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2年連続のツール・ド・シアク出場
逃げ切ったサルバドール5位、山本6位で幕開け
逃げ切ったサルバドール5位、山本6位で幕開け
●ツール・ド・シアク(UCIアジアツアー2.2)
第1ステージ 59.1km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
第1ステージ 59.1km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
UCIアジアツアー2.2クラスにカテゴライズされるインドネシアのステージレース「ツール・ド・シアク」が9月19日に開幕。
昨年に続く出場となるKINAN Cycling Teamは、大会初日の第1ステージで逃げ切った8人に加わったサルバドール・グアルディオラが5位、山本元喜が6位でそれぞれフィニッシュ。
まずまずの結果で続くステージへとつなげている。
昨年に続く出場となるKINAN Cycling Teamは、大会初日の第1ステージで逃げ切った8人に加わったサルバドール・グアルディオラが5位、山本元喜が6位でそれぞれフィニッシュ。
まずまずの結果で続くステージへとつなげている。
レース前の時間を思い思いに過ごす
この大会の舞台となるのは、世界で6番目に大きな島であるスマトラ島の中部・リアウ州に位置するシアク県。
UCI公認の国際ステージレースとしては昨年に続き2回目となり、前回同様KINAN Cycling Teamが招待された。
この大会直前に、森林火災に起因するスモッグが同島に広がり、その影響で開催が危ぶまれたものの、主催者によるレース実施への懸命の準備もあり、予定通りの会期で行われることに。
これらの理由で、出場予定だったチームの一部が欠場するほか、ステージ距離の変更といった措置がなされているが、ロードレース熱の高いインドネシア有数のステージレースとして今回も催されることに。
UCI公認の国際ステージレースとしては昨年に続き2回目となり、前回同様KINAN Cycling Teamが招待された。
この大会直前に、森林火災に起因するスモッグが同島に広がり、その影響で開催が危ぶまれたものの、主催者によるレース実施への懸命の準備もあり、予定通りの会期で行われることに。
これらの理由で、出場予定だったチームの一部が欠場するほか、ステージ距離の変更といった措置がなされているが、ロードレース熱の高いインドネシア有数のステージレースとして今回も催されることに。
コースマップを見ながら最終の作戦会議
レースの特徴は、平坦基調のステージで編成されることから、いずれのステージもタフなスピード勝負となる点。
逃げやスプリント、さらには要所でのアタックなどで勝負が決することが多く、KINAN Cycling Teamもこうしたレースに対応すべく選手を招集。
前回大会を経験している山本、サルバドール、マルコス・ガルシア、トマ・ルバに、夏以降好調が続く椿大志を合わせた5選手で挑む。
逃げやスプリント、さらには要所でのアタックなどで勝負が決することが多く、KINAN Cycling Teamもこうしたレースに対応すべく選手を招集。
前回大会を経験している山本、サルバドール、マルコス・ガルシア、トマ・ルバに、夏以降好調が続く椿大志を合わせた5選手で挑む。
スタートラインについた選手たち。最前列に位置するのは椿大志
第1ステージは、当初予定されていた128kmから59.1kmに短縮。
KINAN Cycling Teamのみならず、出走した多くのチームがスモッグ対策でマスクを着用しながらスタート。
それをもものともせず、レース距離が短くなったことがスピード域の高い戦いにさらに拍車をかけ、スタートからアタックが頻発。
KINANメンバー5人も激しい出入りに対処しつつ、チャンスをうかがっていく。
10km地点手前に設定された、この日1つ目の中間スプリントの通過をきっかけに約20人が先行を開始。
そのまま先頭グループになると、さらに10人近い追走メンバーが合流。
おおよそ30人程度のグループが先を急ぐこととなった。
KINAN Cycling Teamのみならず、出走した多くのチームがスモッグ対策でマスクを着用しながらスタート。
それをもものともせず、レース距離が短くなったことがスピード域の高い戦いにさらに拍車をかけ、スタートからアタックが頻発。
KINANメンバー5人も激しい出入りに対処しつつ、チャンスをうかがっていく。
10km地点手前に設定された、この日1つ目の中間スプリントの通過をきっかけに約20人が先行を開始。
そのまま先頭グループになると、さらに10人近い追走メンバーが合流。
おおよそ30人程度のグループが先を急ぐこととなった。
レース前半に形成された先頭グループ。サルバドール・グアルディオラが牽引する
その後もレースはアタックとチェックの繰り返し。
ハイスピードとともに消耗戦の様相を呈する中、後半までに8人が抜け出すと、ここにKINAN勢からは山本とサルバドールがジョイン。
椿とマルコスが第2グループに、メイン集団にトマが控え、あらゆるレース展開に合わせられる状況を作り出す。
ハイスピードとともに消耗戦の様相を呈する中、後半までに8人が抜け出すと、ここにKINAN勢からは山本とサルバドールがジョイン。
椿とマルコスが第2グループに、メイン集団にトマが控え、あらゆるレース展開に合わせられる状況を作り出す。
メイン集団に待機してレースを進めたトマ・ルバ
ただ、この日優勢だったのは山本とサルバドールが含まれた先頭グループ。
有力チームが着実にメンバーを送り込んだことや、協調体制が保たれたこともあって、後方とのタイム差を広げていく。
残り10kmを切って、いよいよ最終局面に向けた駆け引きが激化するが、再三にわたって山本がしっかりとチェックし、抜け出すことを許さない。
後続とは十分なリードを確保し、ステージ優勝争いは先頭の8人の勝負となった。
有力チームが着実にメンバーを送り込んだことや、協調体制が保たれたこともあって、後方とのタイム差を広げていく。
残り10kmを切って、いよいよ最終局面に向けた駆け引きが激化するが、再三にわたって山本がしっかりとチェックし、抜け出すことを許さない。
後続とは十分なリードを確保し、ステージ優勝争いは先頭の8人の勝負となった。
逃げ切った8選手によるスプリント。右から2人目に山本元喜の姿が見える
山本、サルバドールともに好位置を押さえ、最後のスプリントへ。
スピードに勝るライバルたちの虚を衝くべく、山本が残り400mで早めの加速。
しかし、ここは他選手のチェックにあい、最終的にスプリンター陣が先着。
サルバドールと山本はそれぞれ同タイムで5位と6位でのフィニッシュとなった。
スピードに勝るライバルたちの虚を衝くべく、山本が残り400mで早めの加速。
しかし、ここは他選手のチェックにあい、最終的にスプリンター陣が先着。
サルバドールと山本はそれぞれ同タイムで5位と6位でのフィニッシュとなった。
ステージ5位のサルバドール・グアルディオラと6位の山本元喜
メイン集団はトップから1分7秒開いてフィニッシュラインを通過。
トマが12位となり、第2グループから集団へと戻った椿が18位、マルコスは44位だった。
トマが12位となり、第2グループから集団へと戻った椿が18位、マルコスは44位だった。
メイン集団もスプリントでフィニッシュへ。トマ・ルバが前方で争う
これらの結果、第1ステージを終えた時点での個人総合順位はフィニッシュ順位と同じくサルバドールが5位、山本が6位。
総合上位が狙えるポジションで、第2ステージ以降の戦いへと向かっていく。
また、チーム総合では首位に浮上。
チーム力の高さをしっかりと示している。
翌20日に行われる第2ステージは、予定距離は114km。
スモッグの発生状況などを勘案しながら、最終的なレース距離の決定が下される見通しとなっている。
総合上位が狙えるポジションで、第2ステージ以降の戦いへと向かっていく。
また、チーム総合では首位に浮上。
チーム力の高さをしっかりと示している。
翌20日に行われる第2ステージは、予定距離は114km。
スモッグの発生状況などを勘案しながら、最終的なレース距離の決定が下される見通しとなっている。
第1ステージを終えた選手たち。ハードな戦いであったことが表情からうかがえる
ツール・ド・シアク第1ステージ(59.1km)結果
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 1時間17分8秒
2 モハマド・ガンカンロウ(イラン、フーラッド・モバラケ・セパハン) +0秒
3 ステファン・バッカー(オランダ、グローバルサイクリングチームホラント)
4 ロイック・デリアック(フランス、NEX・CCNサイクリングチーム)
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
6 山本元喜(KINAN Cycling Team)
12 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分7秒
18 椿大志(KINAN Cycling Team)
44 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分11秒
個人総合
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 1時間16分58秒
2 モハマド・ガンカンロウ(イラン、フーラッド・モバラケ・セパハン) +2秒
3 ステファン・バッカー(オランダ、グローバルサイクリングチームホラント) +3秒
4 ロイック・デリアック(フランス、NEX・CCNサイクリングチーム) +6秒
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +10秒
6 山本元喜(KINAN Cycling Team)
12 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分17秒
18 椿大志(KINAN Cycling Team)
45 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分21秒
ポイント賞
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 15pts
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 6pts
6 山本元喜(KINAN Cycling Team) 6pts
チーム総合
1 KINAN Cycling Team 3時間52分31秒
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 1時間17分8秒
2 モハマド・ガンカンロウ(イラン、フーラッド・モバラケ・セパハン) +0秒
3 ステファン・バッカー(オランダ、グローバルサイクリングチームホラント)
4 ロイック・デリアック(フランス、NEX・CCNサイクリングチーム)
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
6 山本元喜(KINAN Cycling Team)
12 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分7秒
18 椿大志(KINAN Cycling Team)
44 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分11秒
個人総合
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 1時間16分58秒
2 モハマド・ガンカンロウ(イラン、フーラッド・モバラケ・セパハン) +2秒
3 ステファン・バッカー(オランダ、グローバルサイクリングチームホラント) +3秒
4 ロイック・デリアック(フランス、NEX・CCNサイクリングチーム) +6秒
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +10秒
6 山本元喜(KINAN Cycling Team)
12 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分17秒
18 椿大志(KINAN Cycling Team)
45 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分21秒
ポイント賞
1 ヌル・アミル・ファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 15pts
5 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 6pts
6 山本元喜(KINAN Cycling Team) 6pts
チーム総合
1 KINAN Cycling Team 3時間52分31秒
●選手コメント
・山本元喜
「先頭グループが8人になってからは綺麗に先頭交代のローテーションできていて、実際に勝負に向けたアタックがかかり始めたのは残り7kmを切ってから。残り3kmからはイランの選手が牽引して最終局面を迎えた。残り400mから自分で仕掛けていったが、6位という結果だった。
正直、走っていての感触は良くなかった。高地で走っているかのようで、息が上がってしまって、脚もパンパンで…。(先頭グループ内で)サルバとも相談したが、彼も同様の感触だと言っていたので、みんなにとって厳しいレースだったのかなと思っている。
自分の脚質的に平坦基調のステージレースでの総合は普段あまり考えないが、第2ステージ以降も今日と同じようなレース展開が繰り返されるのであれば、前方にしっかり位置して、総合順位をアップさせられるよう走っていきたい」
・山本元喜
「先頭グループが8人になってからは綺麗に先頭交代のローテーションできていて、実際に勝負に向けたアタックがかかり始めたのは残り7kmを切ってから。残り3kmからはイランの選手が牽引して最終局面を迎えた。残り400mから自分で仕掛けていったが、6位という結果だった。
正直、走っていての感触は良くなかった。高地で走っているかのようで、息が上がってしまって、脚もパンパンで…。(先頭グループ内で)サルバとも相談したが、彼も同様の感触だと言っていたので、みんなにとって厳しいレースだったのかなと思っている。
自分の脚質的に平坦基調のステージレースでの総合は普段あまり考えないが、第2ステージ以降も今日と同じようなレース展開が繰り返されるのであれば、前方にしっかり位置して、総合順位をアップさせられるよう走っていきたい」