集団が複数に分裂。
個人総合で上位に位置する選手たちが軒並み動いて、トマがこれらをチェック。その後ろのグループで新城が追走態勢に移った。
この上りで先行した2選手が逃げ残りの1人をパスし、やがてステージ優勝争いへ。
その後ろのグループに個人総合首位のディラン・ホプキンス選手(ルージャイインシュランス)が入り、トマがチェック。さらに数秒後ろで新城らが追いかけた。

最後までこの形勢が変わることなく、ステージ上位2選手から54秒差でトマたちがフィニッシュラインを通過。さらに7秒差で新城らが続いた。
終盤の攻防で、個人総合上位は順位がシャッフル。新城は3ランク下げて9位となったが、僅差の上位争いで引き続きチャンスをうかがっていく。
このほか、レースを通じてアシストに従事したトマ、宇賀隆貴、橋本英也がステージを完了。
序盤から動いた新宮は途中でパンクトラブルに見舞われ、走り切ったもののタイムアウトとなり大会を去ることとなった。

残りステージを4人で挑むこととなったKINAN Racing Team。
数的には厳しいが、チーム力と攻撃的な走りでこの状勢をクリアしていく。第3ステージは泗川(サチョン)を走る126.7km。ここまでの2日間と同様に、タフなレース展開が見込まれる。
ツール・ド・キョンナム2025 第2ステージ(119.9km)結果
1 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)3時間13分38秒
2 アドネ・ファンエングレン(トレンガヌサイクリングチーム)+0秒
3 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+54秒
4 タナカン・チャイヤソンバット(タイランドコンチネンタル)
5 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
9 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分1秒
40 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+3分25秒
102 橋本英也(KINAN Racing Team)+23分57秒
OTL 新宮颯太(KINAN Racing Team)


・個人総合時間賞
1 ディラン・ホプキンス(ルージャイインシュランス)6時間26分51秒
2 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)+19秒
3 アドネ・ファンエングレン(トレンガヌサイクリングチーム)+23秒
4 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+1分13秒
5 タナカン・チャイヤソンバット(タイランドコンチネンタル)+1分23秒
6 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+1分26秒
9 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分30秒
28 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+15分18秒
42 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+17分49秒
92 橋本英也(KINAN Racing Team)+38分21秒


・山岳賞
9 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts

・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 19時間23分51秒
9 KINAN Racing Team +31分22秒
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