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仮入部!KINAN Cycling Team in いなべ レポート

8月23日にバンクリーグ名古屋Roundを終えた選手たちは、その翌日にKINAN Cycling Teamのホームタウンである三重県いなべ市でファンライドイベントを実施。
「仮入部!KINAN Cycling Team in いなべ」と銘打ち、タウンサイクリングにとどまらない、幅のきいたアクティビティを参加者に味わってもらった。

“仮入団!”“仮入部!”シリーズは、いなべ市で行われるKINAN Cycling Team関連のファンライドの名称で、所属選手たちを指南役に、学びの要素もふんだんに取り込んだ内容で行われている。
今回は、椿大志、中島康晴の両選手に、中西健児アカデミーコーチの計3人が講師となり、参加者のレベルや目的に応じたプログラムを配した。
この日は午前に3コース、午後に1コースを実施。
午前に、椿を講師として行ったのが「鬼コース~鬼の周回練」。
選手間でも「練習の鬼」と評される椿が、レース志向の参加者に向けてトレーニングメニューを考案。
よりレースで安全かつ速く走るために必要なテクニックの習得を目指すことを目的とした。
いなべ市梅林公園のクローズドコースを使用し、参加者の目標レースに向けた集団走行やバイクコントロールの練習を。
スキルが身に付いたところで、東海地方のサイクリストにとってはメッカともいえる二ノ瀬峠へと場所を移して、インターバルトレーニングを行った。

参加者からは、「先頭交代のやり方などを詳しく教えていただいたのは貴重な体験だった」「次はペダリングやポジショニングについても聞きたい」といった声が上がり、レーサーとしてのレベルアップを目指したいという意欲が感じられるものとなった。
中島が講師を務めたのは「眼鏡コース~ナカジといなイチ~」。
いなべ市を一周するサイクリングコース「いなイチ」の初代マップモデルでもある中島が、市内約50kmのコースを参加者とともにライド。
ただ走って終わるのではなく、要所では参加者のフォームやクセをチェックし、走りのアドバイスを送る時間も設定された。
上りでのペダリングや、上半身の使い方といった、プロだからこそ気が付くポイントへの指摘に、参加者からは感嘆の声が上がっていた。
午前3つ目のコースは、10月27日に開かれる「いなべヴェロフェスタ with KINAN Cycling Team」の予習的な意味合いを持たせた「グルメポタリング」。
中西コーチによるガイドのもと、「こんま亭」や「マル信 緑香園」のスイーツやイベント限定のお茶のかき氷に舌鼓。
いなべ市で「地域おこし企業人」として働く中西コーチだけあって、観光名所めぐりもぬかりなく、カフェへ向かう前には腹ごしらえとばかりに「東林寺の白滝」へのライドも組み込んだ。
養老の裏滝とも呼ばれる名瀑で真夏の火照った体を冷やし、熱中症予防の効果にもなったよう。
そして午後からは、椿、中島、中西コーチがそろってのファンライドへ。
自転車界でも指折りの“鉄男”でもある中島たって希望で、電車スポットをめぐるツアーが施された。

いなべ市内では三岐鉄道運営の2路線が走っているが、そのうち歴史が100年を超える北勢線は、全国でも3例しかない「ナローゲージ」が特徴。
路線には「ねじり橋」などの重要な土木遺産も存在する。
三岐線は、セメントを運搬する貨物列車が運行されていることもあり、市内の駅にはかつて使われていた機関車の常設展示や、駅に隣接する「貨物鉄道博物館」といった見どころが満載。
「サイクルトレイン」を運航している路線としても知られている。
今回は、北勢中央公園口駅からサイクルトレインに乗車。
「貨物鉄道博物館」の機関車展示や、「Nゲージまちかど博物館」を見学。
選手たちの普段とは違った一面を目にすることもでき、参加者にとっては濃密な時間となったよう。

これらイベントは、ツアー・オブ・ジャパン いなべステージのパレードスタート地点である「いなべサイクルターミナル」を基点としており、引き続きKINAN Cycling Teamのアンテナショップ・発信基地として、選手を招いてのイベントを企画していく予定になっている。
Report, Photos: Tomohiro TANAKA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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