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KINAN RACING

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ツール・ド・台湾 第4ステージ レポート

ツール・ド・台湾最難関の第4ステージ
メイン集団で乗り切ったドリューが個人総合5位維持
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
第4ステージ 3月15日(水)
南投県 165.57km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
台湾最大のロードレースイベント「ツール・ド・台湾」は最難関ステージ。
3月15日に行われた第4ステージは、25人による上り基調でのスプリントで決着。
KINAN Racing Teamはトマ・ルバがチーム最上位の9位。
ドリュー・モレも同じグループで走り終えて、個人総合5位を維持。残り1ステージへと進む。
ここまで3ステージを終えている大会は、いずれも集団スプリントで決着。
KINAN Racing Teamは、第1ステージから個人総合で上位を押さえているドリュー・モレが5位につけている。トップの選手とは13秒差。
トマ・ルバとライアン・カバナも19秒差の位置し、上位陣が見える状況にある。
迎える第4ステージは、今大会のクイーンステージ(最難関ステージ)との呼び声高い1日。
165.57kmのコースは、スタートと同時に上り基調。
長い上りをこなして29km地点に3級山岳ポイントが置かれる。
それからも標高600mを超えた地点まで上り、高さにして100mまでいったん下っていく。
100km地点付近から再び登坂が始まり、約50kmかけて標高789mまで駆け上がる。
2級山岳にカテゴライズされ、このポイントを過ぎると16km先のフィニッシュへと向かっていく。
最終盤は台湾最大の湖である日月潭を反時計回りにめぐる。
ボーナスタイムが付与される中間スプリントポイントは、15.6km地点と104.5km地点に設けられる。
コースの難しさとともに、台湾南部の暑さも勝負に影響することが想定された。
ドリュー、トマ、ライアンの3人をそろえて必勝態勢で臨んだKINAN勢。
スタートしてすぐに10人が飛び出して先頭グループを形成したのを見送って、メイン集団でレースを展開する。
先頭10人と集団との差は一気に広がって、フィニッシュまで100kmを切ろうかというところでタイム差は6分まで拡大。
個人総合の上位に選手を送り込んでいるチームが中心となって集団をコントロールするが、しばしその差は同じまま続いた。
レース後半に入り再び上りが始まると、先頭グループではメンバーが絞られていく。
メイン集団も複数のチームがアシストを出しあってペースアップを試みると、少しずつながらタイム差が縮まっていく。
そして、残り30kmを切ったあたりで集団からのアタックが見られるようになると、4人ほどの追走グループが生まれる。
レース全体のスピードが上がっていく中、KINANメンバーはトマとドリューが残って終盤へ向かった。
2級山岳の頂上を過ぎ、下りに入って先頭グループがシャッフルする一方で、メイン集団も猛追。
逃げ続けた選手たちを残り200mでついにキャッチすると、そのまま上り基調のスプリントへ。
集団で走り切ったトマが9位、ドリューが21位となった。
後半の登坂までトマとドリューを支えたライアン、孫崎大樹、宮崎泰史もステージを完了。
残り1ステージに駒を進めている。

4ステージを終えて、総合成績が変動。順位が入れ替わる中、ドリューが前日からの個人総合5位を維持して、トップとは8秒差。トマが14秒差の15位としている。
いよいよ大会は最終日へ。フィナーレを飾る第5ステージは、南部の大都市・高雄へと到達。
146.44kmに設定されるルートは、途中3カ所のカテゴリー山岳と、同じく3カ所の中間スプリントポイントが置かれる。
中盤に長い下りをこなすと、レース後半はおおむね平坦基調。
このステージを終えると今大会の最終成績が決まるが、個人総合首位から19秒の間に23選手がひしめく状態で、勝負の行方は最後の最後まで分からない状況にある。
ツール・ド・台湾 第4ステージ(165.57km)結果
1 ジェロエン・メイヤース(オランダ、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)4時間0分25秒
2 ジャコモ・バッラビオ(イタリア、Global 6 Cycling)+0秒
3 マティス・パースヘンス(オランダ、ロット・スーダル)
4 リカルド・ヴェルツァ(イタリア、Team Hrinkow Advarics)
5 ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)
6 リアム・ジョンストン(オーストラリア、トリニティレーシング)
9 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
21 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
54 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+6分15秒
64 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+8分30秒
71 宮崎泰史(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 ジェロエン・メイヤース(オランダ、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)12時間26分29秒
2 ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)+1秒
3 ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCL TEAM UKYO)+7秒
4 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)+8秒
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
6 マティス・パースヘンス(オランダ、ロット・スーダル)+10秒
15 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+14秒
43 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+6分29秒
72 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+21分23秒
79 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+26分40秒


・ポイント賞
17 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)10pts
22 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)8pts
38 宮崎泰史(KINAN Racing Team)3pts


・山岳賞
24 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)4pts

・チーム総合
1 トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム 37時間20分11秒
9 KINAN Racing Team +6分13秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「タフで苦しんだ1日だった。特に140km地点を過ぎてからの上りは本当にハードで、全力を尽くした。最後の数キロは強い選手のアタックがあり、集団の人数も絞られていた。できることなら総合成績を上げたかったが、ダウンヒルがテクニカルだったこともあってクラッシュにだけは注意した。

明日は今日と同じようなレースにはならないだろうね。スプリントになればさすがに僕の出番ではないね…(笑)。ただ、レースは最後まで何があるか分からないし、力のある選手が逃げにトライするようなら、それをフォローするなど対策はしておきたい。」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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