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KINAN RACING

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ツール・ド・台湾 第1ステージ レポート

KINAN Cycling Team初出場のツール・ド・台湾が開幕
首都・台北での第1ステージで中島康晴が3位と好スタート
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
第1ステージ 台北市 83.2km

●KINAN Cycling Team出場選手
大久保陣
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチームとして活動するKINAN Cycling Teamは、今年の国際公認レースの2戦目としてツール・ド・台湾に出場。
3月17日に開幕し、大会初日は首都・台北の市街地ステージ。
83.2kmで争われたレースでチームは中島康晴を3位に送り込んだ。
選手たちは終始プロトンのコントロールに加わり、最終局面で中島が勝負できる状況を作り出した。

5チームがセレクトされたこの日のチームプレゼンテーション。マルコスの「トマに聞いてくれ」の一言に思わず苦笑い

3月半ばとなり、活性化しつつある国内外のレースシーン。すでにシーズンインを果たしているKINAN Cycling Teamだが、おおよそ2カ月ぶりの海外レースとしてこの大会に参戦。
昨年のUCIアジアツアーチームランキング1位となり、さらには今年1月に発表されたアジアを含むUCIコンチネンタルツアー自動招待枠にも選出。
国内外を問わず選手やチーム、大会関係者などの注目を集める中で、台湾でのレースを迎えることになった。

この大会初出場のKINAN Cycling Teamは、全5ステージ・総距離717.94kmの戦いに中島のほか、大久保陣、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大の6選手を招集。
スプリント、山岳ともに高く比重が置かれるステージ構成に対応すべく、脚質的に最適なメンバーをセレクトしている。

集団前方に位置する中島康晴

5日間で台湾島をおおよそ北から南へと進行するルート。
まず初日は首都・台北市内に設けられた周回コースを8周。
アップダウンがほとんどないことも関係し、スピードレースとなることが予想された。
KINAN Cycling Teamとしては、大久保でのスプリントをメインのプランに据えつつ、展開に合わせて臨機応変に対応していくことを選手間で確認した。

約5kmのパレード走行を終えてアクチュアルスタートが切られると、地元チャイニーズタイペイ勢を中心に逃げ狙いのアタックが散発。
数人ずつが出入りを繰り返す流れが続いたが、3周目に入る頃には5人が先行。
メイン集団は30秒前後のタイム差にとどめ、逃げる選手たちを射程圏内にとらえたまま進んだ。

徐々にスピードの上がるメイン集団。トマ・ルバがコントロールに加わる

集団待機となったKINAN勢は、中盤に入ってトマが集団前方へ。
さらにマルコス、サルバドールと前方へと上がっていき、ペースコントロールに加わる。
このステージで勝負に加わる意思を明確にするとともに、距離を追うごとに隊列を整えていく。
新城、中島とともに大久保も集団前方でポジションを整えた。

レースを先導した逃げの選手たちは7周目途中までに吸収され、勝負は予想通りスプリントにゆだねられる形となる。
最終周回に入って多くのチームが前方での位置取りを図り、主導権争いが混沌となるが、KINAN勢は好位置をキープしてスプリントに備える。
残り3kmからはトマが先頭へと躍り出て、それにサルバドールも続く。
この2人の動きで最終局面に向けた動きが活性化した。

6人が隊列を組んでスプリントへの意欲を示す

テクニカルなコーナーが連続する最後の約400mを前に、大久保がポジションを下げてしまうが、代わって中島が3番手を確保。
当初の予定だった発射台の役割から切り替えてスプリントを挑むことになった。

最終のストレート。中島康晴が3番手からスプリントを開始する

ベストポジションを固めた中島は、3番手を維持したまま最終コーナーへと突入。
フィニッシュまで150m。
前をゆく選手の加速に合わせてスピードを上げフィニッシュへとダッシュ。
結果的に2選手の先着を許したものの、ステージ3位を決めた。

ツール・ド・台湾第1ステージ、中島康晴が3位でフィニッシュ

予定してた戦術通りとはならかったものの、好調な選手たちで連携して結果を求めた大会初日。
リーダー格である中島が上位進出を果たし、チームの士気を上げる幸先のよいスタートを切った。
中間スプリントポイントでボーナスタイムを獲得した選手に続き、個人総合では6位につける。
また、他の5選手も問題なくフィニッシュラインを通過し、次のステージへと向かう。

レースを振り返り意見を出し合う

翌18日に行われる第2ステージは、桃園市が主要区間となる123km。
第1ステージとは打って変わって山岳メインのコース設定。
角板山公園へ上っていくレース終盤の1級山岳が勝負どころになると見られ、大会2日目にして総合争いに動きが起こる可能性が高い。
KINAN Cycling Teamはこの重要ステージで、個人総合上位につける中島のほか、順調に仕上げてきているマルコス、サルバドール、トマの3選手を軸に戦術を組み立てていくことになる。
ツール・ド・台湾第1ステージ(83.2km)結果
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 1時間45分26秒
2 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) +0秒
3 中島康晴(KINAN Cycling Team)
4 ホセ・ロドリゲス(コロンビア、エレベート・KHSプロサイクリング)
5 トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、フロイドズプロサイクリング)
6 ヨルダン・パッラ(コロンビア、マンサナ・ポストボン)
37 新城雄大(KINAN Cycling Team)
58 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
60 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
81 大久保陣(KINAN Cycling Team)
96 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)


個人総合成績
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 1時間45分16秒
2 ルー・シャオシュアン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) +3秒
3 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) +4秒
4 ホ・ブル(香港、HKSIプロサイクリング) +5秒
5 ワン・ジンヒュエイ(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム)
6 中島康晴(KINAN Cycling Team) +6秒
40 新城雄大(KINAN Cycling Team) +10秒
59 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
61 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
81 大久保陣(KINAN Cycling Team)
95 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)


ポイント賞
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 15pts
3 中島康晴(KINAN Cycling Team) 13pts

チーム総合
1 チーム ブリッジレーン 5時間16分18秒
12 KINAN Cycling Team
●選手コメント
中島康晴
「(3位という結果は)正直に言って悔しい。今日は(大久保)陣のアシストの予定でレースに臨んでいて、トマが集団コントロールに入ってくれたおかげで自分たちは楽に展開することができた。最終局面を前にプロトン全体が混戦となったところで隊列が乱れてしまい、陣と離れてしまった。状況的に自分で勝負した方が得策だと判断してスプリントに挑んだが、優勝した選手に並びかけたものの相手の伸びに勝つことができなかった。

シーズン初戦のニュージーランドでは大会初日が不本意な結果になってしまったが、今回は第1ステージから連携することができ、3位という結果に結びついた。今日の走りは確実に第2ステージ以降にもつながると思うし、みんなのおかげで得られたリザルトでもある。(ステージ3位までに付与される)UCIポイントも獲得できたので、ポジティブに捉えたい」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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