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KINAN RACING

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ツール・ド・キョンナム第5ステージ レポート

ツール・ド・キョンナム全5ステージを完走
最終日は総合上位入りをかけたボーナスタイム獲得合戦に
●ツール・ド・キョンナム2025(UCIアジアツアー2.2)
6月8日 第5ステージ 44.5km

・出場選手
橋本英也
宇賀隆貴
新宮颯太(第2ステージOTL)
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamにとって6年ぶりの韓国でのレース参戦となった、ツール・ド・キョンナムは6月8日に行った第5ステージをもって全日程を終了。
最終日は昌原(チャンウォン)でのショートステージを実施。レースは個人総合上位入りをかけたボーナスタイム獲得合戦に。KINAN Racing Teamも新城雄大の上位入りをかけて参戦。
最終的に新城は個人総合11位で終えることとなった。
6月4日に始まった大会は、いよいよ最終目的地である昌原へ。
ここまでの4ステージは海沿いと丘陵地帯を走ってきたが、開催地・慶尚南道の最大都市を駆けるこの日は、趣きが変わって市街地が舞台になる。
最終・第5ステージは1周約3kmのコースを15周回するクリテリウム。
高低の変化がほとんどなく、レース距離が短いことも関係してハイスピードで進むと同時に、途中2回あるスプリントポイントではボーナスタイム獲得をかけた接戦が予想された。
特に個人総合上位は僅差の争いになっていて、1秒でもボーナスタイムを得ることで順位を一気に上昇させられる可能性を秘める。
今大会途中から4選手での戦いとなっているKINAN Racing Teamだが、新城を上位戦線に送り込み、この激しい争いに身を置く。
前日までを終えて11位だが、9位・10位の選手と総合で同タイムとあり、逆転でのトップ10入りでUCIポイント獲得につなげたい。
1周のパレードを経てレースが始まると、早速新城が先頭に立つ。
すぐに他チームもアクションを起こし、活発な状態で序盤戦を進む。
散発するアタックはどれも決定打に欠き、スプリントを狙うチームが中心に立って集団をコントロール。KINAN勢もライバルを逃さぬようリスク回避のために前方にポジションを構える。
KINAN勢の見せ場となったのは、中間スプリント周回が設定された9周目。
先に飛び出していた1人を労せずキャッチした集団は、ボーナスタイムをかけたスプリント態勢へ。
ホームストレートでリードアウト役を担った橋本英也が先頭に立つと、番手を新城がキープ。
数チームでの主導権争いに勝つと、その勢いのままスプリントへ。
新城はトップ通過こそ逃したが、3番手を押さえて1秒のボーナスタイムを獲得。総合トップ10入りへ大きく前進する。
スプリント周回は12周目にも設定され、やはり大接戦。
ここもKINANメンバー4人が隊列を組んで前方へ。再び橋本と新城の連携で狙ったが、今度はボーナスタイムを得られず。上位陣での順位シャッフルの可能性が高まった。
レース終盤は単騎または数人単位でのアタックがかかったものの、いずれも展開に大きく影響はせず、勝負はスプリントへゆだねられることに。
KINANメンバーもトラブルなく走り終え、全5ステージの完走を果たした。
最終的に新城は個人総合11位と、UCIポイント獲得のトップ10入りまであと一歩。
10位の選手とは同タイムと、僅差の勝負だったことを物語る結果に。
大人数の逃げが決まった第1ステージ以降、サバイバル化したレースの中で戦術的に走り、チームとして最後までチャレンジをした点を今後のレース活動につなげていく。

春以降、国内外でのレース転戦を続けてきたチームは、国内王者をかけた戦いへとねらいをシフトしていく。
次戦は6月21・22日にの全日本選手権ロードレース。韓国での5日間を契機に調子を上げているメンバーに、国内での調整に集中した選手たちが合流。戦力に厚みを加えて、来る大一番を迎えることとなる。
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