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KINAN RACING

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KINAN AACA CUP 2019 第5戦 レポート

有力選手の積極性が光ったKINAN AACA CUP 2019 第5戦
少人数スプリントの優勝争いは京産大・吉岡衛選手が金星
KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のサイクルロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は、5月5日に今シーズンの第5戦を実施。
102kmで争われた1-1カテゴリーは小集団スプリントによる優勝争いとなり、吉岡衛選手(京都産業大学)がプロ選手らを破る金星。
終始有力選手の果敢なアタックが目立つ活発なレースとなった。

会場となった国営木曽三川公園長良川サービスセンター

おおよそ月1回のペースで東海各県のレースコースを転戦するシリーズ戦。
今節は主会場でもある国営木曽三川公園 長良川サービスセンター内のコースで開催。
メインレースである1-1カテゴリーは5.1kmの周回コースを20周する102km。
コースは全体的にフラットながら、各所に鋭角コーナーが待ち受けコーナーリングや立ち上がりでのテクニックが要求されるほか、シリーズ開幕以来選手たちを苦しめてきた北風が季節の変化により南風に。
周回後半が強い向かい風となり、これまでとは違ったレース展開になることが予想された。

メインレースの1-1カテゴリーのスタート地点

今節にあたり、ホストのKINAN Cycling Teamから7選手が出走。
紅白戦ならぬ“紺・白戦”としてジャージカラーを変えて各色別チームとしてスタートラインにつくこととなった。
「白組」には山本元喜、椿大志、山本大喜、荒井佑太、「紺組」には大久保陣、雨乞竜己、新城雄大を振り分け、それぞれ勝利を目指した。

1-1カテゴリーのスタート

75選手が出走した1-1カテゴリーは、2周目に高山恭彰選手(MAX SPEED 97)、水野貴行(FIETS GROEN)、新城の3選手が集団から抜け出し逃げの態勢に。
さらに森崎英登選手(Yamanakako Cyclisme Formation)、山本大も合流し、5人の先行でレース前半が進行した。

レース序盤に逃げを決めた新城雄大ら3選手

先頭の5人は着々とリードを広げ、メイン集団に対して最大で40秒ほどまで差を開ける。
だがメイン集団はそれ以上のタイム差は許さず、レースが半ばに差し掛かる頃にはアタックが散発し活性化。
ペースが上がると先頭5人との差は徐々に縮まっていく。
リードを保ちたい先頭グループだったが、人数が4人に減ったことも関係してか逃げ続けることは難しい情勢となり、いったん集団へと戻ることに。
10周目にレースはふりだしに戻った。

スピードが上がり縦長になるメイン集団

ここから再びアタックの応酬へと移る。
数人単位での飛び出しが起きては集団が反応する流れが繰り返され、簡単には逃げは決まらないムード。
そんな膠着状態が破られたのは12周目。
追い風を利用して14人が集団からの抜け出しに成功。
力のある選手がそろったこともあり、そのまま集団を置き去りにしてスピードアップ。
KINAN勢からは白組の山本元、山本大、紺組の大久保、新城がジョイン。
さらに、椿を含む5人の追走グループも数周回を経て先頭に追い付くことに成功。
その後もメイン集団では前方へのブリッジを狙う動きがたびたび見られるが、19人に膨らんだ先頭グループへのジャンプアップは難しい。
先行する19選手がそのまま優勝争いへと移っていくムードが高まっていった。

19人による先頭グループから山本大喜がアタックを試みる

先頭グループも残り周回を減らすにつれ活性化。
残り3周では山田拓海選手(飯田風越高校)ら4選手が飛び出したほか、山本大、山本元が交互にアタック。
残り2周で山本大が再びアタックすると、松井大悟選手が反応。
その後松井選手に代わって水野選手が山本大と逃げの態勢に入るなど、出入りは激しくなる一方。
いずれも決定打には至らなかったが、アタックの応酬は最終周回まで続いた。

残り2周で先頭グループから飛び出した2選手

残り2kmでの新城のアタックがチェックされると、勝負はスプリントにゆだねられることに。
最終コーナーを前に2選手が早めに仕掛け、大久保が追随。
そのまま最後のコーナーを抜けフィニッシュをめがけたスプリントが始まると、この日一番の伸びを見せたのが吉岡選手。
最後はバイク1台分の差をつけて快勝。絞り込みのタフなレースを制した。

小集団スプリントを制し第5戦を制した吉岡衛選手

2番手で最後の直線に飛び込んだ大久保は2位。
レース序盤から逃げを狙って再三アタックを繰り返したほか、最終コーナー直前のポジションアップで脚を使ったことが響き、得意のスプリントであと一歩伸びを欠いた。

ファーストラップ賞 大久保陣

周回賞 村上翔馬選手

周回賞 新城雄大

優勝 吉岡衛選手

■各種カテゴリーのレースやキッズスクールも盛況

参加選手の脚力やレーススキルに合わせた4つのカテゴリー分けのほか、今節は個人タイムトライアルも実施。
山本大と新城がオープン参加し、会場を盛り上げた。

また、KINAN AACA CUPではすっかり恒例行事となっているキッズスクールは、今回も約20人のキッズライダーが参加。
中西健児アカデミーコーチのもと、集団走行のトレーニングを実施。
KINAN Cycling Teamの選手たちもゲスト講師として加わり、効率的な走り方をレクチャー。
スクール後に行われたキッズレースでは先頭交代の先頭交代のローテーションや、小集団スプリントによる優勝争いが繰り広げられるなど、キッズスクールの効果が早速表れていた様子。

プロ選手から直接学ぶことのできるキッズスクール

会場には、チームサプライヤーである「ATHLETUNE(株式会社隼)」をはじめとするブースが各種出展。
ゴールデンウィーク真っ只中の会場をより華やかにした。

サプライヤーブース挨拶:ATHLETUNEさま

KINAN AACA CUPは次節、6月22日に今節と同じく国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コースにて開催されることが決まっている。
KINAN AACA CUP2019第5戦 1-1カテゴリー(5.1km×20Lap)結果
1 吉岡衛(京都産業大学)
2 大久保陣(KINAN Cycling Team)
3 エンリック・ルバ―ス(フランス、Yamanakako Cyclisme Formation)
4 トム・ボシス(フランス、Yamanakako Cyclisme Formation)
5 小山智也(インタープロサイクリングアカデミー)

2019ポイントランキング(第5戦終了時)
1 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) 768pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 512pts
2 吉岡衛(京都産業大学) 512pts
2 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 512pts
2 オールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) 512pts
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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