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KINAN RACING

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ツアー・オブ・タイランド 第1ステージ レポート

ツアー・オブ・タイランドが開幕
レースをコントロールしプロトン全体の主導権争いに加わる
●プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ “ツアー・オブ・タイランド”(UCIアジアツアー2.1)
第1ステージ ピッサヌローク〜ウタラディット 166.8km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
UCI(国際自転車競技連合)アジアツアー「ツアー・オブ・タイランド」が4月1日に開幕。
昨年に続く出場となるKINAN Cycling Teamは、全6ステージ・総距離974.53kmに及ぶ戦いに挑む。
大会初日は166.8kmの平坦ステージが行われ、チームはレース前半からメイン集団をコントロール。
この先のステージを見据え、プロトン内の主導権争いに加わった。
さらに、中島康晴がステージ6位となり、幸先のよいスタートを切っている。

大会の正式名称は「プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ “ツアー・オブ・タイランド”」。
タイ王室・シリントーン王女の名を冠した誉れ高いレース。
今大会は同国北部が主な舞台となっており、ピッサヌロークで開幕し、観光地として日本でも知られるチェンマイを目指し6日間走り続ける。

シリントーン王女の写真に一礼

KINAN Cycling Teamは今大会にあたり、山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手を招集。
チームとしてはシーズン序盤の重要レースに位置付け、平坦・山岳それぞれへの対応力とレース展開に合わせたあらゆる動きができるメンバーを編成。
いずれの選手もコンディションがよく、総合での上位進出をチームとしての目標に定める。

スターティングセレモニーでステージに上がった選手たち

この日行われた第1ステージは、ピッサヌロークからウタラディットまでの166.8km。
50.75kmと125.20kmにそれぞれ中間スプリントポイントが設けられるが、山岳ポイントは設けられず、コース全体を通してみると平坦基調。
この大会の特徴でもあるスピード域の高いレースが、今年も初日から見られることが予想された。

そうして始まったレースは、アクチュアルスタートからアタックの連続。
数人が飛び出しては集団からのチェックが入る状況が繰り返される中、KINAN勢もチャンスあらばと前方でレースを展開。
一時的に集団に対してのリードを奪う場面もあったが、いずれも容認には至らない。
しばし緊張感のある流れが続いた。

アタックを試みる山本元喜

均衡が破られたのはスタートから45kmほど進んだポイント。
8人が飛び出すと、これを追随する動きが散発的に起こったものの、先を急ぐ選手たちが勢いに勝り逃げグループが形成される。
力のあるチームから選手が先頭に送り込まれたことと、メイン集団のペースが緩んだことも相まって、タイム差はあっという間に広がっていく。
最大で6分以上もの開きとなった。

逃げが決まり、メイン集団はサイクリングペースに

集団待機となったKINAN勢は、集団の統率を図るべくペースメイクを開始。
山本と新城でタイム差の調整に入り、その後サルバドールやトマ、中島も交代で加わる。
しばらくして、逃げに選手を送り込まなかったチームやスプリント狙いのチームのアシスト陣も集団牽引に加わったことによって、その差は残り約45kmで2分台とした。

新城雄大と山本元喜がメイン集団のペースメイク

先頭では、125.2km地点に設定されたこの日2つ目の中間スプリントポイントをきっかけにグループが崩壊。
1人、また1人と人数が減っていき、フィニッシュまで30kmを切ったところで単独逃げの状態となった。

これにより俄然有利になったメイン集団。
スプリント狙いのチームがコントロールして逃げ吸収のタイミングを図る。
残り20kmを迎えたところではマルコスを含む20人以上が集団から飛び出し、新たな逃げへと局面の変化を試みたが決定打にはならず、レースはスプリントでのステージ優勝争いのムードが高まっていった。

重要な局面に備えてポジションアップを図るマルコス・ガルシア

この日のミッションを果たしたKINAN勢は、集団内で確実にフィニッシュすることを選択。
スプリントには中島が単独でポジションを固めて挑み、6位の好リザルト。
他の5選手もトップと同タイムでフィニッシュラインを通過。
まずは上々の形でレースを終えている。

6位でフィニッシュした中島康晴

翌2日に実施される第2ステージからは、山岳区間へと入っていく。
185kmで争われるレースは、序盤とレース後半にそれぞれ1級山岳が1つずつ待ち受ける。
急勾配となるポイントもあり、いずれの上りも高難度。
2つ目の1級山岳をクリア後は、下りを経て平坦基調へと移っていくが、集団の人数が絞り込まれる可能性もある。
KINAN勢は多くのメンバーを前方へと送り込み、数的優位な状況を作り出して上位をうかがっていく。

役割を果たした各選手。互いの健闘を称え合う

ツアー・オブ・タイランド第1ステージ(166.8km)結果
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 3時間37分54秒
2 イルワンディ・ラカセク(マレーシア、トレンガヌ INC. TSCサイクリングチーム) +0秒
3 オリバー・マーティン(オーストラリア、ドラパック・キャノンデール)
4 イメリオ・チーマ(コロンビア、エレベート・KHSプロサイクリング)
5 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)
6 中島康晴(KINAN Cycling Team)
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
32 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
43 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
73 山本元喜(KINAN Cycling Team)
93 新城雄大(KINAN Cycling Team)


個人総合成績
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 3時間37分44秒
2 イルワンディ・ラカセク(マレーシア、トレンガヌ INC. TSCサイクリングチーム) +0秒 +4秒
3 ペン・ユエンタン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム)
4 オリバー・マーティン(オーストラリア、ドラパック・キャノンデール) +6秒
5 ミラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSCサイクリングチーム) +8秒
6 ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)
9 中島康晴(KINAN Cycling Team) +10秒
14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
33 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
44 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
73 山本元喜(KINAN Cycling Team)
93 新城雄大(KINAN Cycling Team)


スプリント賞
1 ペン・ユエンタン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) 18pts
7 中島康晴(KINAN Cycling Team) 10pts

チーム総合
1 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 10時間53分42秒
3 KINAN Cycling Team
●選手コメント
・山本元喜
「逃げが決まるまで時間がかかった分、その後の集団コントロールをどのチームがやるのかといった駆け引きがあった。まずは自分と(新城)雄大、さらに中島さんにも入ってもらって集団牽引を始めて、状況を見ながらトマやサルバドールにも加わってもらった。本当は自分と雄大ですべてコントロールできればベストだったが、みんなに協力してもらって感謝している。

まずはこの暑さ(気温40度超)に体が慣れること。チームとして個人総合を狙っていくことが最優先だが、個人的にもUCIポイントを獲得したいと思っているので、アシストをしながらでもチャンスを探っていきたい」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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