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KINAN RACING

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ツアー・オブ・タイランド 第2ステージ レポート

2つの山岳を越えたツアー・オブ・タイランド第2ステージ
レース後半のペースコントロールでプロトンを統率
●プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ “ツアー・オブ・タイランド”(UCIアジアツアー2.1)
第2ステージ ウタラディット~ナーン 185km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
KINAN Cycling Teamが出場中のツアー・オブ・タイランドは4月2日、第2ステージが行われた。
本格的に山岳区間へと突入したこの日も、前日に続いて集団のペースコントロールを行ってレース全体を統率。
この先の戦いにつながる1日としている。
なお、チームのステージ最上位は中島康晴の14位だった。

平坦基調の第1ステージでは、スプリントに加わった中島が6位。
レース前半から選手たちが前方に位置しメイン集団をコントロール。
この先の戦いを見据え、チームとして存在を示す格好となった。続く第2ステージからは、山岳区間へと進む。
185kmに設定されたコースは、26.35km地点と128.35km地点に1級山岳ポイントが設けられる。
道幅こそ広いものの急坂となる箇所があり、各選手の登坂力が試される。
2つ目の山越え以降は、しばしの下り基調を経て、最後の約25kmは平坦。
この山岳でのプロトンの動き次第で、レースの行方は大きく変化することになる。
KINAN Cycling Teamは積極的に前方をうかがいながら、総合・ステージともに上位進出を狙って動いていくことになる。

スタート直前の最終ミーティング。和やかなムード

そうして始まったレースは、前日同様にスタートからアタックが散発。
KINAN勢も前方に位置しながら、力のある選手たちの動きをチェック。
集団に対して一時的にリードを奪う場面もあったが、逃げを決めるまでには至らない。
この流れのまま1つ目の山岳へと入っていき、いずれのアタックも頂上到達までに封じられ、膠着状態がしばらく続いた。

アクチュアルスタート直後のメイン集団。山本元喜が前方に位置する

そんなムードに変化が生まれたのは、山岳ポイント通過後の下りでのこと。
勢いに乗った6人がそのまま逃げの態勢へと移る。
KINAN勢はいずれも集団での待機となり、やがてやってくる重要な局面に向けて形勢を整える。
メイン集団はリーダーチームとしてスタートしたNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが牽引。
淡々と進行したことにより、先を急ぐ逃げグループとのタイム差はレース半ばで8分以上の開きとなった。

隊列を組んで進む選手たち

その後も逃げグループとメイン集団とのタイム差が大きく変わることがなかったが、この日2つ目の山岳に入って、ここまで飛ばしてきた逃げグループの勢いに陰りが見え始める。
頂上を目前にグループは崩壊し、先頭に残ったのは3選手。

一方で、メイン集団では頂上を迎えたのを機にKINANメンバーが前方へと上がってペースメイクを開始。
山本元喜と新城雄大を中心に集団のスピードを上げると、先頭の3人との差はみるみる間に縮小。
逃げに選手を送り込んでいなかった数チームも加わり、レースの主導権はメイン集団へと移っていった。

集団コントロールに加わった新城雄大、中島康晴、山本元喜

逃げていた選手たちも粘りを見せたが、残り5kmを切ったところで集団がキャッチ。
KINAN勢は前日同様、最終局面はリスクを負わないことを選択し、ステージ上位を狙う中島が単独で前方へ。
スプリントに挑み、14位でフィニッシュした。

チーム最上位は中島康晴の14位

チーム最上位の中島に続き、残る5選手も集団内でステージを終了。
気温が40度を超えようかという酷暑の中にあって、プロトンの中心的存在となっているKINAN Cycling Teamの選手たち。
この先に待ち受けるヤマ場に向け、好材料がそろってきている。

レースを終えて一息つくトマ・ルバ

翌3日の第3ステージは、ナーンからドイ プー カーを経由してナーンへと戻ってくる197.2km。
中盤に3つのカテゴリー山岳が立て続けに控え、2つ目の上りは標高にして約2000mまで駆け上がっていく。
カテゴリー山岳をすべて終えるとフィニッシュまで約70km残されているが、その間も細かなアップダウンが連続し、場所によっては急坂となる区間も待ち受ける。
激しいレース展開となれば、プロトンが崩壊する可能性もある重要ステージ。
今大会最長にしてクイーンステージとの呼び声も高い1日で、KINAN Cycling Teamはクライマーを中心に上位固めを狙っていくことになる。
ツアー・オブ・タイランド第2ステージ(185km)結果
1 パク・サンフン(韓国、LXサイクリングチーム) 4時間21分12秒
2 ワン・ジャンヨン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +0秒
3 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
4 パク・ケンウー(韓国、LXサイクリングチーム)
5 マルティン・ラース(エストニア、チーム イルミネート)
6 イェンセン・プロウライト(オーストラリア、ドラパック・キャノンデール)
14 中島康晴(KINAN Cycling Team)
57 新城雄大(KINAN Cycling Team)
61 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
63 山本元喜(KINAN Cycling Team)
68 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
73 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)


個人総合成績
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 7時間58分52秒
2 パク・サンフン(韓国、LXサイクリングチーム) +4秒
3 ペン・ユエンタン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) +8秒
4 イェンセン・プロウライト(オーストラリア、ドラパック・キャノンデール) +10秒
5 ペーラポル・チャウチャンクワン(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)
6 マ・ガントン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +11秒
11 中島康晴(KINAN Cycling Team) +14秒
35 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
47 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
59 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
65 山本元喜(KINAN Cycling Team)
73 新城雄大(KINAN Cycling Team)


スプリント賞
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 29pts
8 中島康晴(KINAN Cycling Team) 12pts

山岳賞
1 マ・ガントン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) 5pts

チーム総合
1 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 23時間57分18秒
6 KINAN Cycling Team
●選手コメント
・サルバドール・グアルディオラ
「逃げメンバーを吸収するまでに時間を要してしまったが、今日は山本や新城が素晴らしい働きを見せてくれたし、最終的に中島がスプリントにトライできる状況を作り出すことができた。

コンディションはよいので、トマやマルコスとともに好結果を残したい。彼らも好調だし、チームは非常に強い状態にある。明日のチームの結果が楽しみだ。暑さもあって疲れは多少感じているけど、明日には全く問題ないよ!」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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