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KINAN RACING

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ツール・ド・イスカンダル・ジョホール 第2ステージ レポート

ツール・ド・イスカンダル・ジョホール第2ステージは壮絶な攻撃戦
中島康晴が個人総合上位が見える位置で残る1日へ
●ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(UCIアジアツアー2.2)
第2ステージ ムアル~ヨン・ペン 172.4km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
大久保陣
山本大喜
中島康晴
新城雄大
KINAN Cycling Teamが出場中のツール・ド・イスカンダル・ジョホールは4月18日、第2ステージが行われた。
今大会で最長区間となる172.4km(うちパレード区間8.8km)によるレースは、新城雄大が逃げに加わり前半部分の組み立てを担うと、中盤以降は中島康晴と山本元喜が合流し、総合上位陣との熾烈なアタック合戦を展開。
結果的に5選手の逃げ切りを許したものの、攻撃的なレースで存在感を示した。

前日の第1ステージでは、アタックとチェックによる激しい出入りの中から、中島が有力選手たちとともに抜け出すことに成功。
逃げ切りを視野に攻めの走りを見せたが、荒れた路面によってパンクトラブルに見舞われる。
終盤に形成された追走グループに加わり、再度前方を目指してステージ10位。
3選手の逃げ切りを許したものの、個人総合ではトップから30秒差の4位とまずまずの出足。
他の4人もメイン集団で終えている。

スタート前のプレゼンテーションで登壇した5選手

迎える第2ステージ、ムアルからヨン・ペンまでのルートは、前半の山岳ポイントを経て以降、おおむね平坦。
内陸部をおおよそ時計回りに半円を描くようなルート設計となっている。
このステージに臨むにあたりKINAN Cycling Teamは、全選手に上位浮上のチャンスがあることから、逃げとスプリントをともに視野に入れてアグレッシブに走ることを確認した。

0kmアタックを試みる大久保陣

そのオーダー通り、KINAN勢が果敢にアタック。
リアルスタートと同時に飛び出しを図った大久保陣に始まり、山本大喜らも次々と仕掛けていく。
有力チームの動きを注視しながら序盤を進め、20km地点を過ぎたあたりで15人がレースをリードすることに成功。
ここに新城が加わり、チームに流れを呼び込む。

多くのチームが先頭グループに選手を送り込んだことも関係し、しばらくの間メイン集団をコントロールするチームが現れない状態が続く。
新城らのグループと集団との差は約4分にまで開いていった。

一時は4分近いリードを築いた先頭の15選手

先頭グループ有利かと思われたレース展開に変化が見られたのは、47.3km地点に設定された山岳ポイントを通過した直後。
前方に選手を送り込んでいないチームを中心に、集団からアタックがかかり、徐々に活性化。
個人総合で上位の選手たちも動きを見せ始めると、メイン集団がいくつにも分裂。
前方への追撃ムードが高まり、中島と山本元が総合上位陣とともに前を追う。
スタートから80kmを迎えたところで中島と山本元ら後続選手が先頭グループへ合流。
新城を含めた3選手が前方でレースを進める格好となった。

約40人となった先頭グループで走る新城雄大と中島康晴

約40人に膨らんだ先頭グループは、率先してコントロールするチームが現れないこともあってか、アタック合戦の様相となっていく。
数人が抜け出しては吸収の繰り返し。
KINAN勢も一時的にリードを奪う局面もあったが、いずれも引き戻されてしまい、集団を絞り込むところまでは至らない。

出入りが激しさを増す中、フィニッシュまで40kmを切ったあたりで5選手がアタックを成功させる。
ここに加わらなかったKINAN勢は追う展開に。
先を急ぐ5人と追走グループとのタイム差は最大で約1分30秒。
結果的にこの動きが決定打となり、ステージ優勝争いへと転化。
KINAN勢3人は第2グループでフィニッシュへ。
ステージトップとは1分16秒差で終えることとなった。

第2グループのスプリント。中島康晴がチーム最上位となる11位フィニッシュ。その後ろに山本元喜の姿も見える

この日のチーム最上位は中島の11位。
山本元が同グループでフィニッシュし、24位。
激戦の末、総合成績が大きくシャッフルされ、個人総合4位でスタートした中島は11位へ。
順位は下がったものの、UCIポイント圏内である10位の選手とは同タイム。
個人総合上位陣を含めた秒単位の争いに、中島も加わることとなる。

大会は残すところ1ステージ。
クルアンを出発し、今回の基幹都市であるジョホールバルを目指す107.7kmで争われる。
レース序盤のカテゴリー山岳を越えてからも、細かなワインディングの連続。
とはいえ、大きなアップダウンではないことから、これまで同様に平地系ライダーが有利か。
KINAN Cycling Teamは、5選手全員が最終ステージへと駒を進めている。
ここまで2ステージと同じように、逃げやスプリントなどあらゆるレース展開を想定しながら、ステージ優勝と中島の個人総合上位進出を視野に走る構えだ。
ツール・ド・イスカンダル・ジョホール第2ステージ(172.4km)結果
1 クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チーム サプラサイクリング) 3時間43分33秒
2 ツェン・ツァン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +4秒
3 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)
4 マリオ・フォイト(ドイツ、チーム サプラサイクリング) +7秒
5 内間康平(チームUKYO)
6 チャラランポス・カンストランタス(ギリシャ、ブルネイコンチネンタルサイクリングチーム) +1分16秒
11 中島康晴(KINAN Cycling Team)
24 山本元喜(KINAN Cycling Team)
35 新城雄大(KINAN Cycling Team) +2分4秒
60 山本大喜(KINAN Cycling Team) +11分59秒
84 大久保陣(KINAN Cycling Team)


個人総合成績
1 マリオ・フォイト(ドイツ、チーム サプラサイクリング) 6時間18分58秒
2 内間康平(チームUKYO) +2秒
3 クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チーム サプラサイクリング) +3秒
4 ツェン・ツァン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +8秒
5 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21) +12秒
6 ライアン・ロス(カナダ、Xスピードユナイテッド) +38秒
11 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1分8秒
24 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分29秒
34 新城雄大(KINAN Cycling Team) +2分17秒
63 大久保陣(KINAN Cycling Team) +12分12秒
68 山本大喜(KINAN Cycling Team)


ポイント賞
1 ライアン・ロス(カナダ、Xスピードユナイテッド) 25pts
11 中島康晴(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21) 4pts

チーム総合
1 チーム サプラサイクリング 18時間57分49秒
5 KINAN Cycling Team +4分2秒
●選手コメント
・山本元喜
「(新城)雄大が逃げグループに入ってくれて、チームとしてはよい展開を作り出せていた。先頭グループに合流してからも体の動きはよく、上位を狙っていきたかったが、集団後方に下がっていたタイミングで5人の先行を許してしまい、悔しい結果になってしまった。

残る1ステージへは、力のある選手の動きを見逃さないことが特に重要だと実感している。ここまでの2日間は逃げ切りが決まっていて、レースそのものがタフな展開になっているので、自分が得意としている小集団での逃げ切りからチャンスを見出していきたい」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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